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4-9 洋子の過去世


 誠治が続けて、

「洋子、今度は洋子の前世いや、その前も前も見れるから過去世かのう。

 それを見てみようかのう」

と、祖父の誠治が言うと、三人の前にあるスクリーンの場面がタチマチ変わった。


 洋子は、今度は10歳くらいで着物を着ていた。

 洋子が畳の部屋で座っているところに、襖が開いて、洋子より少し歳上の女性が、女中とともに入ってきた。


 洋子と裕子は、互いに驚いて顔を見合わせ、手を取り合った。

入ってきた女性は、まさしく裕子であった。

 洋子と裕子は、前世では姉妹であったのだ。

 二人は、言葉使いや着ている着物の様子から、どうやら江戸時代の武家の姫君の姉妹ようであった。

 この時も、洋子は裕子を慕い、裕子は洋子を可愛がっている様子が見てとれた。


 次に、スクリーンの映像が、瞬く間に変わった。

 今度は幼い洋子が毛鞠で遊んでいた。

 それを少し離れたところから、少し年配の女性が微笑みながら見ている。


 その女性は裕子であり、二人は親子のようであった。

 言葉使いは、その当時の話し方であるせいか、二人ともよく分からなかったが、それでも何を言っているか不思議に理解できた。

 年配の女性が、美しい十二ひとえを羽織っているところからすると、洋子は平安時代の貴族の娘のようであった。


 またまた、スクリーンが変わった。

 貫頭衣を着た女の子が二人、栗林を歩いている。

 二人は、洋子と裕子であった。

二人は、栗の実を拾いながら集めた実を、裕子の持っているツルで編んだカゴに入れていた。

 どうも、それは縄文時代のようであった。


 洋子はシッカリと立っている裕子にしがみ付きながら、スクリーンを見入っていた。

 二人は、前世では姉妹、その前は親子、またその前は姉妹であったことを悟った。


 誠治が、映像の感想を言った。

「どうじゃな、洋子さんや、それに裕子さんも。

 どうも、二人はとても固いキズナで結ばれておるようじゃのう」


 二人は、互いに懐かしい気持ちの理由を悟った。

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