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未来からの手紙

こんにちはマルマルです(^^)/


最後まで読んで頂けると嬉しいです

〇木の木陰


木の木陰で疲れ果てた冒険者のヒナタがグースか寝ていた。


「ママ、ママ、ママーーーーーーーー!!」

夢の中で女性の声がした。


「ふわぁ~~~何よ。( ̄3 ̄)もう。

 せっかく気持ちよく寝ているのに。あんたは誰?」

目を擦りながら怒り気味に聞くヒナタ。

   ・・・・・・

「私はあなたの子供よ」

日傘をさして姫様の様な可愛らしいロリータファッションの黒い服を着た高校生くらいの女性が立っていた。


「・・・・・・・・・へ? ( ̄д ̄;)!!

 何言ってるの?

 私には子供なんていないんだけど・・・・・」

驚いた表情でいった。


「未来から来たの」

「・・・・・・・・・はい?」

ヒナタは口を大きく開けてあっけに取られた。


「信じられないかもしれないけど、

 本当に私はあなたの子供よ」

「・・・・・ああ。これは夢ね。

 なるほど。なるほど。そうゆう設定ね。

 お休みなさい~(‐_‐)ZZZ」

夢の中だと思って、グーグー寝出すヒナタ。


「違うってば。もう。

 ママって本当に疑り深いんだから~」

ヒナタの体を揺らした。


「あ~~もうウルサイ。信じられる訳ないでしょ」

「じゃ~これな~んだ( ̄▽ ̄)!!」

イタズラっぽい笑みを浮かべてゲームのソフトを取り出した。


「私が企画したけどボツになったゲームじゃない。

 何で持っているの?」

「なぜでしょう?

 それに私を見た事ない?」


「・・・・・・・あ( ̄〇 ̄)!!


 私が作ったキャラで、

 強力な魔法と使い魔がいる超優秀な魔法使いだけど、

 ヒロインの敵であり皆の嫌われ者で、

 意地が悪いと有名な悪役令嬢のリリじゃない。

 でも、何でここにいるの?」

じっとリリを見て思い出した様に言った。


「手紙を読んだら解るよ」


豆爺(まめじい)お願い ムーブ』


右手の中指にはめてある緑色の大豆が描かれた指輪が光ると、お祭りのハッピを来た小さな大豆の白いヒゲの爺さんが飛び出して地面にひょいっと着地した。


ところが着地した時に痛かったのか、地面に座ってゲタを脱いで、足の裏をふぅふぅ吹いていた。


そして、よっこらせと立ち上がって、ハチマキを巻いて赤と白の団扇(うちわ)を両手に持って、赤の団扇(うちわ)をそっと下から上へ仰ぐと、プカプカと手紙が浮いてヒナタに渡した。


ところが、ヒナタが手紙を持った瞬間、

豆爺(まめじい)は( ̄▽ ̄)ニヤリと笑って白い団扇(うちわ)を下から上へ仰いだ。


「きゃーーーーーーーーーーーーー」

すると、ヒナタのスカートが風でめくりあがってしまった。


( ̄▽ ̄)デへへへっとヒナタのパンティを見て鼻の下を伸ばす豆爺(まめじい)


「こらーーーダメでしょ。

 ・・・・

 おばさんの物を見ても仕方ないでしょ」


「誰がおばさんですって? 

 私はまだ20代なんですけど」

怒った声で言った。


だが、リリはヒナタの声が聞こえなくて、

豆爺(まめじい)と口論していた。


「え? じゃ~。私のを見せろって。

 ダメに決まっているでしょ。

      ・・・・

 だって、私ノーパンなんだから」


『え~~~~~~~~~~~~∑(〇д〇;)!!』

豆爺(まめじい)とヒナタがビックリした表情で言った。


すると、豆爺(まめじい)は良い事を聞いたと嬉しそうにピョンピョンその場で跳ねて( ̄▽ ̄)ニヤニヤしながら、白い団扇(うちわ)を下から上へ仰いだ。


大きな石が飛んでしまうくらいの物凄い風が吹いたが、リリのスカートは全く上がらなかった。


え?っと信じられない表情の豆爺(まめじい)は、何度も団扇(うちわ)を仰いだがビクともしなくて、肩でハァハァと息をした。


「当然でしょ。

 私のスカートは魔法の攻撃を防ぐ特注よ。

 風なんかで乱れたりしなわ。ホホホホ( ̄▽ ̄)!!」

勝ち誇った様に笑うリリを見て豆爺(まめじい)は、

くそっと言う表情で団扇(うちわ)を地面に叩きつけて悔しがっていた。


『戻れ。豆爺(まめじい)

