入学式の災難
第一話です。
今日は入学式だ。僕の学校は生徒数が少ないので三年生まで全員が入学式に出なければならない。
そこに問題があるわけではない。そう問題は、隣の席だ。よりによって、腐臭さんになるとは、
腐臭さんのスキルは、その名の通り腐臭だ。
腐臭-いつも腐った臭いを発している。本気を出せば大量のハイエナを操ることが可能。
臭すぎる。だが問題はそれだけでは終わらなかった。もう一つの隣が異臭さんだ。異臭さんのスキルもその名の通り異臭。
異臭-いつでも異臭を発している。この力は制御不能。
「異臭さんと腐臭さんの隣かぁ。とてもうらやましいなぁww」
あ?誰だよそんなこと言いだすやつ。嫌味だろそれ!!!ぶち殺すぞお前!!
と思って顔を上げるとレオン君だった。
レオン君スキルはカリスマ。
カリスマ-あらゆる人のてっぺんに立つ。しかし、とても癖のある人には無効。
流石レオン君のスキルだ。みんながいっせいに僕に嫌味を言い始めた。
「えーーーーーーめっちゃうらやましいなーーー黒杉君。」「変わってほしいよーーーーーwww」
という声がたくさん聞こえた。
「いやに決まってんだろ!この馬鹿!(笑)」レオン君にそういうと笑って
「ごめん。ごめん。(笑)」とかえされた。w
とりあえず臭い...
よし!寝よう寝たら入学式なんてすぐに終わる!
我ながら名案だ。
「入学式はちゃんとおきてなよ。」
誰だ。この臭すぎコンビの突破口を邪魔するやつわ。
お前らか。異臭さんと腐臭さんだった。
「うるさい黙ってろ。」と言い寝ようとした。
寝れない。こういうときは羊を数えよう。羊が一匹…羊が二匹…
寝れない。そりゃそうだ。臭すぎるのだ、寝れるはずがない。
もう最悪だ。我慢するしかない。
あぁ、意識が飛んでいく。
バタリ。そう音を立てて僕は倒れた。
目が覚めたらいたのは保健の先生
「あら、目が覚めたのね!大丈夫?」
美人だ。なぜこんなに綺麗なのだろう。
「はい大丈夫です。」
「よかったわ。でも今日は早退しなさい。先生がゆるしてあげる。」そうしよう。今日は帰りたい。
「そうします。では、さようなら。」
「はい。さようなら。」先生はそう言って僕を見送ってくれた。
ここで帰ったのは良かったが、この後、重大な事件が起こる事を僕はまだしらない。
よんでいただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。