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妄想論

中2病って言葉が好きになった

作者: とびうお君

 ブレイクブレイドってアニメがあるけど、原作漫画でまだ続いてる。それでネットで感想を読んでいたら最高に中2な設定が良いとあった。これは気になった。そこでWIKIを再度読んでみた。なるほどと思った。伊集院光が作ったころ。これを全く変わってしまっている。それを伊集院自身が認めていて、もう別物だからと断言していた。


 これですべてもやもやが溶けた。作った本人があれまったく違うからって言うなら今の中2病を私が理解できないのは当たり前だと思う。元の中2病はアニメ漫画に関することじゃなかった。背伸びしたい大人っぽく見られたいなどの思春期のふるまいを指してそういう話。対象年齢が高いとされる漫画雑誌を読んだりするのもそういうものかもしれない。


 少年漫画読んでいたのに突然青年誌とか読み始めたり。でもやっぱり漫画なのが微笑ましいとかつい突っ込みたくなる言動を指してそうなる。でここから有名な邪気眼が出てくるわけだが、邪気眼の投稿者って現実自分ですとか現れないのかね。いやー黒歴史だけどね。炎上商法みたいなものだ。この邪気眼がすべて変えてその後中2病がたっぷり漫画アニメラノベで使われるように変わった革命だった。


 そう、これで全く意味が変わってしまったんだ。私はこれを一応つながってると認識したんだ。だからその後の展開に違和感を持ったんだ。元の中2の精神が失われて非現実的設定すべてを中2と拡大解釈する人たちが出てきてしまったんだ。


 つながってる部分は、背伸びの部分が飛び越えちゃって自分を周りに対して特別視したくなる。これが自己愛とつながる妄想になってくる。わかりやすく言うとこれはハルヒの独白が近いと思う。その後の言動がどうも妄想などに絡む中2臭いからね。


 ただ今はこういうのと関係なくて、漫画アニメに多い非現実的な設定、世界観って解釈も分かる気がする。元の意味を完全に切ってしまうなら、非現実的妄想想像全般をそのまま中2としてしまうのもあると思う。今ならわかる。意味が妄想や想像の方が主となったからになる。この拡大解釈ならネットが中2だらけになった理由がよくわかる。


 最初の話に戻るけど、このブレイクブレイドがロボット漫画なんだけど、異世界ものっぽい魔法って言葉使うし、機械仕掛けじゃない。不思議な力で石英ゴーレムを動かす。ロボットではない。まんまロボットものだけどね。で、ここは導入なのでネタバレしてもいいんだけど、魔法によって石英とつながって運動エネルギーを生み出すため。それが出来ない人間が1000万分の1の確率で生まれてくる。


 これが主人公なんだ。当然能無しとして差別対象になってる。あらゆる今でいう機械が石英エネルギーなしに動かない。だから何やってもこの主人公手動なので文明の中で全く役に立たない。とことん追い込まれてスタートになってて、この主人公があるひ発掘されたオーパーツ的ゴーレムに乗れた唯一の人間でこのゴーレムがとてつもない力を秘めてるため大活躍するロボット戦記物になる。


 これなろうのパーティ追放ものっぽくない?とすごく思った。なろうの追放ものは役立たずの職業とかがパーティの中でお前首と宣告されて追い出されてスタートする。だが追放された後とんでもない素晴らしい職業なのが発覚して第2の冒険者人生が始まって、大体新しいパーティが出来て最強パーティーとかになっていく。


 いわゆる元パーティに対してざまぁな展開になっている。これも中2なの?って点。元の中2の意味を含んだ自分が特別視されたい願望。これに対する誇大妄想のような部分が生む非現実的設定世界観ってのがあげる部分でがちっとはまる。だがよく見てほしい、これらに共通するのは最初に最低って落とすところにある。こっちがより中2を引き立てるのかな?と私は見ている。


 ハルヒの独白は凡庸に対する特別で、平均からのアゲになる。邪気眼とかもその延長でしかないと思う。これは中2じゃなくて、中2を求める人間は平均とは思ってなくて劣等感が強かったり、下位カースト的な立場の人間が実は多いんじゃないか?と見ている。


 え?そっちがメインじゃないの?なら違う。もともとは平凡からの逸脱って匂いが強い。いわゆるテロリスト学校強襲妄想になる。今の平凡をとりあえず壊して何か起きてくれってようなものになる。これだけじゃ中2病にならない。全く別の心理だ。特別視を求める部分がない。でも、重なる心理としてはこっちだと思う。


 じゃこれ何?って掘り下げていくとああオタクか?と見えてくる。古いオタクのイメージだけど、あまり好意的にみられないため見下されるようになりがちってものかと思う。これは平凡の破壊に関しても平凡の破壊じゃなくて今自分を取り巻く当たり前の環境の破壊ってのが混じってくる。


 ハルヒが全く違うのは、彼女は奇行がなければこのカースト的なもの上位に来れるタイプだから。中2そのものが重要じゃなくて、中2を求める人間の立場によって中2の刺激は異なるとわかってきた。これをそこを無視して中2とは何か?を考えても意味がないとわかった。ありふれは俺TUEEEを理解する上で中2が邪魔だと過去書いた。


 ありふれは俺TUEEEが人気があるのじゃなくて、中2の可能性があるから俺TUEEEを理解する上で邪魔だと思ったからだ。ただ当時は中2を刺激するってファンの感想が理解できなかったからとりあえず理解できない2重の感情でパスしたんだ。良くないサンプルだとして排除した。今なら自信をもって扱える。


 俺TUEEEと中2はとても相性が良い。それが分かってしまった。


 私は創作から読者の生活を想定するのが好きじゃない。だが中2というキーワードを使って、落として下げるってのを好むのは独特だと思う。これは過去にそういう経験をしてなくても何かしら不満があるような人間じゃないか?と思ってしまう。ただなろうを楽しむだけじゃない。落としてあげる方が中2をより強く感じる読者の生活は密接にかかわってる可能性がある。


 ありふれで落としてあげるのだが、文字通りダンジョンの下層に落とされるわけだが、クラスカーストも下位なのがよくわかるいじめ描写などがある。ここに後のはじめがヤンキー色が出るのだが、これももしや中2なのか?というとWIKIにDQN系というのがあった。あこれだとすぐわかる。悪ぶりたがるというか、これも中2の一要素らしい。


 ありふれはある意味すごく良くできた作品なのじゃないか?と思えてきた。もちろん私にはあんまり来ないけどね。前も書いたけど、私は王道の俺TUEEEが面白くて、うんまそこそこ楽しかったで終わったとなるだけなので。


 中2病、この定義しなくていいんだ…。それが出来ると思ってる連中が使ってるから困惑したんだ。使ってる相手がどういう意味で使ってるか?わかればおおむね正しい。


 日本語で言うとなんだろうな。元の語源と全く違う意味で”も”使う単語なんだ。この”も”が問題なんだ。通常言語は過去の意味が消えてしまうんだ。これ残ってるからややこしいんだ。こっちが無駄に知識がいるけどすべてそれを対応できる柔軟さが出来た。


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