リリが言うと豆爺(まめじい)がまだ悔しそうな顔で、

指輪の中に吸い込まれていった。


「・・・リリ。変な使い魔を飼っているのね」

「でも、ああ見えて可愛いのよ。ホホホ( ̄▽ ̄)!!」

「あ、・・・・そう。ハハハ」

あっけに取られ苦笑いをするヒナタだった。


気を取り直してヒナタが白紙の手紙を持つと文字が浮かび上がった。


「うぁ~~~~~~~~~凄い(^〇^)!!。

 他の人に見られない様にする防犯系の魔法なんだ。

 初めて見た」

手紙を見ながら、しきりに感心するヒナタ。

             ・・・・・・

「ママからの伝言で読む時は怒らないでねって」

「何を心配してるの。

          ・・・・・

 私は滅多に怒らない仏のヒナタよ。

 大丈夫。大丈夫( ̄▽ ̄)/」

笑顔のヒナタは手紙を読み出した。


〇手紙

=======================

ヒナタへ。


信じられないと思うけど未来から手紙を書いてるの。


結論から言うと、

あなたはゲーム会社の社長だった悪徳と結婚するの。

=======================


「はぁい? 何このふざけた手紙は」

怒った顔で手紙を叩き付けたヒナタ。


「あ!! 怒った( ̄▽ ̄)!!」

指を差して嬉しそうにツッコミをするリリ。


「そりゃあ。怒るわよ。社長の年齢知ってる?

 71歳よ。71歳。何が悲しくてヨボヨボのじいさん

 と結婚しないといけのよ。

 

 それに、私には同じゲーム会社の同僚で、

 5年付き合ってる彼氏がいるのよ。

 昇進祝いにプロポーズをするはずのタケルがね。

 結婚するはずは無い。こんな未来信じられない」

凄い剣幕で怒りながら言った。


「ママの事だから対策も練っていると思うけど、

 いらないんだったら回収しま~す」


豆爺(まめじい) ムーブ』

大豆の指輪が光るとふて腐れた顔をした豆爺(まめじい)がリリの左肩に現れた。


やる気の無い仕草で赤い団扇(うちわ)を下から上へひょいと仰ぐと、豆爺(まめじい)はまだふて腐れた顔で、

そそくさ自分から指輪の中に戻った。


そして、地面に落ちていた手紙が空中に浮かびリリの手元にやって来た。


「ちょ、ちょっと待った!!」

空中に浮かんでいた手紙をぱっと取った。


「いらないとは言ってない。ただ興奮しただけよ」

ヒナタは口を尖らせた。


微笑むリリ。


「そうよね。私なら対策を練ってるはずだし、

 なぜそうなったか知りたい。

 そして、

 この手紙が本当に未来の私が書いたか確かめたい。

 よし。冷静に最後まで続きを読もう」


〇手紙

=======================

まず、信じて貰うためにヒナタがいる国「ワーク」に行った経緯を説明するね。


私はゲーム会社の企画で、

絶対売れると思ったゲームが上司に却下されて

落ち込んだの。


()さ晴らしにお酒を飲んで酔っ払って帰ってたら、

トイレに行きたくなったから公園のトイレに駆け込んだ。


そして、用を足していたら、

突然、地面に赤い魔法陣が現れて、

地面の下から2つの扉が出て来たの。


1つは白い扉で真ん中に白い翼の生えた美しい天使が書かれていた。


もう1つは黒い扉で黒い翼にイケメンの悪魔が書かれた。


普通だったら驚く事だけど、酔っ払っていたし、

何かゲームに出てくる感じでワクワクしたから扉を開いた。


さて、問題です。

どっちを選んだと思う?


・・・・・・・・


そう。私ったら、イケメンに釣られて

黒い扉を開いたのよね( ̄▽ ̄)!!


そして、中に入ると今ヒナタがいるワーク国に入った。

=======================


(そうなのよ。私、イケメンが大好きなのよね~。

 大事の事だからもう1度言うね。

 イケメンが大、大、大、大~~~好きなの(^^)/


 でも、私がイケメンに告白しても12戦12敗。

 つまり全敗。

 

 だけど、こう見えてもイケメンじゃないけど、

 彼氏はいるのよ。( ̄▽ ̄)ホホホ。

 初めて出来た彼氏だし、付き合って5年になるから

 そろそろプロポーズされるかも( ̄▽ ̄)!!)

