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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺の愛しいタヌキ様

作者: まーすけ

タヌキ様と呼ばないでのその後の兵士です。閲覧及びブックマークありがとうございました。これじゃない感じでしたら、そっとブラウザバックお願いします。

辺境伯様んところでの演習が終わり、久しぶりに王都へ戻ってきたら


なんと王城の詰所に新顔の治癒師様がいたんだが、めちゃくちゃ可愛い豆タヌキ様だった。

早速王都に居た同僚から情報を集めるべく夕飯に誘う。軽く一杯引っかけながら安い、旨いの大衆食堂で魔獣肉の唐揚げとごろごろ野菜のポトフを胃に納めていく。


「へぇ、あのタヌキちゃん元お貴族様なんだ。んで「餓狼」のダンナを怒らせて未だに独身?」


「お前な妙齢のお嬢さんにタヌキちゃん呼びって失礼だぞ。いや、単に高値の花過ぎて気後れしてるんだろう。ましてや貴重な癒し手だからな」


新たな食事を頼み、ふんふんと頷いてる目の前のこの同僚は 団長達の手荒い訓練を受けては食い付いていくドM疑惑 のある愛すべきアホの子だ。どうやら遅い恋の病にかかったらしい…がんばれー


翌日から団長達に更にボコられるようになった、おかげで詰所通いも順調で顔見知りになった。ラッキー。


目の前でぶっ倒れてるコイツは俺達が新人教育の頃から手塩にかけて育て、やっかむ連中には同じように訓練を受けさせ黙らせてきた。

「女性への贈り物なら花や菓子が無難だぞ」


「さすが団長、ありがとうございます」


だからといって月花草はやめとけ、それは薬草だ。


《詰所にて》

最近、治癒師と兵士の恋の行方を皆で生温かく見守っている。

まさかのタヌキ様呼びに皆で吹き出したのは秘密だ。それからもちょくちょく治療に訪れる兵士が月花草を始め、朝霧草、姫獅子草、薄暮柳草、衣紋赤香草と貴重な薬草を 贈った頃合いを見計らって 花屋で買った花を贈ってごらん、と伝えた。


二人とも真っ赤になって可愛いじゃないか



______________________


あれから 半年後

ようやく街のカフェデートにこぎつけ

順調におつきあいをしてる。

その際、タヌキ様呼びは封印させられたので心の中でタヌキちゃん呼びをしてるとなぜか時たま睨まれる、うん、今日もめちゃくちゃ可愛いね。


「 たまに喧嘩もしながら、それ以上に仲直りして俺の傍で一生笑って過ごしてください」


ああ、そんなに目を開いたら

こぼれ落ちてしまうよ?




そして 彼女の指に指輪をはめ接吻をおくった…。

ここまでお読みくださってありがとうございました、作者の恋愛スキルも低すぎて甘酸っぱいほのぼの系になれませんでした。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

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