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第0話
自然の力を自由自在に操る能力―魔法―
その能力は火、水、風など操りきれないものは無い
それでも、一人一人の自然との相性の違いによって
すべての自然を操れる者はいないのである
そんな魔法への概念がある国には
簡単に操れる自然、火、水、風などは今や子ども達にも使えるように
魔法学校なるものが存在していた
長い間、年月というのを積み重ねていると色々な子ども達が出てくる
火を完全に使いこなす子ども
自然を暴走させる子ども
自然を無効化する子ども
何も使いこなせない子ども
など、さまざまだった
創立100年を誇る伝統ある学校の卒業予定生
その内の一人の少年
彼はいつも考えていた
「なぜ自分は皆と違うのか」
「なぜ自分は皆と同じなのか」
矛盾するその思いが喜劇へのはじまりだった