 

手紙を読みながらニヤニヤが止まらないヒナタを見て、目を細めるリリだった。


〇手紙

=======================

ワーク国は人間族や悪魔族など沢山の種族がいる国で、

ゲームの様に剣や魔法を使って、ダンジョンに入り冒険する事が出来た。


私は胸が躍った。

ゲームの様にワクワクしながら冒険出来ると思ってた。


ところが、現実は厳しかった。


何をやっても、

       ・・・・・・

ず~~~~っとLV1のままなの~~(×_×)。


弱いままだから全然楽しく無いし、

LV1だから魔法も使えない。


だから、生きて行くためにギルドからの小さな仕事を

引き受けたり、冒険者のパーティ入ってダンジョにも行った。


でも、LVが上がらないし、弱いと言う理由でパーティから30回以上も外されてつらい状態じゃない?

=======================


(そうなのよ~。あんた。良く解ってる~。

今めちゃくちゃしんどい。( ̄ 3 ̄)ふぅ~)

ため息を付くヒナタ。


さっきは喜んでいたのに今度は困惑するヒナタを見て、

リリは何が書いてあるのか興味深々だった。


〇手紙

=======================

そんなヒナタに朗報があるわ。

今のあなたでも取る事が出来る

【ウルフ】と言う資格を取って欲しいの。


LV1でもウルフさえあれば一気に世界が変る。


ウルフは戦闘や商売など一定の能力がある人に与えられる資格で色々な特典がある。


・色々な物を購入する時に半額になる。

・出世しやすくなる。

・他国と戦闘時は将軍となって兵を率いる事が出来る。

・武器や防具など作る時、国から開発費が支給される。

・商売をする時に家賃がタダで、

 国に納める税金が50%から10%になり利益が増える。


他にもいろいろあるけど、こんなもん。


そして、1番の特典がウルフリーグに参戦する事が出来る権利を得られる。

=======================

(え? え~~~~~~~~~∑(〇д〇;)


 ウルフリーグに参戦出来るの?

 

 こっちに来て日が浅い私でも、

 聞いた事がある有名なリーグだわ。

 私も参戦出来るのかな?)

鼻息が荒くなるヒナタ。


「ふぁああ」

リリは欠伸をした。


『方向音痴のカサガニっち プカプカをお願い』

日傘が変化した。

まず開いている傘の所にカニの目玉が二つ現れた。


それから、取っ手の部分からカニの様に金属で出来た細い長い左右3本の脚が現れた。


そして、カニの様に横歩きにテクテク歩いていたが、

キョロキョロ辺りを見ながらリリから遠ざかっていた。

「方向音痴のカサガニっち こっち こっち」


その場で軽くジャンプして急いでリリの元へ横歩きで移動した。


リリの所に付くと左右の脚がびょ~んと伸びて立ち上がり、リリの真上にやってきた。


すると、日傘を頂点にしてリリの体全体を覆うシャボン玉の様な透明な膜が現れて体が空中に浮き上がった。


「まだ掛かりそうだから、寝ようっと」

目を閉じると、ぐーすかイビキをかいて寝だした。



〇手紙

=======================

ウルフリーグは国中が注目する大人気の大会で、

優勝するれば一気に大金持ちになったり、有名になって周りから尊敬される素晴らしいリーグ。


1チーム最低10名は必要。


リーグの内容は

・100人vs100人の合戦をする集団戦系

・競馬の様に使い魔の速さを競うダービー系

・新商品を開発し売上を競う商売系

・ターゲットの人を好きにさせる恋愛系

・モンスター討伐の時間と倒した数を競う討伐系

・ダンジョンをクリアする速さやお宝の数で決める

 ダンジョン系


などいろいろなルールで行われるチーム戦のリーグ。


そして、ウルフリーグで優勝して欲しいの。

=======================


「はい? 資格を取るのも難しそうなのに、

 ウルフリーグを優勝ですって?

 そんなの無理無理」

首を左右に振った。


リリは両膝を抱えたまま丸まった体勢で、

ぐっすり寝ていたが、プカプカとだんだん上に上がっていった。


〇手紙

=======================

当然、無理と思うよね。


でも、それには優勝して欲しい訳があるの。

実はね。

元カレのタケルも私と同じ方法でワーク国に来ていた。

しかも、ウルフリーグを優勝したの。

そしたら、私とタケルに金色の扉が現れて

元の世界に戻る事が出来た。

さらに、ワーク国で手に入れた魔法や道具をそのまま使う事が出来るの。


タケルは魔法や道具を駆使したり、

元社長だった悪徳の娘と結婚させて貰う代わりに、

悪徳に私を差し出して社長の座に付いた。


なぜ私が結婚したか?

