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貴信暗鬼  作者: ヤマザキ
1/1

貴方は信じますか?

世の中の真実なんて人それぞれ信じたものを真実だと信じる。真実じゃなくても信じればそれは真実になる。それが偽物もしくは、ありえないものだったとしても。



熱せられた鉄板のようなアスファルトを踏みしめながらピサの斜塔の上辺くらいの角度あると信じてしまうほどの坂を上る。坂を上らなければ日数が足らずに留年してしまうかもしれないと信じたからだ。靴からはややゴムの焼ける匂いがしてくるし腕の汗も止まらない。(もしこの坂をピサの斜塔の横辺だと信じていれば俺は人間たこ焼きだろうな)と思う。

そう考えていると横から光速ではないかと思うほどの速度を出してはいないが自転車程度の速度を出して俺を追い越して行った奴が何人もいる。(応用が使える先輩達はいいよな……)俺はそう思いながら傍にあった自動販売機で飲み物を買う。黒くシュワシュワしたそいつを飲みながら俺はこの星宮高校の校門へと入っていく。俺はここに通う1年だ。


今となっては常識だが2年前に日本の東海に住む高校生が異常能力を発生させた。それは「信じればその通りになる」力だ。力と言ってもまだ発展途上であり「心の底からそうだと信じなければならない」ことと「規模が大きいものは発動できない」というものだ。この力を恐れ日本政府は能力者と思われる人間全員をとある所へと集め隔離を行った。能力の全体を掴めるまではこのままであるが人体実験ができない為に未だに議論が行われていたりするらしい。と言っても私は今年の能力が発生した一部の人間なのだが。

国での調査では東海から出ても東海出身者の高校生は発現してしまうらしい。まだ例が大まかに見てデータが取れているものは2つしかないのだから仕方ないだろうが……。

そんな状態のガタガタした状態ですがお父さん・お母さん、俺は元気にこのクソ暑い中新しい校舎で学ぶことができます。


だが俺は知らなかった。この力に関して……何も知らなかった。

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