表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
果時魔裏  作者: 元爺
19/26

第18話

・・・沈黙。


湯に浸かり、ユッタリしていたのに……なのにアジスが入ってきた…


普通に…当たり前のように…


もぅいい…今に始まったことじゃないんだ…慣れよう…


「なぁ…」


ということで、話をすることにした。


「ユートピアについて、何か知ってる?」


適当な話題を考えるもこれしか浮かばないし、間が埋まるだけでもよしとしよう…


「どこでその言葉を知った」


目の前のアジスはその言葉に反応した。


「さっき下で聞いた」


「そうか」


少しの間、沈黙…


「私も詳しくは知らない。だが、ユートピアの力は今だかつて見たことがない力だった。アルアと会い、その強さを再認識した」


キツイ視線をこちらに向ける…


「俺の力がどうかしたのか?」


「一言で言えば、似ている。そいつらの力とアルアの力が…。」


同じ力…。やっぱり、俺と同じく未来から来たってのは当たっているのかもしれない…


「元々、私の知っている魔法使いというのはあらゆるものを生み出す存在だった。だが、最近になって現れはじめた…」


生み出す魔法…。それは昔の魔法だ。そして今、俺の使う魔法は操る魔法。やっぱり、ここが過去って言うのは本当らしい…


「操る存在が…。私も一度、戦ったことがあるが…強い…」


「生み出す魔法と、操る魔法ってそんなに違うものなのか?」


「生み出す魔法は時間がかかる。大概はその時間をついて攻めている。だが、操る魔法は速い。隙をついて反撃してもすぐに返される」


確かに自分で使っていて分かる。速いってことが…


「そこからついた、“ユートピア”というのはその総称。操る魔法使い。実際は一つの軍なのかは分からぬが、恐怖を持つ仮の集団国家。“どこにもない国ユートピア”とな」


「ユートピア…か」


この話も終わった…。残ったのは間…。なんとかしてくれ…


「…アルアも操る魔法使いのようだが、何か知ってるか」


いきなり話題を振られた。まぁ、答えられるけど…


「俺もそのことを下で聞いて、色々考えてみた。考えれば考えるほど、俺とユートピアのつかう力は同じ。アジスの言う、操る魔法だ」


「やはり…か」


今までの考えをまとめながら語る俺。アジスもいろいろと考えていたみたいだ。


「魔法使いの力は二つに分けられる。俺の使う操る魔法と、生み出す魔法。細かく違いを説明すればきりがないけど、大きな違いは“魔力”があるかないか」


「魔力…」


一様は、学校で習ったことをそのまま言ってみる。さて、一体どこまで説明するべきか…


「魔力は10000人に1人が持って生まれてくる魔法の源。それを消費して生み出す魔法を使うらしい。魔力を火とか水とかに変化させるから、その分の時間がかかる。消費した魔力はゼロにならない限りは回復するとかなんとか」


うろ覚えだから自信はない。でも覚えてる。


「なるほどな。故に、魔法使いの存在が少ないということか」


アジスが口を挟んできた。ん〜…


「ならなぜ、アルアのような存在が出現しはじめたのだ」


アジスの問い。その答えは…


「俺の考えが会ってるなら、ユートピアの連中も俺もみんな、未来から来た」


これが答えだ。


「未来から…」


少し動揺するアジス。そりゃ、いきなり言われるとね…


「だが、確かに未来の力と言われれば、納得がいく」


おぉ、受け入れるの早い…


「言い忘れたけど、俺の力っていうのは魔力のいらない、分かりやすく言えば手品みたいなもの。タネや仕掛けがわかれば誰だって操れる魔法さ」


「誰でも…か」


これで、俺の知ってることは全て話したはず…


「んじゃ、上がるか」


逆上せてしまうので、話を切り上げて上がることにした。


そして、寝る。

最近、おもんないですね・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