竜の扱いがひどい件
改めて見つけたスケボーの落書きを見てみる。
〈爽やか反対!!〉
〈馬鹿さアピるな!!〉
〈とりあえず黙ろうか〉
「・・・なかなか酷いね。」
「ああ・・・」
「見て。これなんか作文みたいになってるわよ。」
「「作文!?」」
すると、零ちゃんは作文(?)を読み始めたーー・・・・。
〈私は、彼の事はが嫌・・好きです。〉
嫌いって言いそうになってるじゃねぇか。
〈でもどうしても彼の性格を好きになれません〉
ソレ、嫌いってことだよね?
〈見ているだけでイライラしてきます。〉
相当だな。
〈あんな奴と一緒にされたくない、同じ空気を吸いたくないんです。〉
うん、それなら火星あたりに行けばいいんじゃないかな。
〈どうすればいいですか?教えてください。〉
「これ相談じゃないか!?しかも、嫌いな本人にそれ聞くか!?」←私
「誰だよ、これ書いたの。」←優
「お前じゃねぇの?」←りゅうさん
「はぁッ!?違ぇよ!!」
「あ、そうかそうか。確か優は『むつきLOVE』って書いてたもんなぁ。思い出した。」
なぜ人のスケボーに?
「てめっ・・・兄貴!!それは言わねぇって約束だろーが!!」
すると、隣にいた零ちゃんがつついてきた。
「これ。」
指さされた場所を見てみると・・・
ありましたありました、でーっかく赤色で『むつきLOVE』って。
これじゃあ言わなくても見つかるの時間の問題だろ。
「ほら、言ってみろ!!ゴミ捨て場の中心で愛を叫んでみろ!!」←りゅうさん
「むつきぃーー!!!!
愛してるーー!!!!」←優
「あれ?この作文、最後になんか書いてあるよ?」
「あ、ほんとだ。どれどれ?」
〈P.N 夕張ロシア〉
「「「「白空か。」」」」