表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/21

         13 変革自在

 変革自在の魔法は恐ろしい魔法だ。星自体を作り変える。命を作りもするが、奪いもする。責任重大だ。

           13  変革自在


 研修も後僅かになった。変革自在付与特訓だ。付与とは言うが元から反物質のことわりの魔法だから一度付与されたら消える事はない。

「魔法としては持って居て使えるのは、万能者様とマリエール様のお二人だけです。我々も持ってはいますが使えません。付与魔法は出来ます。非常に特殊な魔法です。星を思い通りに作り変える魔法です。生物が生きられるほどの太陽からの距離の惑星ならこの魔法により生物の溢れる星に出来ます。例えば環境破壊や核戦争で滅んだ星も生き返らせ、人間の居住が可能な星に作り変え出来ます。作り変えるというのが味噌で、放射能汚染が酷い星でも居住可能に出来ます。変革自在が星間戦争で有効なのは悪い方の星を変革自在すれば滅びるからです。一瞬で戦争が終わります。変革自在は星を作り変える魔法ですから生物が生きている星に使えば、元の生物は絶滅して新しい生物が生まれる事に成ります。全く違う生態系にも出来ますが環境破壊で滅んだり戦争で悪い星を滅ぼす時は100万年前の生態系にするといった方法が良くとられます。というか万能者様はそうされています。悪い方の星に変革自在を使用させるのが万能者様のやり方です。アンドロイドに調査させ後は変革自在、アンドロイドの調査には協力的でない星も少なくないのでそういった星が変革自在の対象に成ります。要は立ち回り方一つで変革自在が使われる星が決まります。万能者様にもいい分があります。戦争している星が悪いのだから、こちらに協力しない星は滅んで当然だと。」

まさかのやり方だ。そんな理屈で星の生き死にが決まっていい筈がない。しっかり調べて、ペナルティを決めなくては。

 変革自在が付与されて、ある太陽系の第3惑星の変革自在を行う事になった。核戦争と環境破壊で生物が絶滅したそうだ。そういう星は幾らでもあるらしい。

 マリエールとアンドロイドは星の上空に居た。ただ黒茶けた大地が広がっている。かって文明が栄えた星とは思えない。アンドロイドのアドバイスによりこの星の1000万年前の生態系にする事にした。この星が再び文明を持つのは1000万年後だ。マリエールは教えられたように魔法を唱える。

「変革自在」

星が光輝やく。光が消えた後、青い海と緑豊かな大地が広がった。地上に降り立つと空気が美味い。生き物が溢れている。生命豊かな星が蘇った。美しい星だ。マリエールは単に魔法の練習をしただけだが、神になったような気分だ。更なる高みを知る身にとってはこれは何でもない事だと知ってはいてもこの魔法によって救われる命も奪われる命もある事を知っているマリエールにとっては重大な職責を担った事を痛感する。アンドロイドは、

「万能者に魔法付与が終了した事を連絡しておきます。星から帰ったら任務が待っているかも知れませんよ。」

任務て楽しいのだろうか。アンドロイドは、

「アンドロイドを20体ほど新たに作って下さい。前回作ったアンドロイドをバージョンアップしても構いませんよ。研修しないと使い物にならない事は痛感されたでしょう。」

アンドロイドは、反物質のことわりに辿り着いたマリエールはアンドロイドを作成出来るが、まだアンドロイド達に反物質のことわりを付与出来ない。星から帰った後マリエールに付与する魔法を付与するが、当面必要なアンドロイドがないから万能者のアンドロイドがマリエールのアンドロイドに付与するそうだ。マリエールは以前作ったアンドロイドをバージョンアップしたり新たにアンドロイドを作った。感情を持つアンドロイドも作った。万能者のアンドロイドに渡して反物質のことわりの付与をお願いした。研修を終了した。星に帰る事になった。

 マリエールはアンドロイドを作り、万能者のアンドロイドに渡す。マリエールはまだアンドロイドに反物質のことわりを付与出来ないからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