3-1 神仏や幽霊などを見た時の基本的対処法
浩一郎の第一声は、以外な何ものであった。
「まず、一番大切なことは、何を見ても聞いても、それにとらわれないことである。
人の背後や周囲に。何が見えても気付かないフリをして、完全無視をすることだ。
少なくとも人でないと判断した時は。
知らん顔して、やり過ごす。
なぜなら、その手のものの対処に関しては、洋子は初心者だからだ。
もし、ついて来られても、追い返すことは出来ないだろうからね。
それが虫や動物、神様や仏様であっても同じようにね。
普通、本物の神や仏が人の後ろまたは、周囲に現れることはまずない。
もし、目撃しても同じように気付かないフリをして無視をすること。
そして、この場合は、めったなことで他人に言わない、他言無用であること。
へたに知れ渡ると、本物の人間が悪用することがあるからね。
まぁ、何が見えても他言無用だな。
人の声の場合は、それが聞き覚えある声なら、たいてい注意喚起や忠告の場合であるから、それを充分に参考にすること。
但し聞き間違いのことがあるから、充分に注意してね。
知らない人や聞き覚えのない声なら、これも完全無視をし気付かないフリをして、聞き流し無視をすること。
特に、自分が何々神や仏と名乗った場合は、完全に無視をすること。
本物の神や仏は、基本自ら名乗らない。
また、自分への悪口や命令なども、雑音と思って、聴き流し無視をすること。
但しこれが頻繁に続く場合は、統合失調症の可能性があるので精神科で相談すること。
普通はそのようなことでも、とらわれないで雑音と思って聞き流せば、そのうちに無くなる。
次に、そんな時の自分の対応を説明する。
見えたり、聞こえたりした時は、とらわれずにやり過ごすと言っても、慣れないうちはなかなか難しい。
そんな時は、おへそのところに手を当てて、そこが膨らんだり凹んだりするような呼吸をする。
つまり、腹式呼吸だな。
この時注意することは、当てた手の感触を感じながら腹式呼吸を行う。
気をシッカリと持って、手を当てた感触だけを感じながらすること。
なら、たいていのことは、乗り切れるはずだ。
ちょっと正確には、おへその数センチ下のところに、感覚を集中し易いところがある。
そこを丹田と言う。
慣れたら、手を当てなくても、その丹田に集中しながら腹式呼吸をして、その場を乗り切れる。
もし、何か変なものが着いてくるような感じがしたら、丹田に集中してる感じで、"自分では何も出来ない、あっちへいけ"と。
それでもだめなら、"父さんの方へ行け" と強く思う。
心の中で、数回となえてもいいな。
言い方を換えれば、
臍下丹田に気を集め、その気でもって、その状態で "あっちへ行け" "父さんの方へ行け" と念じる、と言うことになる。
もっと、手取り早く、いつでもどこでも、強い集中力をつけたいなら、冬の滝行や水ごおり などがある。
気を抜いたら低体温で死ぬぐらいの状況ですると、"あの時の感じ"と思い描くとすぐにその時ように集中できる。
どんなに寒くても、身体中からユゲがでて寒さを感じない。
但し、下手に気を抜くと低体温で一気に倒れるぞ。
だから、普通熟練者になるまで、一人で行わない。
時間はかかるが、ある程度の集中力を求めるなら、ハタヨーガのポーズをして緊張が走るところに集中する。
これは、もちろん一人でできるが、ちまたで流行っているヨガは本来のヨーガになっていない。だから、よい指導者を見つけなければならない。
ちなみに、座禅などでも出来るが、まず座れない。座布を用いる結跏趺坐でもきちんとすわれるまで、数年かかってもおかしくない。
簡単な半跏趺坐でも最低数ヶ月かかるだろう。それにちゃんとした座り方を知っている人はすごく少ないからね」




