第四話 いざこざと悪夢
長らくお待たせしました。
更新しました!
他の話も追記や修正もしたので合わせて読んでくださいましたら幸いです。
ここで色々な付箋を散りばめたのでそこに注目しつつ、注意しながら読むと楽しいですよ、それではどうぞ!
第4話 いざこざと悪夢
【自室】
その頃、ルシファーは歩夢の部屋でとあるノートを見つけ、読んでいた。
「なんだ? この日記は……」
ノートをペラペラとめくりながらざっと内容を把握していた。
「記憶喪失…か」
公園裏
【トイレ 周辺】
「懐かしいですね トウマ。
昔のように私を楽しませて下さい」
ベルゼブブはニヤリっと笑みを浮かべながら言った。
だが、俺はベルゼブブの事など覚えてもなければ知らない。ほぼ今初めて会った初対面だ。
「主人はん、知り合いですの?」
「誰だ? 誰かと勘違いしてないか?」
んじゃなぜさっきボソッと懐かしい知人の名前を呼ぶかのようにあの名で呼んだのだろうか
「覚えて……ないのですか?」
とベルゼブブは拍子抜けした。やっぱり、抜けた記憶の時の知り合いかもしれない。だとしたら今目の前にいる彼は俺の抜けた過去を知っているかもしれない。
「すまない、覚えていないんだ。
キミがどのような人物で関係性もわからないんだ」
「なるほど……そう言う事でしたか」
俺の返答が気に入らなかったのか立ち去ろうとしていた。
「なぁ!もし、俺の事を知っているなら教えて欲しい」
ベルゼブブは溜息を吐きながらこう言う。
「はぁ〜〜。何故それを言わなくてはならないのですか? 此方に利益でもあるのですか?」
「お兄はん、あんさんの要求はなんですの?」
と尽かさず酒呑はベルゼブブに聞き返した。
「要求ですか……一つだけありますが
どうしますか?」
俺はゴクリっと息を呑みながら言う。
「どんな事でもやる!どんと来い!」
それを聞いたベルゼブブはニヤリっと笑みを浮かべてこう言う。
「そうこなくては、トウマ。
では、後日貴方宛にメールを送りますのでそれに目を通してその指示通りに動いて下さい」
と怪しげな笑みを浮かべながらどこへ消え去った。
「ほんまに覚えてへんの?」
「あぁ、誰かわからない」
「そっか」
と少し残念そうに言った。
「何か知ってるのか? 」
「さぁー? 知りまへんな。クエスト終わる頃や、そろそろ帰りましょか」
と酒呑は笑みで誤魔化した。
「そ、そうだな。 ランニングもできたし帰るか!」
俺たちはここを立ち去った。
【《広場》中央】
鈴村はリンネに公園内の監視カメラに侵入してもらい、自前のiPodから監視カメラの映像を盗観ていた。
誰がどこに居るか整理するとここから見えるベンチにエル、その近くの噴水にカナメ。裏のトイレにトウマと先程までいたバアル。
「これはこれで興味あるでしょ?
そこに居るの知ってるよ?来なよバアル」
「バレてしまいましたか」
すると、ベルゼブブが現れた。
「バレバレだよ。 急に擬似薬が欲しいから支給くれ!なんていうから何事かと思えばこーゆーことね。どうだった?」
と鈴村はベルゼブブに親しげに言うとベルゼブブはつまらなそうにこう答える。
「やはり、覚えてませんしつまらない男でした」
「今、トイレ付近でイラつきながらバアルを探している翔くんは?」
「それ以上です」
「本音言うと誰が良い?」
「答えたところで意味はありますか?」
「ない! 暇つぶしに聞いただけ」
「本題に入ってもよろしいでしょうか?」
とバアルが言うと場の空気が一瞬で重くなった。
「前回もやってたけど今回もすんの? 操り人形」
「えぇ、もちろん♡」
「前々回はしなかったじゃん」
「それは前々回のマスターが貴方だからです。 我の強い女は嫌いだ」
「褒め言葉として受け止めとくわ」
「止めるつもりですか?」
「時と場合による……かな」
ベルゼブブはそうですかと言い残してその場を去っていった。
「ハエくんは行ったしそろそろカナちゃんのところに合流しようかな」
と背伸びをしながら言った。
《トイレ周辺》
佐々木は魔物の気配を感じ、ここへ来たのだが既に歩夢達は居らず、代わりに田村がいた。
田村はジト目でこう言う。
「やぁ、淳」
佐々木はいつもの姿ではなかった、不貞腐れながら言う。
「この姿の時はエルと呼べとあれほど……小汚い蝿はどうした?」
「はぐれた、全く自由勝手過ぎる」
「飼い主ならちゃんと手綱を握って監視するのが普通だろ」
「そう言う淳はブスはどうしたの?」
佐々木は動揺しながら言う。
「姫路のことか⁈ 別にお前には関係ないだろ……」
「へぇ〜、置いて来たんだ。
歩に悟られないように……でも、ここに居てたまたま見かけたら…………」
「何を根拠に言っている!居るはずがない」
田村の声がベルゼブブと重複して聞こえる。
「居ると言ったら? それにエルの正体が……」
《噴水》
クエストは5分前に終わっていた。
鈴村の言っていた30分後から15分経っていた。待ちくたびれたツッチーがこう言う。
「リンリンまだ来ないのかー! 飽きたぞ! 主」
「そろそろ来るから待ってて」
すると、鈴村が慌ててこちらへ向かって来た。
「はぁはぁ。 おまたせ!
