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第一話 森の奥の大天才

初の完全オリジナル作品です!

とある深く暗い森の中…

そこには、ひっそりと佇む石造りの建物が存在した。


そこには窓はたった一枚、換気扇もただ一つあるのみで、とても異様に感じる。

その窓からは暗い森で目立つ不定期に連続で光が漏れ、換気扇からは焦げ(くさ)(にお)いがしている。


音もかすかに漏れていて、どうやら何かを溶接している様だ。



ここで、中の様子を見てみるとしよう。




—————建物内部—————




建物の中は暗く、ただ一つ…溶接の放つ火花の光が部屋を不定期に照らしている。

溶接をしている人物は、服装が少し『異様』だ。


溶接の為の革製のエプロンとレザーミトン、鉄製のフェイスガードを片手に持っているのは未だ良い。

しかし、問題はその下に着ているであった。


———白衣である。



まるで自分は科学者、若しくは技術者と言わんばかり。

もっとも『異様』なのは、その存在を大いに主張する白衣の大きさである。

医者や科学者の白衣と言うよりかは、白衣の形をした白いロングコートである。


その『異様』さを表しているのはそれだけではない。

その作業をしている人物『自身』である。


———そう。その人影は・・・





 

「ぬっふふ~♪この超大天才サマ、【ミミル=ナエギ】の、自分自身の技術力が怖いなぁ♪」


 

十代前半らしき少女と言うことである。


彼女は稀有な技術と頭脳を持つ『本物の天才』で、この『世界』の基礎とも言える『力』を作り出した張本人であり、子供と変わらぬ好奇心と行動力を持て余す『色んな意味で厄介』な人物と言える存在なのだ。


 

「でーきた!さてさて、おはようの時間だよ・・・さぁ目覚めよ!我が息子、機械皇帝『Se-2Na』…『セツナ』!」


科学者ミミルの高らかな声に、目の前の黒銀で人型の鉄塊・・・【Se-2Na】の無機質な双眸に光が灯る。


 

「ふっふっふ・・・お目覚めは如何かな?」

『・・・』

「・・・?」

『エ?』

「え?」



 

『何コノ状況怖イ』


 

何とも緊張感の無い無機質な声と共に・・・

———目ノ前ニ幼女ッテ…アア、マイスターデシタカ。


———生みの親に幼女とは何事かッ!!

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