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友人の珍解答。


俺「では、コーヒーを一杯」

実は、俺は根っからのコーヒー党なのだ。それもアメリカン限定で。

幸い、Mのオリジナルコーヒーはアメリカンであるから、俺の好みに見事に一致していたのだ。


男「そっか。じゃあ、買ってくるね」

そう言って、見送る彼の背中に不審な影を幻視した俺は、

「伏せろおおおおお!」


ドガァァァァン!


その瞬間、灰色の物体が窓ガラスを割って飛び込んできた。


そして……


男「少年、僕―――」


破片と煙とが渦巻く中で俺はしっかりと彼の言葉を聞いた。

出来ればその言葉をコーヒーを持ってきてくれたあとで聞きたかった。


俺はつぶやいた。


「ああ、無情だな……」


 俺はおじさんのせっかくの申し出を、もちろん丁重に断った。

「いえ、大丈夫です。僕は喉が渇いていませんから」

「ほんとにいいのかい? 遠慮しなくてもいいんだよ」

「ほんとに喉渇いてないんで……」

「じゃあ、おじさんは買ってくるね」

 とおじさんは買いにいってしまった。

 その間、俺は長文を読みながら、やっぱりこういうのって苦手だなぁ、と思った。こういうのというのは、親切な人の善意に基づいた有難い申し出のことなのだが、俺はどうも人に貸しを作るのが苦手らしく、素直にそれを受け取ることができない。昔からそうなので、今でも覚えているのがいくつかある。(今回はあえて割愛させていただくが)。

 さて、俺は結構な間、自分の性分を考えていたが、もちろん英語の問題も解いていた。

「よし」

 俺は長文問題を解き終わると、答え合わせをした。意外と合っているのは嬉しいが、おじさんの答えは……。

 あんまり合ってねぇ!

 と思っていると、

「うッス」

 おじさんが片手をあげてにこやかな登場をしてきた。実はもう一つの方の手には、オレンジジュースがあったり。意外とお子ちゃまなのか……。

「……」

 特に返す言葉が浮かばないので黙っていると、

「そうそう、一つ忠告があるんだけど……」

 おじさんが俺に忠告をしてくれた。


設問6:おじさんの忠告の内容を当てよ。

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