待たせちゃったね、帰ろうか」
「本当だ! リンリン、何分待たせる気かよ!」
「ホントっ、ごめんよ〜。
お詫びに大きなアップルパイを用意しよう」
「よっしゃ! 許す!」
「マスターも素直に喜んでも良いですよ。好物でしょうに」
「……恥ずかしいから」
[遡る、約三年前]
ボクはいつものように佐々木と話しながら下校をしていた。
この頃の佐々木と今の佐々木は別人のように全く違う。
ボクはいつも通り猫背で歩いていると佐々木は口うるさく注意する。
「たっちゃん、毎度の事だけど猫背は将来、腰を悪くするから今のうちに…」遮るようにボクが
「わかってるよ! でも、ボクの勝ってでしょ」
と言い訳を言うと
「それもそうだけれども、シャンとお天道様に背を向けんと笑われるよ!」
と言いながら佐々木はボクの背中をパシっんと叩いた。
その叩かれたヒリヒリとした痛みが今では遠き夢の如く懐かしく感じる。
今の佐々木には『なにか』が根本的に違う。周りの人はその『なにか』には気づいてはくれなかった。
【歩夢の部屋】
家帰ってからも風呂を入ってからも日記に書いた時からもさっきの魔物について考えていた。
何故俺は初対面なのに『バアル・ゼブル』なんて言ったのだろうか。
俺はベッドに横たわり静かに目を閉じた。
目を再度開けるとそこには見覚えのある裏路地に見覚えのある青年が居た。
恐らく、夢だろう。
見覚えがあるはずなのに場所もわからなければ青年の名前も知らない。
耳を澄ませば何か聞こえる。
それはバアルと重複した俺の声。
会話の内容は深くは覚えていないが良くないことには違いはなかった。
青年との会話が途切れた途端に一瞬、暗転した。
また明るくなったと思えば先程まで会話していた青年が血まみれになって倒れていた。 俺の手元は血だらけになっていた。 遠くで???の高笑いしている声が聞こえた。
「うっうわぁぁぁぁ」
と叫び声をあげて起きた。
手を見て血だらけではないことを確かめると途端に安堵した。
代利子さん達は下の階、今の悲鳴で起こしてしまったら申し訳ない。
すると、隣の部屋からルシファーがイラつきながら部屋に入って来た。
「なんだ⁈ 真夜中に何を騒いでおる」
「起こしてごめん。もう、大丈夫だから」
「ならいい。 二度目はない、覚えておけ」と言い残し、ルシファーは部屋に戻った。
「この歳で悪夢に怯えるなんて大人気ないなぁ…」
俺は起き上がり、窓を開けた。
「涼しいな」
窓の風景を見ていると電信柱の近くに小さい子供らしき人…?が居た。
一瞬、こっちを見たかのように見えたが気のせいだろう。
俺は窓を閉めて再び眠りについた。
【カフェ ほのぼの2階】
ここは従業員部屋つまりは鈴村さんと鈴村さんのパートナーが住んでいる部屋。2階は大きなテレビとゲーム機のあるリビングとボクの部屋、鈴村さんの魔物の部屋、その他物置部屋がある。朝の6時、私はいつも通りの時間に支度をしてご飯を食べて今日も学校へ向かう準備をした。
テレビを見ていたベリアルはこう言う。
「おはよう、カナ。
キョウの占いミマシタか?」
「おはよう、見てないよ…」
「ラッキーアイテムはクマのぬいぐるみデェス」
と言いながらクマのキーホルダーマスコットをボクに渡す。
「ミカっち、ベルっちおっはー
順位は言わないんだな」
と土蜘蛛はあくびをしながら言った。
「気になるのならジブンで確かめてクダさぁい」
「あだ名で呼ぶな!無礼者」
とミカエルは怒鳴りながら答えた。
「カナメ、遅刻しますが、よろしいのですか?」
「あっいけない、ツッチー行くよ」
「あいよー」
「マスター、私もお供させて…」
「ミカは留守番て行ったはずでしょ!」
「そうじゃ、飛鳥も夕方には帰ってくる。 数時間も待てぬのか?」
「もし、万が一マスターに何かあったら……」
