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白黒パジャマパーティー

作者: 出島優

みんな、ひさしぶり...あーダメだ、やり直しだ。


よう、みんな元気か?

今日はまたみんなで集まることができてマジで嬉しいよ。

なんと今年も、我が家でパジャマパーティーを開けるなんてな!いろいろごたついてたからみんなも心配してたと思うけど、何とかなったよ。最高だ!


ビデオにしたのは、メッセージだけとかより、こっちのほうがよさそうだったからさ、俺が喜んだり、とちったりしてる方が面白いだろ?


もちろんこんな時にパーティーを開くなんてバカげてる、って思うやつがいるとはいることは分かってる。

でも...分かって、ほしいんだ。こんなときだからこそ、俺たちがここに集まることに意味があるってことを。


それに俺の親も、喜ぶと思うんだ。みんながまだ...毎年恒例だったあの思い出を忘れてないってことを。

だからそんなことは気にしなくていいからな。思いっきりはしゃいでくれ!みんな知ってると思うけど、母さんのミートパイは絶品だぜ!ああ、親父はまた「おいおい、母さんのばかりじゃなくて俺のローストチキンも食ってくれよ。」ってすねるだろうから、そっちもよろしく。


そうだ、大切なことを忘れてた。パジャマのしばりだったな。毎年色とかマークとか決めて、みんなで着てくる、あれ。そうだな今年は、シックにいこうぜ。今年のしばりは「黒」!

なんだ?いままでショッキングピンクとかだったのはどうしたんだって?いいじゃんかたまには。

ああ、だけど俺はホストだからな。みんなとは違う色でいかせてもらうぜ。何色かって?もちろん「白」さ!

みんな「黒」のなかに俺が中心で「白」を着る!いやーきっと目立つぜ!


なあ、そうなんだよ。これはパーティーなんだ。酒たらふく飲んで、うまい飯食って、歌って踊って、みんなで一夜を明かすんだよ。でも俺はひょっとしたら寝てるかもしんないから、そん時はいたずらとかしないでそっとキスでもしてくれればいいな。


いや、言いたいことはそうじゃないんだ。えーっと、ああ、オーケー、思う存分楽しんでくれ。一日だけじゃなくてもいいぜ。なんならいたずらしたっていい。

泣いてくれても、悲しんでくれても、いい。





でも、笑ってくれ。一生のお願いだ。

俺が最期に一番見たいものだからさ。

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