鼻水タレス
あなたは美少女に鼻水をつけられた...。
嬉しいor悲しい?
べっちょりと、それはもうべっちょりと鼻水をつけられた。目の前の美少女はアワアワしている
「ごっ、ごめんなさい!空を観察していたらあなたに気が付かなくて...」
「お...おう」
「本当にごめんなさい。このお詫びはしっかりとしなくちゃ!どうしよ......どうしよ...」
「いっ、いえいえ。こっちも不注意でした。こちらこそ申し訳ない。おわびなんていいですよ」
「そういうわけにはいきません!迷惑かけてそのまま帰ったら7賢人の名が泣きます!!」
「7けんじん?」
正直慣れてきたとはいってもトラブルはごめんだ。あまり他人と深く関わりたくないのだが...何かとても厨二心をくすぐる言葉が出てきた
「はい。私はこう見えてもギリシャ7賢人がひとり、ミレトス学派の一人タレスというものなんです。」
「タレス......。あっ、俺は倫っていいます!最近この近くにきたので浅学ながら偉い方とは知りませんで。重ね重ね申し訳ありません」
「リンさん...。いえ、私はあくまで知を愛することと理性で客観的に観ることを求めてきただけなので......。その結果として万物の根源にもたどりつきましたが」
「アルケー...」
「はい、アルケーです。すべてのものの栄養を考えてみてください。どれもこれも水を含むのですよ...。今までは神話的解釈しかしてこなかった。しかしめに見える現実に即して考えるべきなのです。万物の根源はそう、水なのです!!!」
「鼻水?」
「み ず で すぅぅううう!!!」
タレス(紀元前624頃~前546頃)
メモ:アルケーは水!