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外れスキル翻訳でチートに  作者: 幻影十夢
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武器屋

盗賊に襲われた街外れの村で怪我をした村人を治療をして、ついでに盗賊退治をして攫われた村の女性と子供達を救出。その後すぐにその村の村娘であるセシルが俺に弟子入りしてきた。

俺はそれを了承してセシルを弟子にして冒険者ギルドでセシルの冒険者カードを作製して貰った。

「師匠! これで私も冒険者です!」

「ああ」

冒険者になれたことに喜ぶセシルだけど、大変なのはここからだぞ?

流石に俺と違っていきなりBランクになるのは無理だ。だから少しずつクエストをこなしてランクを上げていくしかない。

だがその前に………………。

「まずは装備だな」

恰好は完全に村娘。まずは恰好だけでも冒険者にさせないといけない。

「セシル。まずは武器屋でお前の装備を揃えるぞ」

「はい!」

幸いにもさっきの盗賊退治で懸賞金がかけられていた盗賊もいたから金の心配はないし、目利きにも自信はある。いい装備を見つけてやらないと。

初心者はまずは使いやすいナイフか短剣がベストってウールさんも言っていたし、防具はセシルに合ったものにするとしよう。

「ハッ、もう女連れとは羨ましいなぁ、おい」

そう考えていると例の如くボルスさんがちょっかいをかけにきた。

「流石は前代未聞でBランクに昇格した竜殺し様だ。モテるのも当然だがやっぱりまだまだお子様同士で戯れた方がお似合いだぜ」

小馬鹿にするように言ってくる。

「こんにちは、ボボボさん」

「誰がボボボだ!? ああ!? ぶっ殺されてぇのか!? このクソガキ!!」

「失礼。噛みました」

「嘘つけ!」

「かみまみた」

「おちょっくてんのか!?」

「まさか。そんなことしませんよ、ボルテックスさん」

「ぶっ殺す!!」

怒声を上げて殴りかかってくるボルスさんの拳をひょいっと躱して足を引っかけてギルドに転がせる。

「ぬおっ!?」

「足元注意ですよ」

「こ、の…………ガキがぁ……………ッ!」

あらら、怒気から殺意に変わってる。短気な人だな。

「殺す、殺す殺す殺す…………ブッ殺す!!」

殺意丸出しで拳を構えて突っ込んでくるボルスさんの拳を敢えて受ける。

「師匠!?」

拳が顔面に直撃したことにセシルは悲鳴染みた声を上げてボルスさんの口角は上がるも、この程度の攻撃は痛くも痒くもない。それどころか……………………。

「ぐっ……………お、俺の拳が………………ッ!」

逆に攻撃してきた相手にダメージを与えてしまう。

殴った手を押えて後退りするボルスさんはキッと俺を睨み付ける。

「てめぇ……………ッ!! よくも俺の手を!! さっさと治しやがれ!!」

「殴ってきたのはそちらでしょう? 治す義理はありませんよ。それから」

俺はそっとボルスさんに近づいて耳打ちする。

「次に殺意を向けて来たら殺すから」

「!?」

「それではポリスさん、また。セシル、行くぞ」

「は、はい!」

青ざめた表情となるボルスさんを置いて俺はセシルを連れてギルドを後にする。

「師匠、大丈夫ですか?」

「あれぐらいなら問題ないから大丈夫」

心配してくれるセシルを安心させてチラリと後ろに振り返る。まだ表情を青ざめているボルスさん。お灸をて貰おうと思って言ったけど少し言い過ぎたかもな……………。まぁ、これに懲りたら新人いじりは止めることだ。

そう願いつつ俺はセシルを連れて武器屋に訪れる。

「いらっしゃい!」

流石は武器屋なだけあって剣、盾、鎧。それ以外の武具が店内に埋めつくされている。品揃えも豊富で選びがいもある。

「セシル。まずは自分で選べ。自分に合った武器は自分で選んだ方がいいからな」

「はい」

早速武器選びを始めるセシルを置いて俺も武器を物色する。

武器は大きくわけて二種類の武器がある。

一つは実用性の武器。もう一つは見栄だけの武器。

前者はモンスターと戦うことを前提とされているけど後者は見た目だけがよくて武器としての性能は格段に落ちている武器もある。どちらを選ぶかは買い手が決めるけど大抵の人は見た目に騙されてしまう。

どちらの武器を置いているかは武器屋の店主にも寄るけど、ここはどうやら当たりのようだ。

ざっと見た感じ実用性の高い武器ばかり置かれている。俺から見ても性能もいい方だ。

何かいいのがあったら俺も買おうかな……………。

「ほう、坊主。見る目があるな」

武器を物色しているとガタイのいいこの店の店主に声をかけられた。

「ええ、知り合いの鍛冶師にコツを教わりましたので」

「なるほどな。だがそれにしては……………………」

目線が腰にある俺の剣に止まると店主の目が大きく見開く。

「………………坊主。お前さんの剣を少し見せてくれねえか?」

「すみませんが」

店主の懇願を断る。

見た目は普通の剣でもこの剣は剣の精霊の力が込められているから普通の剣じゃないからな。下手に俺以外の人に持たせるわけにはいかない。

「そうか…………まぁ、無理強いはしねえさ」

剣が見れないことに残念そうに肩を落とす。

「代わりに剣をいくつか買わせて貰います。取りあえず初心者でも扱い易いのを数本ください」

「初心者…………? ああ、あっちの嬢ちゃんか」

剣を手に取ってしっかりと選んでいるその姿はまさにこれから冒険をする為に武具を揃えにきた初心者そのもの。一瞬怪訝する店主もセシルを見て納得した。

「わかった。ついでに嬢ちゃんに合う鎖帷子か革鎧を用意しておいてやる」

「ありがとうございます」

話の分かる人だな。と思いながら俺も自分用に数本選んでおいた。

「師匠。私、これにしようと思います」

「どれどれ」

セシルが俺に見せてきた剣はどこにである普通の剣。他より少し頑丈ぐらいだ。

まぁ、初心者には振りやすいサイズだしこれにしておくか。

「坊主、嬢ちゃんに合う防具を持ってきたぞ」

「はい」

それから店主と話し合いながら武器を数本と防具を買ってセシルは見た目だけは村娘から冒険者になった。

とはいえ、見た目だけ冒険者になったままでは駄目だ。

明日からきちんと鍛えてあげないと。

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