3話
1. 魔法陣、描くのに時間かかりすぎ問題
「この世界の魔法、発動までに時間かかりすぎじゃないですか?」
俺は言った。
王都の魔術師ギルドに“外部顧問”として招かれた俺は、魔法陣の描画工程を見ていた。
「円を描いて、ルーンを並べて、魔力を流して……って、
これ、完全にアナログ作業ですよね?」
「魔法とは、神秘の技術だ。簡略化などできん」
ギルド長が言った。
「できます。QRコードで」
「……キューアール?」
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2. QRコード魔法陣、爆誕
俺は、紙とペンで“QRコード風魔法陣”を描いた。
内容は、魔法の属性・出力・対象・発動条件を、2進数で圧縮したもの。
「これを視覚認識魔法で読み取れば、
魔法陣を描かなくても、即座に発動できます」
「……視覚認識魔法?」
「この世界の“視覚魔法”は、対象の形状を認識できますよね?
なら、QRコードも認識できます。
つまり、魔法陣=コード化可能」
「……お前、何者だ?」
「ただの社畜です。
でも、QRコードだけは、誰にも負けません」
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3. 魔法発動、秒速化
実験は成功した。
従来の魔法陣描画にかかる時間:平均12秒
QRコード魔法陣による発動時間:1.2秒
「魔法発動速度が10倍……!」
「しかも、コードを“印刷”すれば、誰でも使える。
魔力が弱い人でも、視覚魔法で読み取れば発動可能です」
「……魔法の民主化だ」
ギルド長が震えていた。
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4. 俺TUEEE、魔法界にも浸透
翌週、王都の魔術師ギルドは“QRコード魔法陣”を正式採用。
魔法教育機関では、“コード設計”が新たな科目として追加された。
「魔法を変えた男」
そう呼ばれ始めた俺は、異世界の魔法体系に革命を起こした。
——QRコードは、魔法陣より速くて、正確だった。




