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現代ダンジョン貧乏メシ配信!これって食べれるかな?  作者: ゆうき


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3/6

【2日目】きのこのっこーのこげんきのこ♪


「あぁ...朝ごはんが食べられるなんて幸せだ...。」


昨日買ったチョコチップパン110円(税込)を食べつつ幸せを噛みしめる。


買ったものはいくつかある。


・チョコチップパン 110円(税込)×2

・ライター 110円(税込)

・水筒 110円(税込)


合計440円

所持金10円


天下の百均様である。


「人類の文明は火から始まったといっても過言じゃない!まぁ...流石に火を通したいよなあ。」


ただでさえ命の保証のないダンジョン。

スライムの踊り食いをした手前説得力はないが、僕だってできれば安全に生きていきたい。


今日の分のご飯代を稼ぐためにも今日も今日とてダンジョンへ(まだ二日目)



(余裕がなかったから気にしなかったけど、昨日の配信ってどんな感じだったんだろう?お金があればスマホを買うんだけど...)


受付と申請をすまし配信機材を装着。


「あの、配信ってどんな感じになってたか教えていただくことは可能ですか?」


「お調べいたしますね。...総視聴者数は10人程、登録者は5人、コメントは特にないようです。」


「あ、ありがとうございます。流石に全然お金にならないですよね...。」


なんの工夫もなくただ垂れ流した配信だし、比較対象がないからわからないがこんなものなのだろう。


問題はお金だ、お金。

ちょっとでもいいからお金欲しい。


「そうですね、広告収入に関して今後続けていけばいずれ可能性があると思いますよ。特別報奨に関しましては順次査定になりますので、お金になるとしても今しばらくお待ちいただくような形になります。」


「そうですよね、ありがとうございます。」


初めからお金になるなんて思ってなかったが、ちょっと期待していたのも事実、少ししゅんとする。


まあ少なくとも一日三食なにかしら食べれそうな目途はたった訳だし、焦る必要はない。


その余裕がちょっとした思考を膨らませる。


(週刊ダンジョン?ちょっと読んでみようかな。)


人の多い少ない程度しか気にしていなかったが、歓談スペースみたいなところに閲覧自由の雑誌があった。

国が作った情報誌だろうか?


雑誌には今話題の有望探索者やトレンド装備、大きいとこのダンジョン情報などが載っている。


(ここはまだできたばっかのダンジョンだって言うし、まだ情報はないなあ。ダンジョンのセオリーみたいなものがあるみたいだし、似通った構造ってのは参考になるよね。)


装備やほかの人を気にしている余裕はまだ僕にはない。

まずは最低限お腹いっぱい食べれる程度には稼がなければ!


雑誌を閉じて勢いよく立ち上がりダンジョンへ向かう。



「まずはスライムだ。今日はちゃんと朝ご飯を食べたし、お昼くらいまでは集中してスライムをかっていこう。目標数は20!いや、30!」


慣れた手順で見つけたら持ち上げては叩きつける、持ち上げては叩きつけるを繰り返す。


スライム狩りは順調に進んでいく。


「昨日よりはちょっとペースが速いかな?お腹すいてきたし...お昼ご飯にしよう。」


目標数の半分くらいいったところで一度お昼休憩をとることにする。


実はスライム狩りの間にちょいちょい拾っておいたものがあるのだ。


「これ...食べれるかなあ?」


淡く光る青色のきのこ。

さっき読んだ雑誌にも載っていたが、ダンジョンの壁から光成分を吸収して育っているのではないかと考察されているらしい。


入った時のダンジョンという閉鎖空間の割に視界は開けているのはダンジョンの壁自体が発光...とまではいかなくても、視覚的違和感がない程度の光源になっているのだろう。


きのこはきのこ。

世の中には食べれるキノコが数多く存在する。


「においは...うーん、普通のきのこ?光ってるけど、中も光ってるのかな?さいてみよ。」


縦に裂いてみると中は光っておらず、表面だけが発光しているようだった。

色も外側だけで内側は白く普通のきのこ。


「水で洗い流せる...とか?」


水筒の水で表面を軽く擦って見るが特に変化はない。

土汚れや砂埃程度は流せただろう。


「もう半分に裂いてから炙ってみよう。」


ライターではちょっと炙りにくいけどしょうがない。

しばらく満遍に炙っていくと表面からぷくぷくと水分が出て来た。


「これ、光ってる...よね?炙ることで内側に含んでる発光成分みたいのが水分と一緒に出てきたのかな?コンロがあればもっとじっくり焼けるのに...まぁうちガス通ってないけど。」


端っこが黒く焦げ出したくらいで一度辞めてみる。

残ったのはちょっと光の弱まった4分の1きのこ。


「1番やばそうな傘の部分...いただきます。...うん、舌に違和感はないし、死ぬような毒はなさそう?しいたけほどの香りはなけど、水分多めのシメジっぽい味かな?これはこれで悪くないなあ。塩が欲しいな、塩。」


やばそうだったらすぐ吐き出そうと思ってたが問題はなさそう。

少なくともスライム踊り食いよりは火で炙ってるのもあってちゃんと味も感じるし、文明も感じる。


何個か拾ったきのこを全部じっくりライターで炙って完食。

主食はないけどなかなかどうして満足感がある。


「見かけたら積極的に拾っていこう!きのこって言ったら乾燥させて保存食に出来たり、出汁に使えたりするよねきっと。」


昼休憩も終わらせて後半戦。

目標数残り半分頑張っていこう。


「そうだ、これって炙るとどうなんだろう?美味しくなるかな?」


ふと持ち上げたスライムを見ながら呟き、ポケットからライターを取り出して表面を炙ってみた。


「あちゃ、崩れてびちゃびちゃになった...。なんだろ、ゲームでいう火が弱点とかそういうこと?齧った時は半分くらいまで崩れなかったのに。あー、でも、炙った部分だけ硬くなってる?」


一部分だけを炙っていただけなのに崩れていった。

ライターで炙った部分だけ拾って見ると少し固く弾力があり、水の膜の部分だけが硬質化したようだった。


「食べてみよっと。ふんふん...おっ、コリコリ感が面白い!食感がいい!味は水、マジ水。調味料かなんか染み込ませたら美味しくなるかな?いや、意外と塩気より甘味かな?グミとか?相性良さそう!」


スライム踊り食いによりなんの抵抗もなく口にする。

ライターじゃなくてもう少し炙りやすいといいんだけど、ガスバーナーとかがいいだろうか。


炙ったスライムの外皮?みたいなやつを集めて味付けして見るのもいい。

ちょっとひかるきのこと一緒に持ち帰ろう。


他にもいくつか便利道具も買いたいところだ。

せっかくなら少しでも美味しく食べたい。



目標数の30匹を狩ったところで帰還。


昨日と相場は変わらず1匹あたり30円。

合計900円となりました。


単純に昨日の倍の収益!!

まあもちろん狩りの時間も昨日より長かったけど。


今日は何を買おうかな?


所持金910円

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