それは、タケルが魔法で私の父を病気にさせたから、

仕方無く父のために悪徳と結婚したの。


私は毎日泣いた。

私の5年は何だったの?

何がいけなかったの?

私と結婚すると約束したじゃん。

信用していた人物に裏切られて、

胸が苦しくて苦しくて辛かった・・・・。


そして、私は誓った。


私を裏切り最低な仕打ちをしたタケルを許さない。

絶対にタケルに復讐してやると。


だから、過去の私。力を貸して欲しい。

=======================


「タケルの奴、

 絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に許さない!!

 絶対に未来を変えてやるーーーーーーーー!!」

手紙を持つ手が怒りで震えていた。


「タケルのバカヤローーーーーーーーーーー!!」

大きな叫び声で言った。


「え? 何? 呼んだ? 

 気のせいか。ムニャムニャ(‐_‐)ZZZ」

木を超えてどんどん上へ上がっていった

リリは寝ぼけた顔でキョロキョロしたが、

また寝てしまった。


ところが、ヒナタの大きな叫び声でリリを覆っていたシャボン玉の様な膜が破れてしまいリリが落下した。


木のテッペンにある鋭く尖った部分に落下する直前、

左手の薬指から黒いドラゴンの指輪の目が赤く光り、

リリと同じ大きさの小さなベビーブラックドラゴンが現れてリリを背中に乗せた。


日傘のカサガニっちは落下しながらキョロキョロ辺りを見渡して地面に着地した。


ベビーブラックドラゴンが叫ぶと、

ぴょんとその場に跳ねてた。


そして、金属で出来た細い両足を揃えて足から

ジェット噴射を出してリリの元へロケットの様に高速で飛び、リリの真上に来るとふんわりと着地して、

リリの日よけをしていた。


ベビーブラックドラゴンは、やれやれと

( ̄3 ̄)ふぅ~とため息を付いていた。


すると、ピンク色をした恐竜のプテラノドンが優雅に空中を羽ばたいていた。


ベビーブラックドラゴンは目がハートになり、

リリを乗せたまま猛スピードで後を追ってどこかへ消えてしまった。


〇手紙

=======================

◎やって欲しい事と大事な事をまとめるね。


①タケルより早くウルフリーグに優勝する事。

 そうすれば未来が変るはず。


②参加するためにウルフの資格を取る。

③チーム戦なので才能のある強いメンバーを集める。

④戦力になるけど問題児のリリをよろしく

⑤タイムリミットは2ヶ月


そして、今から行く目的地は少し遠いけど、

万石村のババアの館に行った方が良いわ。


なぜなら、タダで使い魔を貰える事が出来るし、

魔法が使えない私にとって戦力になる事間違いない。

どの使い魔が貰えるかは運次第だから、

とんでもない凄い使い魔を貰えるかもしれいわよ。


最後に、私がゲットした神シリーズの神器や魔道具を7つリリに預けた。

きっと役に立つから使ってね。


と言う事で過去の私。

未来を変えるために頑張ってね。

バイバイ(^^)/


by5秒後に無くなるので注意してね( ̄▽ ̄)!!

=======================


「は? ウソ? たったの2ヶ月しかないの?

 短すぎる。どうしよう?」

考え事をするヒナタ。


「え? あちちち。何これ?

 スパイ映画みたいな感じで消えちゃった」

持っていた手紙が燃えて無くなってしまった。


「まぁ~。悩んでも仕方が無い。

 やる事は決まったからとりあえず

 使い魔をゲットしよう!!

 

 そして、戦力になるリリもいる事だし、

 神シリーズも手に入る事だし。

 さぁ~未来を変える冒険が始まるぞ~(^〇^)!!」

気合を入れるヒナタ。


「リリ。神シリーズの神器をくれる?

 ・・・・・・・・・・・・・・あれ?

 さっきまでここにいたのにどこにいるの? 

 リリ~リリ~」

キョロキョロ辺りを見渡してリリを探すヒナタだった。

 

 

1ヶ月後・・・・・・・・・・・・・


〇死の湖

「私、リリのせいで死にます」

ヒナタは死の湖の中へ足を入れて、

どんどん奥へ入っていった。

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