といつもようにミカエルは落ち込んでいた。
「万が一の時は俺っちが守るから安心してよ」
「貴様が一番安心できん!」
「一番安心できるのはリンネかな」
テーブルに置いてあった鈴村さんの放置していたiPadからリンネが出てきた。
「茶番は置いといてそろそろ出発した方がよろしいですよ。このままですと遅刻です」
ボクは慌てて時計を見ると出ないと遅刻する時間
「うん、ツッチー行くよ」
「ガッテン承知! んじゃいってき〜」
先に土蜘蛛が階段を下っていった。
ボクが降る前に。
「みんな、いってきます」
と一言言って下っていった。
降りる途中または降りてからそれぞれみんなから『いってらっしゃい』と聞こえた。
道中で土蜘蛛はこう言う。
「な〜んか、今日は変なんだよなぁ〜」
「変?」
「そう! 本能がこの付近に敵がいるって!!!」
ボクはジト目で返答する。
「証拠は?」
「直感!」
「この前もそう言ってハズレたから二割信じる」
「カナっち酷っい! 人でなしっ!」
「それはツッチー」
「そうだった」
【道中】
飛鳥が通る一時間前。
俺は学校へ登校する為この道を通っていた。
あれから良くは眠れずいつもより30分早めに起きて一時間早く家を出た。
今日はルシファーはついて来ては来なかった。 昨日の電柱付近を歩いていると昨日見かけた少女が蹲っていた。
少女の事が心配になって話しかけた。
「君、大丈夫かい?」
少女は啜り泣きで答える。
「ダイ、ジョウ、ブ…」
「親はどこ? 迷子かな?」
少女は顔を上げてこう答える。
まだ顔は見えない。
「イナイよ。お兄さん、オネガイがあるの」
少女はこっちを振り返った。
「なんだい?」
少女の様子が明らかにおかしい。
何がおかしいかと言うと姿形は少女だが少女の顔は人間ではない生き物ではないまるでこの間見た"過去の亡霊"みたいだった。
「お兄さんに取り憑くネ」
少女がそう言ってから俺は気絶をしてしまった。
気がつくとその場で倒れていた。
その後は少しフラつくが何事もなく学校へ登校した。
【赤峰高校】
今日も何事も無く普通に…。
田村は心配そうにこう言う。
「歩…顔、真っ青だけど大丈夫?」
「おう! 平気だ! 頭が痛いだけ以外は」
「大丈夫じゃねーよ。 もし症状が悪化したら言えよ」
「仲良いな」
と俺はクスッと笑った。
すると、二人は同時に言う。
「「仲良くないから/仲良いわけないだろ」」
「元気だな」
「元気なのは歩でしょ」
「今日は違うが元気が人一倍あるのは立華の方だろ」
「そうだな」
「そうだ、歩」
「なんだ?」
この時、田村の雰囲気が違った。
何が違うかと言うと中にバアルが居るような感じがした。
「朝から憑かれているようだけど放置してて平気???」
憑かれている…?確かに俺は昨日からあの事が気になって少々疲れているが田村は意味が全く違う意味合いで言ったのだろう。 だとすると何に憑かれているのだろうか
「あぁ…大丈夫だ。 ちょっとトイレに行ってくる」
「そう…行ってらっしゃい」
俺は教室を後にした。
『憑かれている』もし…もしもだがあのゲームと関係しているのなら……
ルシファーや酒呑がこの取り憑いている『何か』がわかるかもしれない。
今、すべき事は人目につかないところであの二人を呼び出す事。
【第一実験室】
忘れ物を取りに行きたいと先生に言って借りて来たが…この部屋は内側から開け閉めできる。今日は午後のみ使用される。 俺はスマホに電源を入れ、アプリを立ち上げる。ここでなら……
『お兄さん、カラダ…ちょうだい』
途端に先程の少女の声が聞こえた。
「君には悪いが渡せない」
『ザンネンだなぁ〜でもね、お兄さん』
一呼吸間を置いてから少女はこう言う。
『ムボウビなんだね』
すると、突然辺りが真っ暗になった。
俺は一体どうなってしまうのだろうか、知る由もなかった。
一方、飛鳥達は
【市立翡翠高等学校】
学校に着いていた。
学校構内のベンチに座っていた土蜘蛛はぽつりと呟く。
「やっぱり、取り憑いていたか」
「朝の? 当たってたの意外」
「八割型は当たるっ!」
「二割はハズレる」
「グヌっ…」
「で? それだけ?」
「いや、取り憑いたからには大きさや形によって変わるが乗っ取りを始める」
「ほっといたらマズイんじゃ」
「別に駆除始めたし彼は放置しててもいーと思う」
「野生の勘? 変なところは良いんだね」
「まーな。 仮にも妖怪だし」
と土蜘蛛は笑いながら言った。
「それより、飛鳥 今日も頑張れよ! 何かあれば俺っちの教室に来い!」
「うん、わかってる」
ボク達は教室の方へ移動した。
土蜘蛛とボクはクラスが違う。
でも、隣の組み通しだし何とかなると土蜘蛛は言うけど…意外とうまくいってる。
ボクは土蜘蛛と別れた後、教室にもどった。
すると、後ろの席の男子から話しかけられた。
「鹿目さん、昨日貸してくれた赤ペン返すよ。ありがとね」
「えっあっ…その」
ボクがタジタジしていると
「悠汰でいいよ、鹿目さん」
ボクはコクリと頷いた。
やっぱり、ボクは土蜘蛛達や凛歌さんには普通に話せるのに他の人にはロクに話せなくなるのはどうにかしたい。
「ゆゆゆゆゆゆゆ悠汰さん」
「普通に呼び捨てでいいよ」
ほんとっ切実にだ。
【赤峰高校 保健室】
目を覚ますと俺は保健室のベッドで寝ていた。
「気がついたか?」
この声は……
ベッドのカーテンで姿が見えないが聞き覚えがある。
「開けていいか?」
日頃から聞き慣れた彼奴の声だ。
さっきのアレから多分…多分だが助けてくれたのだろう。
「おう! いいぜ!」
俺は起き上がった。
「そうか、開けるぞ」
そう言うと声の主はカーテンを開けた。瞬間、声の主は俺の思った『ルシファー』ではない全く違う人だった。
容姿は少な限り似てはいたが髪色はルシファーと違う灰色。瞳の色は紫ではなく漆黒の黒。
「どうした、主人? 顔色がよろしくないが…まだ具合悪いか?」
「いや…誰だよ⁉︎」
相手は困った顔で言う。
「誰とは心外だな。 東洋のデーモンと一緒に召喚された…」
俺はよく考え、間を空けてから答えた
「確か…レア?の星五の天使?」
「その通りだ。 改めて名乗らせて貰うが四大天使の死を司る…アズラーイール……人によってだがアズラエルと読む人もいる。 まぁどっちでも呼びやすい方で良い」
俺は少しの間ポカーンとしていた。
すると、困惑したアズラーイールがこう言う
「どうかしたか?主人」
「あー、言いにくいんだが…その……」
「言わぬより行った方がスッキリする。 申せ」
「その…だな。 ルシファーって奴と声がそっくりで……」
アズラーイールは少し笑いながらこう言う。
「そうか、そうか。 そっくりも仕方あるまい。 ルシファーとは中の人……つまりは声優が一緒だからな」
「声優…?中の人…? 」
「主人には知らなくとも良いことだ。
それより具合の方はどうだ? まだどこか痛むか?」
「ん…いや、痛みはないが。俺はあれから…………」
「今まで何があったかか? ちょっとややこしいが簡潔に言うと……」
そう言うとアズラーイールは紙芝居のような物を取り出し、説明し始めた。
「主人に取り憑いていたのはご存知の通り『過去の亡霊』には位がある
主人が倒してきたのは形のない下の下…雑魚に当たる弱小な初心者向けの者の類」
と可愛らしい挿絵を使いながら説明をする。
「今回、主人に取り憑いていたのは中位。 人型に近い者に取り憑かれたのだろう。 ここまでで質問は?」
「絵が可愛いな。 自作か?」
「あぁ…自作だが今は関係ないだろう」
「すまない。つまりは位が高いほど人型に近い。 なぜ取り憑くんだ?」
「良い質問だ、小生は理解できんが思うに『目的を果たす』であろう。
簡単に言えば『復讐』だ」
「復讐…? 何の為にだ? 何の意味がある?」
アズラーイールは一息ついてから言う。
「主人も理解できるとは思えんが大部分が怨念だったりする。未練を果たす為に取り憑く者も居れば意味もなく無差別に人を襲うことに快感を得る者も居る。種々多様だな」
「なるほど…理解はできた。
取り憑かれた人間はどうなる?払い方とかは何かあるか?」
「取り憑かれた人間は『過去の亡霊』の位や大きさにもよるが乗っ取りが目的…個として一つになる」
俺は頭を傾けるとアズラーイールは冷静に答える。
「と言われてもわからぬよな。
小や中などに多い目的を果たせなかった『怨念型』と大型に多いココロとカラダを乗っ取る『精神型』がある。
乗っ取られたら小生達…つまりは魔物を使って払ってやらんといけない」
俺は一つ疑問が湧いた。
「もし、部外者が乗っ取られたら…」
「それはない。 あくまで『過去の亡霊』はエネミー、NPCだ。
そこのところは区別するだろう。
もし、部外者に被害が出たらリンネやホウヨ辺りが駆除するだろう」
"ほうよ"…どこかで聞いたことがあるような。
「あくまでこのゲームの敵キャラの為に作られた物…か」
「その通りだ」
「そうだ! この話に関係ないが聞きたいことがある」
「なんだ?」
「俺を助けてくれたのはアズラーイールか?」
アズラーイールは間を空けてから答える。
「小生が払ったと言えば払った……が少々複雑でちゃんと払ったのは主人(歩夢)の他のプレイヤーがやった。
小生は後始末をしただけだ」
他のプレイヤー…俺の知っている人かもしれない。
「プレイヤーは誰だったかわかるか?」
「名前まで把握していないが女性だったのは確かだ」
「女性? 知らないな」
女性じゃなかったらあの二人のどっちかかと思ったが…一体、誰だろうか。
放課後
【生徒会室】
この部屋には緑のセミロングにトマトのような赤い瞳の女子学生とがお茶の準備をしながら副生徒会長の男子学生に話しかける。
「陽人…軽音楽部の方はどうかしら」
「はい、学校や生徒会としてはありませんが……吹奏楽部の副部長としては不満があります」
「そう、なら良かったわ」
陽人はお茶の準備をする生徒会長を見かけてこう言う。
「生徒会長…今日は誰か訪ねに来るのですか?」
「えぇ……書記と少し長話をするつもりだからその時は席を外してくれるかしら」
「はい、勿論ですよ…生徒会長」
【歩夢の家、歩夢の部屋】
ルシファーは気が向かず、学校には潜入せずに歩夢の部屋で日記の続きを読んでいた。
悪夢に魘されてから少し書き付け足されていた。
[あの日、記憶を失う前に俺は誰かと会って話していた。
話していた青年は倒れ、血まみれに。俺の手も血まみれだった。
手に掛けたのか?それが俺なのか?
はたまた『バアル・ゼブブ』なのか。だが、彼は俺に憑依していたのは身体が覚えていた。]
と書いてあった。
何についてかは初めて読んだ人にとってはわからないだろう。
ルシファーは瞳を閉じて昔のことを一瞬、思い出していた。
「まさか、な…。」
ありがとうございました!
歩夢の秘密のうちの記憶の一部がわかりましたね!実はね、ルシファーと歩夢は???と関係性があるんですよ!
それはチュートリアル編終わってからわかりますので…お楽しみに!
翔くんも何か深い事情を抱えているそうで…翔くんの主張と二話のユイと佐々木の話し合いを読み返すと翔くんの言ってた彼についてわかるとは思います。
次回は飛鳥ちゃんメイン話です!
お楽しみに!(まだ半分しか書けてないなんて口が裂けても言えない笑)
では今回はこの辺で!
次回も楽しみに!
by作者




