表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢グラフェス ―断罪されたけど元気ですわ!―  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/67

余韻と次回予告

砂の嵐が止んだ。

 幻影劇場は完全に崩壊し、残されたのは――静寂だけ。

 クラリッサとエリシアは、砂の上に並んで横たわっていた。

 どちらも動けず、それでも視線だけは、確かに交わっている。

 クラリッサの唇がかすかに動いた。

 「……あなたの理屈も、わたくしたちの感情も、同じ罪ですわ。」

 その言葉に、エリシアはわずかに笑った。

 頬に流れる砂の光が、まるで涙のようにきらめく。

 「……なら、どちらも間違っていないのね。」

 ふたりの笑みが、夕暮れの砂に溶けていく。

 勝敗も断罪も超えた、ただの“理解”の瞬間。

 やがて、砂が風に流れ、二人の姿を包みこんだ。

 ――沈む砂の中で、穏やかな呼吸だけが響く。

 そこへ、ミカエルの声が重なる。

 かつての実況口調ではない。少しだけ、静かなトーンで。

 「ルールを壊し、罪を越えた者たち。

  この世界の“断罪”は、いまひとつの終わりを迎えた。

  だが――最終幕は、ここからだ。」

 画面の奥で、黒い天秤がゆっくりと回転する。

 バランスは崩れたまま、誰の側にも傾かない。

 ミカエル:「次なる舞台は――“最終断罪ファイナル・ジャッジ”。

  勝つのは、誰の“罪”か……!」

 砂嵐の向こうで、ひときわ強い光柱が立ち上がる。

 そこには、紅のコートをはためかせる一人の影――マルガレーテ。

 その笑みは、勝者のものでも、敗者のものでもない。

 ただ、“観客すら欺く者”の笑み。

 ――次回、《断罪トーナメント・決勝戦:無冠の贖罪者》、開幕。

 「罪は、美しくなれるのよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