7話
1. ヒロイン、距離感がバグってる
「あなた、魔法も剣も使えないのに、なんでそんなに偉そうなの?」
彼女は言った。
王都魔術学院の主席研究員、リリス=アルフェリア。
美人で頭脳明晰、でも他人に興味ゼロ。
俺は、QRコード魔法の共同研究者として彼女と組むことになった。
「俺は、ただの社畜です。
でも、心理学だけは、誰にも負けません」
「……は?」
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2. 心理学で距離を詰める
俺は、リリスとの会話に以下の技術を使った。
• ミラーリング:彼女の口調・姿勢・テンポを自然に合わせる
• 自己開示のタイミング:自分の弱点を先に話すことで、安心感を与える
• 好意の返報性:小さな褒め言葉を積み重ねて、好感度を誘導する
「あなた、意外と話しやすいわね」
「それ、心理学的には“親密度の初期加速”って言います」
「……うざいけど、ちょっと面白い」
俺は、スマホのメモに書いた。
“恋愛=感情の設計/好感度は、構築可能”
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3. 好感度の可視化と操作
「この魔法陣、どうしてQRコードにしたの?」
「“視覚認識”は、脳の処理速度に直結するからです。
人間の脳は、文字より図形を優先処理します。
それと同じで、恋愛も“印象”が先に来るんです」
「……恋愛の話してる?」
「はい。
あなたの“印象”は、最初は冷たかった。
でも、今は“興味あり”に変わってます」
「……なにそれ、気持ち悪い」
「でも、図星ですよね?」
リリスは、少しだけ笑った。
その笑顔は、“好感度が1段階上がった”証だった。
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4. 俺TUEEE、恋愛も知識で攻略する
翌週、リリスは俺に“共同研究の延長申請”を出した。
魔術学院では、“QRコード魔法の共同開発者”として俺の名が記録された。
「恋愛も、知識で攻略した男」
そう呼ばれ始めた俺は、異世界の人間関係にも食い込んだ。
——心理学は、魔法より繊細で、強力だった。




