空気
なんとなく全員女性にしてるけどだんだんぼろが出そう。もし現代思想とかのほうまで書いてくなら特に。
あと、今はレベルの低い日常系みたいになってるけどそのうち戦争とかにもなるかも。
鼻水とお姉さんは激論しながらも去って行った。ただその前にミレトス学派の最後の一人で2人の弟子を紹介してもらった。アナクシメネスという名前らしく、正直お姉さんと似た名前で紛らわしい。お姉さんの偽物みたいだ。
「あの、すみません。リンさんですか?」
「はい。そちらはアナクシメネスさんで合ってますか」
「そうですよ。私がミレトス学派のアナクシメネスです。師匠達から聞いたんですけど私の学説を聞いてもらえるって本当ですか?」
そう、今日はこのアナクシメネスのいうアルケーとやらを聞きに来たのだ。暇だから
「ずばり、アルケーは空気なんですよ。タレス師匠もアナクシマンドロス師匠もとても面白いことを考えました。しかしアナクシマンドロス師匠の言うようにタレス師匠の説は説明仕切れない部分があり、一方でアナクシマンドロス師匠のいうようにアルケーは規定できないというのは結局なんなのかわかりませんよね」
「それでアナクシメネスはアペイロンは空気だと思ったということですか?」
「理解が早いですね。私たちは神話や情念から脱出して合理的な思考をする者......アルケーが空気ならば全てに説明がつきます」
「でも空気が火や水に変わるんですか?」
「いいですかリンさん......空気は薄くなるほど高温になり火になります。逆に濃くなるほど低温になり水へと変化するのです。さらに濃くなれば土になり岩になり......このように空気の"希薄化"と"濃厚化"が全てを説明してくれるのですよ。アルケーは空気なんです」
偽お姉さんはドヤ顔でそう言った
変更
イオニア学派の最後の一人 → ミレトス学派の最後の一人
メモ
アナクシメネス(前570頃~前525頃)
アルケーは空気。アナクシメ"シ"スで検索してしまっても3件ぐらい出てくる(2020/11現在)。
wikiなんかにもありますけど単位的な物質があってその濃縮と希薄でモノの成り立ちを考えるのはとても面白いですね(作者は理系です)