共闘 ― “孤独を誇りに変える”
砂漠都市《アリ=マルダ》の中心――
かつて罪人たちが追放された“断罪のオアシス”が、
再び轟音とともに揺れた。
砂塵の中から、巨大な影が姿を現す。
無数の砂粒が寄り集まり、人の形を象る。
その顔は――“孤独を誇る者たち”の総意。
《AIアナウンス:最終審判アルゴリズム発動。コードネーム――サバク=オルガ。》
巨神《審判者サバク=オルガ》が咆哮する。
その腕が振るわれるたび、街は砂塵に還り、幻影が崩壊していく。
ヴァレンティナ:「来たね……今度は“孤独そのもの”が相手か。」
クラリッサ:「上等よ。なら、誇りを見せる番だわ。」
二人は互いに頷き、同時に踏み込む。
白銀の閃光と紅の軌跡が交差する。
クラリッサの剣――「砂刃連閃」
砂の光を反射させ、何層にも剣閃を走らせる。
刃の軌跡が蜃気楼のように揺れ、巨神の装甲を刻む。
ミレーユ(通信越し):「クラリッサ、反射角度を少し下げて! 砂の屈折率を利用するの!」
クラリッサ:「了解……これで――貫く!!」
白の閃光が砂嵐を切り裂き、オルガの右腕が崩れ落ちる。
ヴァレンティナの拳――「ガーディアン・コンバージョン」
拳套《断罪の拳套》が異音を立て、形を変える。
紅蓮の炎が包み、まるで“盾”のように光を広げた。
ヴァレンティナ:「怒りは、守るための力――!」
拳がオルガの攻撃を受け止め、
砂嵐の奔流がその場で爆ぜる。
砂漠の空が、一瞬、真紅に染まった。
ミレーユ:「二人とも――同期率、今よ!」
ヴァレンティナとクラリッサが視線を合わせ、
同時に駆け出す。
ヴァレンティナ:「――合わせる!」
クラリッサ:「了解、紅蓮の盾に――!」
合体技:紅蓮盾断・オアシスブレイカー
拳と剣が重なり、
光と炎が渦を巻いて巨大な衝撃波となる。
それはまるで“誇りと怒り”の交響――
二人の孤独がぶつかり合い、ひとつに融けた瞬間。
ヴァレンティナ&クラリッサ:「紅蓮盾断――オアシスブレイカー!!」
砂の大地が裂け、
オアシス神殿が閃光の中で砕け散る。
巨神オルガが呻き声を上げ、
砂塵となって崩れ去っていった。
静寂。
砂漠に残るのは、三人の影だけ。
ミレーユが歩み寄り、穏やかな声で言う。
ミレーユ:「人は、罪を赦し合うために、手を繋ぐ。
孤独を誇るのもいい。
でも――手を離す理由にはならない。」
風がやさしく吹く。
その風に混じって、幻影民たちの残響が消えていく。
クラリッサは短く笑い、砂を払うように剣を収めた。
クラリッサ:「……そんなの、聞いてないのに。」
ヴァレンティナ:「聞こえてたよ。あの風の中で。」
ミレーユが微笑み、杖を軽く掲げる。
砂の空に、光の欠片が舞い上がる。
まるで、赦しの祈りのように。
《SYSTEM:断罪フェス・第5ステージ――CLEAR。》
BGM《孤高の灯火(Solitary Reign)》が静かに流れる。
砂上の戦場に、ようやく夜が訪れた。




