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8/11

8話:ゴミがゴミじゃ無くなった

中学生の頃書いた作品の在庫セールです。

好評ならリメイクします

次の日。

自由時間になったので、俺はあることを試してみる事にした。

武器ガチャでこんな武器が出てきたからだ。


ーーーーーーーー

【子供用スコップ】ランクC-

攻撃力増加値

武器スキル

【品種改良LV6】【土壌改善LV4】

ーーーーーーーー

【子供用スコップ】

分類:短剣

※ここでは小さい方をスコップ、大きい方をシャベルと呼ぶこととする

小型の、土を掘る道具。

子供用のためプラスチックでできている。

先が丸いが、一応ダメージを与えられる。

ーーーーーーーー


何だかだんだん、このくらいじゃ武器と言われても違和感を感じないようになってきた。

とにかくこの武器についている【品種改良】・【土壌改善】と言ったスキルたちが使えそうなのだ。

鑑定したって効果は名前のまんまなんだろうな。

一応鑑定はするが。


ーーーーーーーー

【品種改良】

分類: 農業用スキル

選択した植物に他の植物の特性を与える事で、新しい品種を生み出す。

掛け合わせる植物を持っていた方がMPの節約になるが、掛け合わせる植物を持っていなくても品種改良をすることは可能。

ーーーーーーーー

【土壌改善】

分類:農業用スキル

選択した部分の土地の栄養価をあげたり、成長しやすくしたりする。

選択範囲でMPが変動する。

ーーーーーーーー


うん、まあ予想通りだな。

これを使えば、食べられるゴミとまで言われたひどい芋でも、何とかまともなものになるかもしれない。

上手くいけば、恩返しにもつながりそうだ。

とりあえず端っこの2株分くらいのスペースを使って試してみる。


子供用スコップを差し込んで…差し込みにくいな。

かき混ぜるようにスコップを動かしながら、【土壌改善】を使ってみる。

土の色が焦げ茶色に近づいた気もするが、それだけだ。

なんだかあまり効果が分からないな。

あ、でももう芽が出てきた。


結構成長速度が上がっていたのか。

いくら何でも早すぎる気もするけどな。

【品種改良】の方もやってみるか。

芽が出てきた2株に向かって、品種改良を使ってみる。

芽が仄かに光ったかと思うと、少し色の違う芽になっていた。

その芽を鑑定してみる。


ーーーーーーーー

【ムベーノポトトの芽】ランクC

ムベーノポトトの芽。

割と早くこの状態になる。

品種改良1回済。

ーーーーーーーー

【ムベーノポトト】ランクC+

グルネシア語で成長芋という意味。

グルネシア人が30年かけて作り上げた。

成長速度が速く、多くの村を救ってきた。

味は悪いが、調理次第で何とかなる。

ーーーーーーーー


おお、良い物ができたぞ。

食べられるゴミとまで言われてたノイランポトトと比べると、ものすごい差がある。

全部のノイランポトトをこれにしたいよな。


あ、でももうMPが無くなっているのか。

全部ムベーノポトトに変えるのには、時間がかかりそうだな。

俺は畑全体を見てみる。


畑は30列×20株だから、600株。

となると…。

えーと…。

0.333…%しか終わってないのか。

かなり時間がかかりそうだな。


それでもここに恩返しがしたいからな。

少しずつ変えていく事にしよう。

俺はもう少しこの辺りに何があるのかを確認してみることとする。

北側は森になっていて、南と東に道が通っている。


西側は別の家だ。

その後外も確認してみる事にした。

なるべく外に出ないように言われていたため、【マップ】を使ってこの村を見てみる。

レベルが2になったので、道が表示されるようになった。


まだ道しかわからないが、村を確認する。

村は辛うじて、全体が地図に記録されていた。

この孤児院は、北の端っこに位置していた。

この孤児院の東側の道の、隣の隣の道が北門に通じる太い道だ。


4つの門を結ぶ太い道が、この村を十字に横切っている。

建物こそ見えないが、大体想像で何とかなったな。

さらに村を確認していると、突然sariが定型文を言い始めた。


《条件を満たしました。【マップLV2】のレベルが3になりました。》


それと同時に【マップ】の画面に建物が表示された。

やった。もっと詳しく見れるようになったぞ。

俺は再び確認をしてみる事にする。


十字に引かれていた太い道は、交差する所が広場になっていた。

その広場に面して、村長の家があった。

中央の広場付近にのみ、いろいろな店が立っていた。

太い道に面していないところは、ほとんどが畑だった。

宿屋だの冒険者ギルドだのといった建物は、見つからなかった。


その後も少しだけ【マップ】を使って村を調べる。

いくらか時間が流れていった。

その間にまたいろいろなことがわかった。

そして俺は一旦顔をあげた。


…日が暮れていた。

あ、ずっと外で立っていたのか。

部屋戻るの忘れてたのか…。

俺は今日はここで終わりにしようと思い、部屋に戻った。

それから数週間は、特に変わったこともなく農業だけを進めていく事になる。

そしてその後、だんだん農業ばかりやるだけでは無くなってくる様になる。

同じ作者が今になって本気で書いた別作品、「商人さんが異世界壊して何が悪い!」もぜひ

https://ncode.syosetu.com/n3338ik/

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