期待の天才である喜多井さんは、奇態な気体の機体を着たいと思った
※ここで言う『機体』は『機械』の事です。
あとタイトルが本編で小説の中身はおまけです。
(おまけも本編?)
それでは、どうぞ。
時は、西暦2XXX年!
とっても未来に、とんでもない天才か現れた。
そのお話をしよう……
▪▪▪
ここはニッポンにある未来都市。
そこにある、『喜多井機械製作所』。
喜多井たきは、製作所を担う新社長。
彼は『期待の天才』として、テレビに引っ張りだこ。
共働きであった両親の元、すくすく育ったたきは、工業系の大学では有名な『品瀧工業大学』を主席で卒業。
その後、そのまま製作所へ入社。
『高速田植えおばあさん』や、『雪玉強力生産機』などの開発に着手。
開発を担当した商品は、メガヒット。
入社3ヶ月で、父親から会社を任される事となったのだ。
▫▫▫
「……社長、次の開発はどうしましょうか」
部下であり、秘書の津多が言う。
「そうだね、『奇態な気体の機体を着たい』って面白そうじゃないか?」
奇態、気体、機体、着たい。
駄洒落である。
「奇態な機体、なら分かりますが……『気体』と『着たい』はどうされるんです?」
「最近、『人類の気体化をするには』という新聞記事が出たらしい。それを読めば作れると思うんだが」
「完全なエセ科学じゃ無いですかね?信じて良いんでしょうか……」
「もうその新聞は買ってある。津多、読んでみてくれ」
『人類の気体化、それは神秘なる世界への導き―――』
(エセ科学と言うよりも、ヤバい世界へ導こうとしているな)
津多はそう思いながらも、読み進める。
『それの導きは、簡単です。一人専用のサウナ小屋とそれ専用の服を作る事です―――』
「サウナかぁ~い!」
思わず、津多はそうツッコんでしまう。
「それでだな、津多。一応こちらでサウナの機械の設計図を作ってみた。試作品を作って欲しいのだが……」
▫▫▫
それからと言うもの、試作品が出来た。
それ専用の服も用意し、仮のサウナ小屋で試す。
「では、社長。試してくれますか」
津多が言う。
「よぉーし、入るぞ」
中は既に暖かい……どころか。
「……なんだ?暑くないぞ?」
社長は外へ出ようとするが―――
(カギが掛けられている!?)
「おい、どうなっているんだ!俺を出せ!なあ!」
誰一人、返事がない。
▪▪▪
喜多井機械製作所が爆破された、と言うニュースが出たのはそのサウナを試したと言われる翌日に舞い込んだ。
犯人や動機は分からず、そのまま迷宮入りしたとか、しないとか。
コメディー+ホラーの融合話でした。はい。
読んで頂き、ありがとうございました。