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エクリ・チュールは止まらない  作者: 金子ふみよ
第三章
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エクリ・チュールはお参りする

 あの工房への道程の途中にある墓地。フェリーの発着場所からあの工房まで中間地点を少し過ぎたくらいの傾斜地だった。視界が開けているせいで、海への眺望が鮮やかだ。エクリは花束を抱えていた。

「ここがカナエ・ホウリさんのお墓ですか」

 疑問ではなく確認でもなく、対面のあいさつだった。シブヤ氏はそこへ案内し合掌をすると先に戻っていると言った。花を手向けた後、

「エクリ、それ」

 もぞもぞしているから気になったのだが、ラングゥは声が漏れた。

「うん。あの栞」

 肩にかけた鞄から出したあの手記の間から摘んだ。手記だけを再び鞄にしまった。

「それってその手記に自動的に戻るっていう……え?」

 あの栞はもう手記に戻らなくなった。


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