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果時魔裏  作者: 元爺
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第7話

先週は忙しさのあまり休んでしまい申し訳ないです…

道を戻り、さっきの温泉の所まで戻っても更に歩いた。


一層に暗くなったから、つまづいたり、転んだり、ハデにずっこけたり…


それでもアジスは普通に、ごく普通に歩いている。俺はこんなに苦労してるのに…


「着いたぞ」


森を抜けたすぐ先には大きいとは言えない城が建っていた。


いつの間にか夜も明けており、周りには草や木々が茂って明るくなっていた。というか、一晩中歩いたのか…


「や……っとか…」


俺は気力も体力も底を尽き、前かがみになっていて今にも倒れそうだった。でも、風が気持ちいいな〜…


「もう少しだ、歩くぞ」


アジスがそう言うから、仕方なく足を進める俺。正直、辛い…


門、そして壁。立派ご立派。


通ると、足音が変わった。地面を見ると石が埋め込まれている。地面だけじゃない、門も壁も石で建てられている。


前を見れば道の両脇に建物。店があったりしている。これが城下町か。ふむふむ…


「さて、報告しにいこう」


「待って…」


歩き始めたアジスを呼び止めていた俺がいた。


「少し、休ませてくれないか…」


フラフラだというのが自分でもよく分かる。これ以上は無理だと体が警告している。だから休ませてくれ…


「待つことなど、出来るわけなかろう」


石の道を仕方なく歩く。そして広場に出た。ここも広場を囲むように家や店が建っていた。


そして、城門を通り赤い敷物の上を歩く。これがレッドカーペット…


やっと、立派なイスに座る威風漂う人がいた。この人がこの国の一番偉い人か。灰色い髪

、長いひげ、全身を覆う赤いマント。堂々としている…


「ただいま戻りました」


「うむ、ご苦労であった」


渋い声で迎えてくれた。


「任務、無事に終了しました」


「その方は誰じゃ」


「この任務を任せ、一人で成功させた者です」


「おぬしが300もの軍勢を潰したのか」


アジスは右手左膝を床につけて、頭を下げているから、俺もアジスを真似て同じ体勢をする。って、300もいたのか…


「えっと、アルア=アレフと申します」


なれない口調で自己紹介をしてその場の空気に合わせた。大変だ…


「この者がやりたいと申し出、任せたところ一瞬にして終わらせました」


「なるほどの」


「そして、どこの軍の者でもないと申し、つれてきた次第であります」


緊張する。それだけこの人に威厳があるからだろう…


「私は、シド=ディハード。この国を治めているものだ。今の話を聞いたところそなたに興味が湧いた。アジスの言うそなたの力を借りたいと思う。しかし、今日は歩き疲れているじゃろう。話は明日とする。今日は十分休みなさい」


「はっ」


「はい」


アジスの返事の後に俺も返事をして、立ち上がり、一つ頭を下げてその場を後にした。合わせるの大変…


城の一室を貸してもらった。ベットやら風呂場やら小豪邸という感じだった。ベットに倒れて目を閉じる。すぐに眠れた。


夢を見た。


懐かしい子どもの頃の夢。その頃から俺は優秀だった。それでも友達はいてくれた。懐かしい…


目を開ける。アジスがいた。ここで今初めて分かったことがある。アジスの髪は銀色だという事だ。いつか光そうな綺麗な髪が腰まで伸びていた…


「起きたか」


「何してんの」


「迎えに来た」


アジスが顔を近づける。眠くて頭が働かないから、何も考えられない…


「少々臭いな…おぬし」


鼻をクンクンさせるアジス。嗅ぐな…


「来い。洗ってやる」


問答無用でベットから引きずり下ろされ、風呂場まで引きずられた。一枚一枚脱がされていく。最後の一枚に手が掛けられたところで頭が働いた。そして、その場から離れた。危ない…


「自分で洗うからいい」


「そうか。わかった」


危うく、俺の男が成り立たないところだった。マジ危ない…


「あったかい」


肩まで湯に浸かる。足も伸ばす。それなりに広い浴槽で、3人は同時に入れる大きさだ。極楽〜


すると、足音が聞こえてきた…

分かりにくい部分があったらすみません…

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