6-5 感情のコントロール
洋子と裕子の優しさの一端を垣間見た浩一郎は、さらに考えこんでしまった。
なる程、あの世の村が優しい人が集まった村、いや時々、優し過ぎる人が集まった村であることを、本当の意味でも実感としてでも理解出来た。
そして、本来固い絆でむすばれていた姉妹が、今生では離れ離れに産まれたにも関わらず、今はこうして浩一郎の下に一緒にいる意味を考えずにはおれなかった。
洋子が両親を自分達に選んだ時、先々俺が裕子と出会って仲良くなったならば、きっと裕子と洋子を引き合わせて、二人の宿題が同じであることに気付き、俺達なら上手いサポートが出来ると期待したのであろうな。
もちろん、それは、裕子と洋子の背後霊や指導霊の候補者と、私達夫婦の背後霊と、彼らの調整役としての父親の誠治で決められたに違いないな。
その時ふと、浩一郎は疑問を持った。
この世に産まれ変わる前の裕子と洋子には、人間たる肉体がない。
産まれる時には、肉体が必要だ。
と言うことは、肉体を作る、創造する誰か、クリエイターの神が必要だ。
この神が、全ての事情を知っている誠治か、または、もっと上位の神か。
次回の洋子達が誠治に会った時、自分達の物資的な肉体を作って、産まれ変わりをさせるのは誰か、尋ねてもらうことにしょうと。
しばらく、物思いにふけった浩一郎であった。
浩一郎は、それから、やっと裕子のことが心に浮かんで、何らかの回答を得た。
夫や子供に感情移入が強すぎる、いや、執着心が強すぎるか〜。
この場合の一番簡単な方は〜。
気が高ぶっているだろから、まず、落ち着かせないといけないな。
椅子に座るか、ベットに横にならせて。
腹式呼吸をさせる。
4秒で吸って、4秒間息を止め、4秒で吐く。
次に始めに戻って、また、4秒で吸ってからを繰り返す。
これを続けていると、色々なことが頭に浮かんでは。、4秒間隔で腹式呼吸をするのを忘れていることがある。
そしたら、また4秒で息をすることから始めて、そこから繰り返す。
腹式呼吸が中断されたことに関しては、囚われないようにし、せいぜい、こんなことがあるぐらいの認識がいいかな。
ポイントは、中断された内容に囚われずに、また最初からやり直すことかな。
しばらく、続けると気持ちが落ち着くのに気付くので、そこで止める。
最初は、せいぜい10分ぐらいで止めるのがいいかな。
毎日続けると、何が起きても気持ちがある程度、常に落ち着いた状態になる。
また、気持ちが楽になり、軽くなることもある。
まずは、これをマスターすることかな。
浩一郎は、今まで、静かに考えていたことを二人に説明することにした。




