哲学の祖
「鼻水じゃありませんっ!水、アルケーは水なのです!そりゃ、鼻水つけて申し訳ないとはおもっていますがそれとこれとは別ですぅぅ!」
目の前で美少女がかわいらしく怒っている。とても偉い人には見えないんだが...。本当にギリシャ7賢人とやらの一人なのか?
そう思ってついついジト目になってしまう
「むっ、その眼はなんですか。まったくもう」
勘はいいらしい
「あらあら、タレスちゃんこんなところにいたの」
ふいに別の美少女が声をかけてきた。いや、美少女というよりは美魔女とでもいうべきだろうか。こちらはタレスと違い大人の色気を感じる
「別に私が何をしてたっていいでしょ」
「まあそうなんだけど、喧嘩みたいだったし止めたほうがいいかなって思ったの。お兄さんもごめんなさいね、この子またアルケーは鼻水だとかなんとか言ったんでしょ。この子は日食を予言したりピラミッドの高さを影をつかって測ったり、他にもいろいろと才能はあるから哲学の祖とまでよばれているのだけど少しだけ頑固なのよねえ」
「鼻水じゃないし。頑固でもないし」
「それより、頼まれていたあれ、手配しておいたわよ」
「あれ?」
「ああ、オリーブの油を搾る機械を用意してもらってたの。私の予想では今年は晴れ続き。オリーブが豊作になってこの機械も絶対に必要になるの。今のうちに確保しておけばレンタル料をいっぱいとれるからね」
このポンコツ感のあるタレスも実はすごい人なんだな
思考が顔に出てたのか今度はタレスにジト目でにらまれ、お姉さんには笑われた
自分は飽き性なもんで書き続けられるのかは不安ですが頑張りますので応援してください!
あ、でも面白くないのに無理に応援もしなくていいですからね。場合によってはスパッとやめます。
まあ批判10000、賛成0でもストックだけは出し切る予定ですが...
メモ:タレスは星空の観察に気を取られて溝にはまったこともあるとか