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うわっ…俺の運、悪すぎ…?

苦しい…とにかく苦しい…息ができない、全身が脱力していく、血の気が無くなっていく、そこで初めて俺は死ぬのだと悟った。


目の前が真っ暗になって、此処が何処なのか、自分が何者かも分からなくなっていく。そして意識が途絶えた


ーーどれくらい時間が経っただろうか

体感的には一瞬いや結構経っている気もする。心なしか少しあたりが淡く光りだした。いや気のせいではないだろう。誰かが語りかけてきている。


『……ぇま……?』


聞いたことのない声だ、だが何処となく安心する。そんな感じがした


『あ、聞こえてるようですねー。いやーよかった。あなたは暮井くれいまことですね?』


そうだけど…俺は喋ってないよな?


『はい、喋ってませんよ、私が心の声を聞いているだけです。』


はたから見ると痛い人だな、だけど受け答えが出来てるということはそういうことなのだろう。


『痛い人とは心外ですねー。あと私はあなたの担当をしている女神です。』


担当…?


『あ、そういえばこの状況を説明していませんでしたね。簡潔に言うとあなたは死にました。今のあなたは魂だけの状態です。そして私はなにか問題のある人生を歩んだ人を担当しています、ここに来る人は何かしら問題を抱えて死んでいます。』


うん、まあ苦しかったのは憶えてるし、なんとなく予想はしてた。でもなんで死んだのかが全く思い出せない。だから問題を抱えて死んだと言われてもわからない。


『ショックが強すぎたんでしょうかねー、あなたは運悪く殺人の冤罪で死んだようです。』


殺人の冤罪?


『しかも、真犯人は動物です。完全に事故なんですが状況が状況だった為有らぬ疑いをかけられそのままどんどん悪い方向に行ってしまったみたいですね。』


えっ、俺運悪すぎだろ!っというかそれ運が悪いっていうレベルじゃない!


『はい、あなたはとても運が悪い体質でした、と言っても生まれた頃はまだ普通だったんですが。』


どうやら俺の運が悪くなったのは10歳からだったらしい。原因は分からないが運というのは波になっていて運がとてもいいことがあったらそのあとは必ず悪いことがある…が、極稀に波が崩れてしまうらしい。運が良い方に傾いていってくれるならいいが俺の場合悪い方にずっと傾いていったらしい。確かに思い当たる節はある。トイレに行ったら空いてないことが多いし、自販機でお釣りを落としてしまったり、だが普通の人よりついてないな、ぐらいのことだし俺の不注意でなった事も多かった。そこまで運が悪いとは思っていなかった。こういうのはなんだが俺はポジティブな方だからスルーしてきてしまったのかもしれない。


『という訳で、原因が此方にもあるかもしれないので、あなたに少し特典つきで転生してもらおうと思います。あ、でも元の世界での転生はできません。決まりがありますので。』


転生…それも異世界…小説はあまり読まない方だがWeb小説はメジャーな物を嗜み程度に読んでいた。非現実的な物を想像して読むのはなかなか楽しい。だがまさか自分がその状況に置かれるとは思いも寄らなかった。


『さて、特典の方ですが、流石にあなたの思っているような小説のチートスキルなどは意図的に授けることは禁じられています。まず記憶をそのままに転生させます。これはあなたが今度の人生でも不運なことにならないためですね、つぎはーー』


長くなったので要点をまとめると

・記憶はそのまま

・成長しやすくなるーと言っても成長チートというほどではない

・スキルが習得しやすくなるースキルの習得はかなり時間がかかるらしい それに言語もスキルの一種なのだそう

・生まれは貧乏貴族ー普通の貴族だと縛られる為らしい

・15歳まで不運なことが起きないーと言ってもちょっとした悪いことは起きるそうだが命に関わるようなことは絶対に起きないのだとか

そして極め付けは

・運を上げることができる

というものだ

なんでもその世界ではレベルがあってレベルによってステータスが上がるのとレベルボーナスによってステータスにポイントを振り分けられるそうだ。だがポイント振り分けを知っているのは一部の人だけなのだとかほとんどの人は自動的に振り分けられているらしい。だが、それを知っていたとしても運だけには振ることができないらしい。そして運は生まれつき決まっていて職業ジョブによって少し補正がつくくらいなのだとか そして平均は100で前世でいえば人生に1回は宝くじで大当たりするレベル。0で前世の普通の人クラスなのだとか。

それを振ることが出来るようにしてくれるらしい その代わりスタートは強制的に0なのだとか。それでもこれはチートじゃないか?と問うと、


『これ位ならギリギリチートじゃ無いんですよー、それと前世で運の悪かったあなたに自力で幸運な人生を歩んでいってほしいという計らいです!』


と言われ納得した。


『さて そろそろ時間も迫ってきているので最後にランダムギフトを3つ引いていってください。ハズレは背が1cm伸びるのからアタリは空間魔法を無制限に使えるとかを引いた人もいますねー、あの時は目が飛び出るかと…期待させるのはよく無いですね殆ど無いに等しいので。あと詳細はこちらの方で検索をかければ見ることができます。一応私も説明しますが。』


空間魔法がすごく羨ましいが女神の言う通り変に期待してしまうのはよく無いだろう。こういうのは無心で引くことが大事なのだ。

まず一つ目…筋力×2


『倍数系はアタリの部類ですねー』


幸先がいいみたいだ

二つ目…精霊の加護


『おおお!加護系を当てちゃいましたかそれは生まれつき魔力と精神が高くなるのと魔力×4精神×4とHPMPの回復速度×10、即死無効がセットになったものです!かなりいいですよ!』


なんだか運が良すぎて怖いな

三つ目…女神の幸運


『…』


女神は失神してしまった。仕方が無いので自分で詳細を確認してみると


女神の幸運…運×1000 運の値×0.1分他のステータスに補正を入れる


チート待った無しの性能だった

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