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2-11 浩一郎の答え


 三人は、食傷気味に浩一郎の話を聞いていた。


 このまじめな物理学の教授が、

死後の世界だの、

輪廻転生だのと、

まじめに話すことにすごく違和感を持った。

 今度は、霊や守護霊なんかを話し出すのではと、

なんだか、ファンタジースピリチュアル小説みたいになってきたぞと、

いや、もっと、あやしくなってくるのではと、

三人ともこの先に思いをめぐらした。 


「さて、さっきの洋子のなぜに答えるとしょうか。


 まず、簡単なところから、

あの世からこの世に生まれてきたと言うことは、それなりの理由つまり原因があるはずだ」


「なんで、そうなるの。

 理由なんかいる」


「父さんは、出来るだけ論理的に考える。

 そして、因果律はいつでもとこでもあると考える。

 すべては、原因があって結果がある」と。


「わかったわ、めんどくさいなぁ〜」


「生まれてくる必然的な理由があったはずだ。

 その理由は、その前の過去生にあると思う。

それは、あの世が原因ならあの世で解決できるはずだからね。

 その理由は、この世でなければ解決できないから、それを何とかするためにこの世に現れたと考える。


 それを解決するために現れるなら、

当然、それが解決出来る環境でなければならない。

 つまり、時と場所、両親を自分で選んだんだ。

 ただ、その時、その選択が適切かどうか、おそらく誰かに相談していると思う。

 今、この相談先を指導霊と呼ぶとする。

 つまり、洋子はある目的を持って、

指導霊からアドバイスを受けながら、この時代のこの場所の父さんと母さんを選んだんた。


 また、飛び降りて無傷だったのも、

普段しないことをした花屋さんの偶然が重なったからだ。

 これは、

ここで死んだら生まれてきた目的を達成できないと何かが判断し、

それらの偶然を引き起こしたと考える。


 これは、

実質的に洋子を守ったのだから、

いわゆる守護霊の手配だと思う。

 だから、無傷だったのだ。


 洋子は、救急の処置室で、自分が横たわってるのを上から見下ろしたと言う。

 実は、あの時洋子は心肺停止で脳波もフラットだった。

 つまり、死んでいたのだ。

 そして、生き返った。

 あれは、世に言う臨死体験をしたわけだ。

 あの時洋子は、幽体離脱をしていたんだ。

 横たわってた洋子は、ドッペルゲンガーではない。

 なぜなら、ドッペルゲンガーは生きている時に現れるからだ。

 そあの横たわっていたのは、自分自身の死んだ肉体だ。

 あの時、洋子を何とか蘇生させようと、皆んな必死だった。

 父さんの叫んだ声が聞こえたのも、死んでしばらくは、聴覚がまだ生きていたからだろう。

 その刺激と洋子の意志で生き返った。

この世界に戻って来たんだ。


 その後、人の背後に見えたものは、おそらくそれぞれの守護霊あるいは背後霊と呼ばれるものだろう。

 黒い影や黒い子供は、いわゆる死神ではないけど、死神の先触れかな。

 洋子の状態を見に来たのだろう。

 死神が来なかったのは、これも守護霊の方針、つまりまだ死ぬのは早いとの判断で、死神をしりぞけたんだ。

だから、死神の先触れだけで済んだんだろう。


 では、次になぜ洋子が飛び降りたかだ。

これは、洋子が飛び降りた結果、

今、洋子はどんな経験をしたかを考えると、

自ずと答えが分かる。

 

 まず、何かの力によって、洋子は奇跡的に大きなケガをしなかった。

そして、臨死体験をして、幽体離脱をした。

オマケに、死神の先触れも目撃した。

 まだ、ハッキリと見えるわけではないようだが、人の背後に、守護霊か背後霊を見れるようになった。

 また、どう言うわけか、斉藤先生がここにいる。

それに二人は、どうも懐かしい間柄のようだ。

そのせいか、洋子は斉藤先生のお陰で、今、すごく落ち着いているようだ。


 斉藤先生がここにいる理由と、洋子が食事が怖いというのは、父さんは何となく分かるが、今までの論理展開では少し難しい。

 斉藤先生と食事の件に関しては、今はペンディングとする。


 つまり、飛び降りる前と後では、洋子のパーソナリティが変化している。

 つまり、それが必要だったからだ。

 だから、父さんが話した死後の世界や輪廻転生は、以前に比べて信じやすいと思う。

 これが父さんが論理的に考えた答えだ。

 どうだ、洋子の意見は」

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