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5話:村に行ったわけですが

中学生の頃書いた作品の在庫セールです。

好評ならリメイクします


もしこんなところまで読んでる人がいたらと思って書くと、好評じゃなくても今リメイク作ってます。

一回まっさらにして、やり直す感じ?

在庫が切れたら放出します。

村がやっと見えてきた。

あれからずっとまっすぐ歩いていたが、なかなか着かなかった。

マップをずっと開いていた為、マップのレベルが上がり、建物の名前とかも分かるようになった。


見た感じ、普通の農村って感じだ。

申し訳程度に柵で囲われているが、これくらいの柵だったらポテチでも越えられるだろう。

あ、越えられない?

そう…


とりあえず村に入ってみることにした。

ポテチは一応村の外で待たせる。

倒せない人のほうが珍しいとさえ言われているらしいが、念の為だ。

ポテチを森の中で待たせ、村の周りを一周回ってみる。


すると、中に入れるように門になっているところが5箇所くらいあった。

門の脇には見張りがいるであろう小屋があったが、どの小屋も見張りが寝ていたり、居なかったりしていた。

門を通る人は通行証を提示する必要があるらしいが(後で知った)誰も対応する人が居なかったのでそのまま入った。

とりあえずどこにどんな建物があるのか知るために、村中を見て回ろう。


…意外と大きな村だな。

確かに町にしては建物が少ないが、一つ一つの建物が大きい。

建物の種類も様々で、一階がガラス張りで店舗になっている建物や、3階建ての建物、アパートみたいにドアがたくさんついている建物もある。

俺が建物たちをみていると、アパートみたいな大きめの建物から数人の人が出てきた。

するとそのうちの一人の女性がこっちの方に近づいてきた。


「君、一人なの?お母さんは?」

「え?別に居ませんけど…?」


俺はとっさにそう答えた。

すると、急に女性に抱き上げられた。


「え⁉︎」

「ちょっと調べてくるから待っててね。」


そう言うと女性は俺を抱き上げたままアパートみたいな建物の方にあるきはじめた。

まあ、実際に入って行ったのはその隣の建物だけど。

その建物の2階に連れて行かれ、そこでやっと降ろされた。


そして、

「しばらくここで待っててね。」

とそれだけ言うと、女性は他の人と廊下を挟んで向かい側の部屋に入って行った。

…何故今ここにいるんだろう。


まだこの建物が何かすら分かっていないしな。

書類のようなものがあったため、見てみるとここが何かが書かれていた。

【ポクチョ孤児院】

あー。

そうだった。

自分でもちょくちょく忘れているけど俺今5歳だった。

周りから見たら俺はこんな夜中に一人でうろちょろしている親のいない5歳児なんだろうな。

孤児院に拾われてもおかしくないだろう。


これたぶん「ここで暮らせ」ってなるんだろうなぁ…

向かいの部屋で親とか探してるんだろうけどそんな人見つかりっこないしな…

あっ戻ってきた。


「今日からここで暮らすのよ。」


ほらやっぱりそうなった。断わるのはムリそうだな。

この世界での親なんて知らんし、普通3歳児が自分の村から1人で出るわけないし。

別の村から来たやつが村の中に子供を捨てて去ってったとでも思われただろう。

まあ部屋の中でのんびり暮らせるんだったらべつにいいんだけど。


そんなこと考えていると書類らしきものを書いていた女性が

「名前を教えて?」

と聞いてきた。


「にしぉじゃあです」

【翻訳】があったので大丈夫かなと思ったがなんか変な発音になってしまった。

西野城って言いたいだけなのに。

異世界語難しい。


「二シーね。」

なんか変な伝わり方をしてしまった。

「ニシー・ジャームっと。」

誰だそれは。


異世界でも馴染み深い元の世界の名前の方がいいかなと思ったのに。

変な伝わり方するし二シーの方が下の名前になってるし。

もうそれでいいよ…


「じゃあ二シーくんの部屋に案内するよ。」


お願いします。

女性は椅子から立ち上がると部屋の外に歩きだしたので俺もついていった。

部屋に着くまでの間に女性はいろいろなことを教えてくれた。

女性の名前はサナと言う事。

夫とともにここで孤児院をしているという事。

ただし、夫は今遠くへ出掛けていて、サナさん1人でここを回しているらしい。

後は、ここがほぼ満員になっているという事。


サナさんはさっきまでいた建物から出て、アパートみたいな建物へ連れていった。

…こういう感じの建物なのか。

ホテルみたいなかんじに廊下と部屋が室内にあるのでは無く、各部屋に外から入るようになっている。

さらに部屋に入ると中央に上に上がるハシゴがついていた。

すごい作りだな…

他には2段ベッドがあって…その上で2人寝ていて…

そんなことを考えていると、サナさんはハシゴを上がり始めていた。


あ、2階なのか。

普通の5歳児でもハシゴ上がれるのかな?

ハシゴを登って2階に行くと(普通に登れた)そこも1階と同じような作りになっていた。

2段ベットが1つと机が2つあり、水の入った樽が1つあるがその他には何も置かれていない。だがこんな部屋でもプライベート空間というものは必要だ。


「今日から二シーくんはアレナとこの部屋で寝てね」

相部屋かよ…まあ2段ベッドの時点で察してたけどね!

サナさんは俺をベッドの下段に座らせると、ハシゴを降りて行ってしまった。

俺は2段ベッドから降り上の段を見た。


誰か女の子が寝ている。名前はアレナか…同居するんだから性格悪くないと良いな。

明かりが月明かりだけなのでよくわからないが、どうやら彼女は同い年(3歳)のように見える。

ぐっすり寝ているらしく全く動いていない。

にしても相部屋か…


そもそも女子と相部屋ってこっちの世界ではOKなのだろうか。

まあ5歳だしどうでもいいっていう話かもしれないが。

1人で過ごすっていうのは出来そうにないな。

次に俺は部屋の内装に目を向けた。

インテリアはほとんど何もない。


水が入った樽に歪んだ机、それとこの2段ベッドだけだ。

壁紙も剥がれかけていて、木がむき出しになっている。

誰がどう見ても、孤児院にお金があるとは思えないだろう。

泊めてもらえたんだし、何かして恩返しをしたい。

となるとお金を寄付するのが手っ取り早いだろう。


そんなことを考えながら部屋の隅に棒と骨を入れた袋を置き、ベッドに横たわった。

そして気づいた時には、俺は眠っていた。

同じ作者が今になって本気で書いた別作品、「商人さんが異世界壊して何が悪い!」もぜひ

https://ncode.syosetu.com/n3338ik/

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