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「屋根裏部屋」  作者: ナメ
2/5

 これは私と姉がお盆に、祖母の家に帰省した日の話だ。

 私は今夜、姉と一緒に祖母の家でお宝探しをする約束をしていた。前日に「古い家からお宝を発掘(はっくつ)しよう!」という趣旨(しゅし)の特番がテレビでやっており、二人とも影響されやすいものでその日のうちに探検しよう!と、そういう計画になったのだ。

 祖母の家は2階が物置の代わりに使われている。大なり小なりなんでもかんでも大量に積み重ね押し込むので、こんな古い家でそんなことを続けていればいつ床が抜けるなりどこかにガタが来たりしてもおかしくないと、父にどれだけの忠告を受けても祖母はなぜか(かたく)なだった。

 もちろん私たちのメインターゲットはそれである。だが、祖母にこのことを伝えると祖母は血相(けっそう)を変え、決して二階に入ってはいけない。2階には何もないんだから、そんな馬鹿ことはおよしなさいと言われるのだ。

 そう言われてやめる人間がどこにいるだろう。私たちの探索計画は中止されることなく、祖母が寝静まった深夜へと予定変更されるのがオチだった。

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