夕張ロシア
ピンポーン。
「はぁーい。」
ピンポーン。
「どうぞー」
ピンポーン。
「・・・・・」
ピン・・
「どうぞっつってるだろーがァァ!!」
ドスッ。
「うわ・・出たむつきの二重人格。」
「むつきもあんま零と変わんねぇし・・・」
ドアの前でしおれていたのは・・・
「りゅっ!?りゅうさん!?」
「はっ・・はろー・・・」
「死にそうじゃねえかよ。」
卯月りゅう。一つ年上で優の兄にあたる人物。
「ってあれ?もしかしてむつき俺の紹介、しちまった系か?」
「はい、ウザかったのでこちらで済ませておきました。」
「本音出てるからそれ!!」
卯月兄弟に一般人は存在しない。
「あのさぁ、一応俺年上なんだけ「ただいまぁー!!」
零、着地。
・・・着地??
「うっ・・・零・・降りてくれぇ・・・。」
「あ。りゅう兄いたの。」
零ちゃんが言う。
いや、話すのもいいけど
とりあえず降りてあげようよ。なんかりゅうさんがスケボーに見えてきたよ。
「・・・スケボー・・・?」
「ん?むつきどうした?」
あの冗談半分でゴミ袋に入れたスケボー。
もしかして今日ってゴミの日。
「「「「利愛ーッ!!!!」」」」
竜以外の全員が叫んだ。
利愛とは、鏡賀利愛の事。
しっかりはしているんだけど、何か抜けてる。
それはきっと、いや絶対兄の白空のせいだろう。
利愛の兄、鏡賀白空はなぜか15歳なのに大学の教科書持参(中、高校の勉強は一切してない)している変な奴だ。
ある意味天才だ。
白空はとにかく地理が苦手で知ってる人もいるかと思うが、前みんなでマジカルバナナした時、「夕張と言ったらロシア!!」発言し、それ以来、軽く『白空=ロシア』説が、広まっている。
とにかく変な兄妹だ。