8 修行
マリエールの修行は10年に及んだ。大量な図書、視聴覚の資料、製作、能力の取得。やれる事は全てやった。後はこの繰り返しか。
8 修行
修行の場に入る事が出来た。一定以上の魔力のある物しか入れない仕組みらしい。ここには膨大な数の図書室、視聴覚室、作業場、広場、休憩室かある。マリエールは100体のアンドロイドを出して図書や視聴覚から知識を得だした。修行には幾つの段階があるらしい。先ず限界突破、魔法や魔力や能力を限界を突破しなければならないらしい。そして知識から得られる魔法や能力を取り込む必要がある。この部分をマリエールが担当した。そして万能の原理だ。
元々この世界には物質と反物質がありこれが反応しあい大爆発を起こしのがビッグバンだ。だから今世界には物質と反物質の混合体しか存在していない。この混合体を分離して、二つに分けて保存して、調整しながら利用するのが、万能の原理だ。分離の仕方が説明される。出来るのは、中途半端な物質の含まれる混合体と反物質の含まれる混合体だ。これも貯蔵する。触れると危ないし、恒星間移動の燃料になるらしい。
資料には様々な装置の製造も書かれている。反物質と物質で使用可能なもの、傾向を持った混合体でも可能なもの。結論から言えば傾向を持った混合体で作った宇宙船は反重力装置も搭載出来、近距離の恒星間移動なら可能だ。能力を左右するのは純度だ。また通信にも革命を起こす。距離に関わらず通信が可能になった。マリエールも傾向の混合体は作れるし、宇宙船や反重力装置を作ってこの星や宇宙を旅して有用な物をアイテムボックスに入れた。
所でシルビアの所にもマリエールのアンドロイドや魔導人形がいるが彼らとは、シルビアの配下入った時点で支配から外した。従って傾向のある混合体が彼らのアイテムボックスに入る事はない。時々アンドロイドが彼らの様子を見て順調なのを確認するだけだ。
マリエールは純粋に反物質と物質を分離する事を目指す、既に10年が経過した。純粋に分離しなければ万能の力は手に入らないから。万能の力とは反物質の力で次元を超えて、瞬間に宇宙を旅する事から始まる。そこに至れば最終的に万能になれる。図書室と視聴覚室の資料は読み尽くした。装置の作成も傾向のある混合体での旅はアンドロイドに任せてある。考えられるのは更なる能力向上で高み至る事だ。マリエールは1日としてその修練を怠らない。
ある日、近くで強大な魔力を感じた。マリエールは急いで外でた。妖精女王の比ではない。その気なれば、一瞬でこの星を消滅させられるほどだ。その存在はマリエールに声を掛けた。
「方法として間違いでない。しかしその方法では後1000年掛かるぞ。」
それではマリエールの寿命がないではないか。
「良い方法を教えて下さい。」
マリエールは必死に頼んだ。
「反物質の技術と知識を付与してやる。お前の作った反物質装置で指定した場所迄来い。反物質の能力を付けてやる。」
マリエールは強い衝撃を受けた。マリエールは倒れたが直ぐ起きあがって、彼に礼を言い、反物質装置を出して反物質と物質を充填して作動した。まだいた彼に、
「行ってきます。」
と挨拶して出発した。
大きな魔力を感じた。外に出ると彼がいた。反物質の能力と知識を付与するので指定する所まで来るように言われた。