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10円からはじまる幸せの輪。

作者: 七瀬
掲載日:2018/05/08


僕の手のひらには、10円玉が1枚だけある。

僕の持っている全財産だ!


後は、、、ボロボロの財布と何処かで拾った空き缶。

それ以上は、何も持っていない!


食べる物も住むところも、お金も何もない!

どうやって生きていけばいいのか、、、?


僕の人生はもう、、、終わっているんじゃないかと思う...。


▽


そんな僕は、今は街で物乞いをしている。

ゴミ箱に捨てられていた段ボールを拾って...。


その段ボールを下に引いてそこに座り、空き缶を置いて通りすがりの人に

お金を恵んでもらう、、、僕はそんな毎日を過ごしている。


歩いている人たちは、僕を憐れんでお金を恵んでくれる。

『...可哀想な人。こんな風にはなりたくない! 哀れだな!』


まだ、それならいいが、、、。

...人扱いされない事もある!


▼


でもある時、、、僕の持っていた10円玉が人の役に立った。

僕がいつものように、物乞いをしていると、、、?


一人の男性が、10円が足りなくて電車に乗れないと言っていた!

僕は迷わず、彼に近づき彼に言う。


『良かったら、この10円使っていいよ。』

『えぇ!? でも、、、君の10円だよね? 本当にいいの?』

『うん! どうせただの10円だよ。』

『ありがとう! 必ず返すよ。』

『いいよ! 先も言っただろう! ただの10円だから気にしなくていい!』

『ありがとう! じゃ、この10円もらうよ。』

『あぁ、』


▽


数か月後、、、。

僕はすっかり忘れていた!

僕は何時ものように何時もの場所で、物乞いをしていた。


そうすると、、、? 

あの時、、、10円玉をあげた人が僕の目の前に立っていた!


『やあ! 私の事を覚えているかい?』

『い.いや、、、? 僕と会った事があるんですか?』

『以前、君に10円玉をもらった者だよ!』

『あぁ~! 久ぶりだね!』

『あの時は、本当に助かったよ。私は大切な会議があってどうしても

遅れる事が出来なかったからね!』

『そうなの! それは良かったね!』

『そこで! 突然なのだが、君が良ければうちに来ないかい?』

『えぇ!? どういう事なの、、、?』

『仕事と住む家を君に与えるよ! これは私からのお礼だ!』

『で.でも、、、たった10円だよ! それでそんなにしてもらえるの、、、?』

『会議は、大きなプロジェクトの会議だった! 何十億と言うお金が動く事に

なっていたんだよ! それは絶対に私が遅刻できない会議だったからだ!』

『ふーん? そうだったんですか?』

『だから是非! 君に我社に来て欲しい!!!』

『...でも、僕に仕事が出来るとは思えないよ。』

『大丈夫だよ。君は椅子に座っているだけでいい!』

『それは、どういう事なんだ?』

『まぁ、来ればわかるよ!』

『...ううん。』


▼


まさかの、、、!?

僕が任せられたのは、この人が新しく立ち上げた場所での【社長】だった!


『ここは、君が社長でやってくれ!』

『ここで、、、ですか...?』

『最近、出来たところで社長が不在だったから丁度いい!』

『後で、、、君がこれから住む家も案内するよ!』

『なんといっていいのか? 僕なんかに至れり尽くせりで申し訳ないですよ。』

『でも、それだけの事を君は私にしてくれたんだよ! それに私は君を

気に入っているからな! あはは~!』

『...ありがとうございます!』

『ここで! 頑張りたまえ!』

『はい!』


▽


これこそ! 『一発逆転』なのか? 『棚からぼたもち』なのか?

僕はこの10円をあげた人から、大きなプレゼントを手に入れる!

今は、幸せな時間を過ごしているよ。



『僕にとって! 第二の人生がはじまった!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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