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月曜日

そして憂鬱な月曜がやって来た。



朝、重たい足を引きずり、いつものように満員電車に乗って

会社につくと千沙が待ってましたと言わんばかりに

駆け寄って来た。


「麗、おはよう〜!

 うわ!顔色悪っ!大丈夫?

 今日、ちゃんと冬木さんにお礼いいなよ〜?」


「あ・・おはよ・・。いや、もうわかってるよ〜やめてよ、 

 そのせいで頭ぐるぐるしてるんだから〜。」


ため息交じりにそう言う私に、他人事である千沙はニヤニヤと笑った。

面倒見のいい彼女は優しく気は利くが、人の厄介ごとが大好物だ。

そのせいか良くも悪くも、会社の情報通だった。


「あ!冬木さんね、いつもお昼一人だから、その時とかいいんじゃない?」


さすがの情報通だ。こういう時には助かる。

にしても、どこでそんな情報仕入れて来るのだろう。


千沙の助言通り、お昼に冬木さんにお礼を言うことにした。

それまで悶々としながら仕事をこなし、

お昼に冬木さんの部署の近くで出待ちをした。


私との噂が出回ってるのか知らないが、すれ違う女性社員の視線が

心無しか鋭く感じた。


不自然ながらも、うろつきながら待っていると冬木さんが現れた。

私に気づかずに、目の前を通り過ぎようとする彼に


「あ・・あの!冬木さん。」


語尾が小さくなってしまったせいか、自分が呼ばれたのか

わかっていない冬木さんは一瞬だけ振り返り、

私の顔を見て小さく、あっ!と発した。


そんな彼に駆け寄り、早速話出そうとした時だった。


「一緒にランチ行こうか。」


と、冬木さんは突拍子も無いことを言った。

予想だにしない言葉に、言おうとしていた言葉を飲み込み

唖然とする私をよそに、前を向き歩き出す彼。


“え?何?なんて言った?ランチ?え?”


状況を飲み込めずその場に立ち尽くす私に気づき、振り返り、


「あれ。もう誰かと約束しちゃった?」


「あ・・・え・・?いえ、してないです!」


「よかった。ね、行こう。最近一人でランチも飽きてきたんだ。」


あまりにも当たり前のように言う冬木さんに

衝動的にこくんと、私は頷いてしまった。

そんな私の様子を見た彼は微笑み返し、再び前を向いて歩き出した。

状況が未だに飲み込めなかった私だったが、彼の後を必死でついて行った。




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