表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

成長と初めて見た魔法

早くも6ヶ月が経った。今では少し先までなら目が視えるようになった 6ヶ月だと視力は0.1程だというがそれ以上視える気がする。しかも最初はびっくりしたのだがスキルを覚えると頭の中に直接スキルを覚えたことを知らせてくるのだアレはマジでびっくりした。

考えても見て欲しい。只々会話をなんとなーく聞いていたら突然、


『スキル【ラポニア語】を習得しました』


とロボが喋ったような声で知らせてくるのだ。いきなりだとビビるからやめて欲しい、もちろん漏らした。仕方なかろう…自分で言って悲しくなってきた。


会話も理解できるようになったので身内のことを大体把握できた。ここはクレイ家で俺の名前はルシスなのでルシス・クレイとなる。母はケルシャで父はシベルオ、兄もいてクライスと言うらしい。顔立ちはみんな良く、前世でいえば所謂勝ち組というものだろう。

身体つきは母は理想のスリーサイズに近い感じだが、出産太りで少しお腹周りが大きい。父はムキムキだ、誰が見てもマッチョだ、逞しい。でもゴリマッチョというほどではない。兄は2歳ほどに相応しい身体つきだ。それともう一人いた。メイドのトルフィだ、貧乏貴族と言ってもメイドはいるようだ。しかもとても可愛い、ドジなところ含めてだ。


成長しやすいからか6ヶ月でハイハイやつかまり立ちできるようになった、おかげで移動範囲が増えた。だが家族の前であまり見せないようにしている。見られたら多分やばいと自分の勘が働いているのだ。なのでみんな(二人を除いて)が寝静まった夜に行動する、と言ってもまだ部屋から出れるほど動けるわけではないのでベッドの上でつかまり立ちするだけだ、発声練習も欠かさない。


「あーうあー」


まだまだこんなものだろう…早く喋りたいな。それにしても暗い、明るい所に住んでいた俺としてはもっと明かりが欲しいものだ。

明かりといえばこの間初めて魔法を見た。生活魔法の【ライト】というものだがなんとなくあの有名な魔法使いの映画を連想させるような光だった、年甲斐もなく興奮してしまった。光度は5m先までならはっきり照らせるくらいだが光自体を見ても目に焼きつかない不思議な光だった。それと詠唱というのがなかった。生活魔法だから、なのかはわからないが高度な魔法は長い詠唱とかあるのだろうか?まあ、まだまだ詠唱どころか魔法名さえ唱えられない俺はそれこそ指を咥えて見ているしかないのだが。


そんなこんなで動く練習をしていると疲れたのか抗えない睡魔が襲って来る。なんとか寝られる体勢になりそのまま寝た、最近はこんな生活ばかりで正直暇だ。近いうち何か暇を潰せるものを探さなければ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