表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
果時魔裏  作者: 元爺
26/26

第25話

俺の魔法も、ユンの魔法も、使えるようになるために一番重要なのは……“血”だ…


魔力のある血が必要不可欠で、その血が濃いか薄いか、けど少しでも体内を流れていれば魔法は使えるようになる


この世界の血はまだ濃いほうで、魔法も強い。俺が元居た世界になると、血は薄くなっていって魔法が弱いものとなってしまった。……でも、戦ってみるとたいして強さ変わらないのな…


俺の血は他と比べればまだ濃いほうで…、それがアジスの体内に流れ込んで…拒絶反応がないだと…


ま…さ…か…な…



「……〜い、お〜い。聞こえてますか〜」


と、俺は考えることをやめた。というか、戻らされた…


「ん…あぁ」


俺はその男の方に耳をかたむける


「それで、この子たちをどこに運ぼうか」


「あ、あぁ」


それもそうだな…。ここにいるわけにもいかないし…


「この先の街だと、ユンは連れていけそうにないからね〜…」


男は腕を組みながら顔を東の方に向けて言う


「確かに…」


確かに、ユンはこの先の街を破壊してきたんだ…。連れて行ったらどうなるかは予想がつく…


「なら、他の場所はないのか」


城に戻るのが一番だと思うんだけど、ここから二人を背負って連れて行くにはちょっと無理がある…


「う〜ん。そうだね〜。二番目に近い場所はあっちの方なんだよね〜」


と言いながら男は指を南の方に向けた。


「どれくらいかかる」


考えながら男は地面をトントンと叩く


「そうだね〜、結構早めに着くよ〜」


「そっか…。そこに連れて行こう」


と、俺は立ち上がってアジスを持ち上げようとした


「あ、その子は俺が運ぶよ。キミはユンをお願い」


「ん…」


男はアジスを一旦見てから、


「……重いでしょ…」


男は禁句を言う前に『聞こえてないといいけど』と小さくつぶやいた…。ホントに、聞こえてなければいいけど…


俺は男を見て、小さくうなずいた。俺ってやつは…


そして、ユンをかつぐ。軽い…


「さてと…」


男は軽々とアジスを持ち上げた。そして、肩に担ぐ


「こっちだよ」


と言って男は歩きだす。俺も後に着いていく

・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