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          17 交渉

 担当者とアンドロイドの打ち合わせは始まる。ロイター星に変革自在を掛けて星の全ての生物は絶滅させる事は決定事項だそうだ。

             17  交渉


 担当者はアンドロイドに連絡をとった。待ち合わせ場所は食堂の個室だ。担当者は30代女性、アンドロイドは10代見える、この星の人間としては異様な少女だ。これでも変幻自在を使ったり服装に配慮してこの星に合わせたが、漂う雰囲気は変えられない。この星の人々からすれば、ちょっと変わっている程度だが。

 2人は挨拶を交わした。担当者に与えられだ命令は、相手にこの星を滅亡させる決意させない事だから担当者は丁重だ。

「良くこの星に来て頂きました。先日こちらに来て頂いた方この星のものが無礼を働いたそうでお詫びします。この星への誤解を解いて頂くためこの席を設けさせて頂きました。」

おばさんが少女に謝っている絵面はどうも変だが、与えられた役目である以上仕方ない。アンドロイドはこう答えた。

「誤解はありません。ただ、こちらの調査に返答する意思ない事を確認したため、我々はこの星を滅亡させると決めました。いきなりでは星の人々は逃げる暇がないので事前通告に来ただけです。」

担当者はインターネットの配信の内容からそういう話しが出る事は判っていたので驚く事はないが、それを了解する事は出来ない。

「前回の調査に応じなかったのは重々お詫びしますがこの星滅亡させるのは思い留まり下さい。どんな方式でどこまで攻撃するおつもりか判りませんが、お話し合いで平和的に解決する事は出来ませんか、配信によれば恒星間移動の手段も剥奪されたそうなのでご迷惑掛ける事もないと思うのですが。」

配信では、マリエールという人物は、ロイター星に滅亡は命令されたが、再度調査、交渉して決定する筈だ。滅亡有りきではない筈だ。

「マリエールの調査、交渉の事ですね。事はロイター星とオマール星の戦争が原因な事はお判りですよね。万能者は星間の戦争に対して調査して悪い方を滅亡させてきました。ところが今回はその滅亡させる役目をマリエールに命令しました。マリエールはただ単に滅亡させるのは出来ないと思い、調査、交渉はしますが、万能者の決定を覆す権限はマリエールにはありませんから万能者の調査に著しい誤りがあるならば、万能者に進言する可能性はありますが、そもそもこの星が万能者の調査を受け入れなかった事はこの星が認めているのですよね。その段階でこの星が滅亡されるのは決まっています。私としては滅亡させるのは何時がいいか交渉するだけです。」

調査を受け入れなかったから滅亡させる事は決まっています。と言われてもはい、そうですかとは言えない。

「この星がオマール星の証言より攻撃した事は明らかです。証言の機会が与えられのにそれをしなかったのです。オマール星の証言よりこの星が宇宙を乱す行為した事明らかなのでこの星に変革自在の魔法を掛けて生物を絶滅します。これは決定事項です。他の事なら相談乗る事も出来るかも知れないですが。これに関して譲れません。」

 担当者は変革自在に付いて聞いたりして貰える援助など聞いた。よりましな未来が訪れ期待はあるが、それでいいのか判断しかねるので第2回の打ち合わせの約束をして第1回打ち合わせを終了した。

 担当者は他に取れる方法をいろいろ聞いた。この星にとっていい方法に思えるものもあったが一人決められる問題でないので第2回の打ち合わせの約束をして散会にした。

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