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4-21 書斎で、幽霊と生き霊は


 貴子は、ベットの中で先程聞いた話しを考えながら、別のことを思いつき、寝返りを打ちながら寝れないでいた。

 そこで時計を見て、父浩一郎はまだ起きているのではないかと思い、書斎を訪ねてみることにした。


 貴子はガウンを羽織って、書斎の前で、コン、コン、と書斎のドアをノックした。


 中から浩一郎が、

「誰、いいよ」と。


 貴子がドアを開けて入っていくと、浩一郎が机の前に座っていてた。

浩一郎は、椅子をぐるりと貴子の方に向けて、

「どうしたんだい、貴子」


「父さん、仕事中だったの」


「いや、いいよ。

 こんな時間に、何か気になることでもあったのかな」


「父さん、仕事中邪魔してごめんなさい」


「まぁ、いいからそこに座りなさい」


 貴子は、浩一郎の前のソファに座って、

「実は、さっきの話しなんだけど、ちょっと気になることを思い付いて寝れなくなったの」


「どんなことだい」


「今まで、父さんは死んであの世にいくことなんかを話してくれたよね。

 でも、あの世に行かない人や行けない人もいるんじゃないの。

 俗に言う、幽霊とか生き霊とかは、いないの」


 浩一郎は、少し考えあぐねて、スッパリ答えた。

「もちろん、そう言ったものはいるよ。

人が亡くなって、あの世に行かなくて、そこら辺をうろうろしているケースは以外にあるよ。


 それに、生きている人が幽霊みたいになっているケースもある。


 前者を幽霊と後者を生き霊って、普通言うね」


 貴子が、疑問に思って、

「どういったものが、そうなるの」


 浩一郎の答えは、

「そうだね〜。

幽霊の場合は、この世に強い怨みや嫉妬心、苦しみなどを残して死んだケースが多いかな。

 それらに、執着してあの世に行けない。


 それに、そもそも自分が死んだことを認識しない人もかな。


 生き霊の場合は、生きている人が、強い怨みや嫉妬心、愛情、心配などして、その相手に幽霊みたいに取り憑くケースかな。

 俗に言う、生き霊を飛ばすと言うことかな。

 このケースの場合、本人が意識して飛ばすケースと無意識に飛ばすケースがある。


 例えば、よく言う呪いの儀式なんかは、本人自身か、より強い何かが相手にとんで行く。

 この場合は、本人はよく認識してることになる。


 例えば、淳一が幽体離脱して、誰かに何かをしょうとしたら、それは生き霊って言ってもいいと思うな。


 また、親が子を強く心配したり、恋人が相手のことを強く思ったり、医師が患者の状態を強く気にかけてなどが、生き霊となって、飛んで行くこともあるみたいだね」


 貴子は、

「そんなもの、私は見たことないわ。

 いるなら、なぜ、私には見えないの」


 浩一郎が、説明するには、

「普通の人には見えないし、それを感じることは余りないね。


 たぶん一種の超感覚を持った人にしか分からないのでは。


 ただ、普通の人でも、そう言うものを見たり感じたりすることが出来る修行などをすれば、出来るようになることもある。


 でも、一般的には、

血筋による遺伝なんかによって、伝わるようなことが、多いい気がするね」


 貴子が再度聞いた、

「それでは、私達の血筋はどうなの」


 浩一郎が、

「母さんは、その家系、血筋にあたるが、人によってその能力の強さはマチマチだね。


 母さんみたいに素質がある人が、その能力を積極的に高めようとしない限り、力は限定されそうだと思うよ。

 それに、今の母さんにはその必要がないから、母さんらは特に何もしてないね。


 第一、母さんの周りにいる人は、母さんが意識しないでもその能力で、幸せな人生が送れていると思うよ」


 貴子が揚げ足をとって、

「洋子があんなことになっても、幸せなの」


 その揚げ足に浩一郎は、

「そうだよ、第一洋子は死んでないし、今、貴重な体験をしてるじゃない」


 貴子が、怒ったように、

「なら、幸せって、何なのよ」

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