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       9 アンドロイドの星

 彼に付与魔法を受けたマリエールは反物質装置で異次元に旅立ち目的地に着いた。アンドロイドが案内してくれる。

        9  アンドロイドの星


 出発したマリエールは空間が歪むのを感じた。テキストによれば反物質装置は、次元超えて移動するわけだから取り敢えず異次元に移動した筈だ。そこから目的地出口に移動して出口を出て、目的地に向かう。プログラムに沿って目的地に進む筈だ。プログラムをしようしたら、素人がやったら失敗すると言ってすべて彼がやった。やっている事は大体判った。七色の草原を飛ぶが如くだ。とても神秘的で美しい景色だが、現実みがない。見えても実体がないのだ。水中で遊泳しているようだ。出口らしい所が見えた。自動操縦でそこに向かう。出口から出ると星の上空だ。ゆっくり降下する。美しい惑星だ。広い海と緑の大地。大きな湖がある。その岸辺の建物に向かっている。建物の横に着地した。一体の女性型アンドロイドがマリエールが船外に出るのを待って挨拶した。

「良く無事においでくださいました。アンドロイドです。個体コードはありますけど、他のアンドロイドがマリエール様に用がある事はないでしょうから、アンドロイドとお呼びください。マリエール様自身のアンドロイド製作は今回の研修後に行なってください。能力向上途中のアンドロイド作成はアンドロイドの性能に差が出ますので推奨されません。」

 アンドロイドはマリエール反物質装置の収納を勧め、マリエールを建物の中に案内した。マリエールの個室や資料室、研修室、情報室、作業場、広場等今後利用する部屋を案内された。情報室ではOHPを使い、研修内容と研修予定を説明された。凡そ半年の研修予定だが達成度により変動するそうだ。反物質の能力は毎日付与されれば3ヶ月で自分の能力になるそうだ。彼のアンドロイドにも付与する能力はあるのでアンドロイドといれば大丈夫らしい。

 入浴を勧められた。王城を出て十年間入浴した事がない。アイテムボックスに洗濯機能があるので着替えに不自由はしないが、身体や顔はタオルを濡らして拭く程度だ。服が窮屈に感じないので成長していないのは感じていたが、気にもならず、ただ万能の能力を欲したので身体の変化は気にもしなかった。鏡がないので確かめようもなかった。ようやく入浴が出来るので22歳の私が確かめられる。着替えを持って脱衣場に入ると鏡がある。22歳のマリエールを確かめるべく鏡を覗くマリエール。其処にあるのは10年前と寸分変わらない姿だった。ただ薄汚れているだけの違いだが、入浴すればその違いさえ無くなる。

 入浴後のお手入れを受けながら、マリエールはアンドロイドの説明を聞く。

「要するに、マリエール様は妖精女王の記憶を受け入れた時点で不滅の存在になったわけです。ご自覚はあまりなさそうですが人間離れした魔力量ですよ。万能者様は10年前からあなたがあそこで修行してみえる事に気付いてみえましたが諦めるだろうと思ってみえたのと10年はあそこの修行は意味があるが、それ以上は無駄だと思ってマリエール様をここへ呼ばれました。そもそもあそこは反物質の理を得る場所ではありません。反物質の傾向や物質の傾向を持った

宇宙船の燃料を手に入れる場所で反物質のことわりを手にした人物は万能者様のみですし今から手に入れるマリエール様が2人目です。」

何と言っていいものか判らない。

 10年振りの入浴で衝撃の事実を知った。マリエールは年を取らない、不滅の存在だった。

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