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失くした感情



いつの間にか新鮮さは無くなって、

当たり前の様に満員電車に乗り、うんざりするほどの人ごみを

誰ともぶつかることなく、早歩きしていた。


慣れたらどうってことない。


ど田舎から上京して何年経っただろうか。



非日常だって

回数を重ねたら当たり前になるのだから

人間とはほんとに、強く作られたものだ。


そう。

慣れてしまったら。

年数を重ねたらなんてことない。


恋も同じ。


いらない・・・


もう、いなくて大丈夫だった。





社会人2年目の春。

3年半付き合った彼と別れた。


元彼の仁とは、友達の友達。。なんて

ありきたりな出会いで交際に至った。



嘘ばかりを並べ、別れを告げると彼は

目を背けたくなるほど号泣していた。

別れたくない・・・と最後まで言っていた。


苦しいほどの強さで抱きしめられた。


そんな最中、


''今日のご飯何にしようかな。そういえば豚肉残ってたなー

あ、ご飯炊かなきゃ。"


なんてことを、私はのんきに考えていた。


彼は、私がそんなことを思っていたなんて

微塵も思っていなかっただろう。



何がそんなに悲しいのか・・・

どうしてそんなに本気になれたのか。



私は他人事の様に考えていた。



やっと、部屋から出ていく気になった彼を

玄関まで見送り、名残惜しそうにドアを閉める彼に

「ありがとう、さようなら」

と潤んだ目で伝え、彼の姿が見えなくなるまで

ドアから見送った。

ドアを閉めると同時に、大きなため息が出た。


やっと終わった。

今回は大変だった・・・半日は費やしただろう。



いつもそうだった。

強く惹かれあってお互いを求め合い、

一緒になっても

甘い生活など月日が経てば、いらなくなった。


いなくたって平気になっていった。



そして、そうなるといつも私は彼らに

さよならを告げてきた。

いくつも考えてきた嘘だらけの動機を口にして

悪者にならない様に別れていった



ずっとなんてない

永遠なんてない

あるわけない



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