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トランプTRPG ループ&デジャヴ  作者: 如何屋サイと
ゲームの進行

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7日目

 ラストイベントです。いくつかの段階を経ながらイベントを進めます。


 GMは〈私たち〉から通信が入ったことをPLに伝えます。GMのNAの後、PLはロールします。


NA「――通信状態が非常に悪い。〈ミッション〉の報告をしてくれ。これが最後の報告だ。〈ミッション〉の進行状態によっては1日目からやり直してもらう」



★『キーワード』の宣言

 PCは全員で相談し、ラストイベントに関係すると思われる『キーワード』を3つまで宣言します。


 GMはPLに明かさないように、『キーワード』が合っているか確認し、合っていた『キーワード』に対応する〈特異点〉のヒントをNAします。


 この時はラストイベントに関係しないヒントは出さない方が良いでしょう。その方がラストイベントに使われるキーワードが特定しやすくなります。


 できる限りラストイベントのキーワードは全て明かされるようにPLを誘導してください。誘導には新たな〈ミッション〉の命令を使うのが好ましいです。


 例を出します。ヒントはこれまでのデジャヴ判定と同じ内容です。


カードイベント「鳥」:NA「君の前には鳥の死骸がある。よく観察すると、誰かに殺されたらしいことが分かる」

キーワード1『鳥』:NA「君の脳裏に見えるのは人物だ。この時代の男で、とても短気で残忍らしい」


カードイベント「炎」:NA「君は寺院にいる。蝋燭にしてはメラメラと大きく燃える炎が印象的だった」

キーワード2『炎』:NA「君の脳裏に見えるのは燃え盛る炎だ。建物全体に火が回る。建物は本能寺というようだ」


カードイベント「刀」:NA「君は一振りの【刀】を手に入れた。人を斬るには少し短すぎるかもしれない」

キーワード3『刀』:NA「君の脳裏に見えるのは刀だ。その刀はこれから誰かが自害するために使われるらしい」


 GMはキーワードが3つすべて一致していれば、ラストイベントを開始します。一致していなかった場合、PCたちは〈特異点〉を発見できなかったため、〈ミッション〉に失敗し、〈ループ〉を1日目からやり直します。



★〈特異点〉の確定

 GMはヒントを〈私たち〉からのNAで伝えます。そのヒントはPLが〈特異点〉の確定をするために必要なものです。


NA「報告から推測されることを伝える。一度しか言わないからよく聞け。〈特異点〉は人物で、その時本能寺にいた。また、武器を何も持っていなかった。ゆえに自害せず生き延びた。さて、その〈特異点〉が何か、君は報告しなければならない。」(その人物が自害しなかったため、その人物が〈特異点〉になっている。また、自害させるために必要なものが何か、ということもヒントで与えておく。このように、歴史改変を一つ入れるとシナリオの着地点をPLに想像させやすい)


 PLは一人ずつデジャヴ判定を行います。PLはPC同士を相談させても構いません。一人でも判定に成功すれば、GMはNAします。


PC1「キーワードは『織田信長』」

PC2「そうね、あたしも『織田信長』だと思うわ」

PC3「一人でも合っていればいいんだし、ここは『明智光秀』と言っておこう」

GM「PL1とPL2がデジャヴ判定に成功しました。〈私たち〉からノイズ混じりの声が届く。――〈特異点〉は『織田信長』だ。歴史修正者に彼を殺させてはならない。通信…以上…報…を待……。――ここで〈私たち〉からの通信は途絶えました」


 判定に失敗した場合、PCたちは〈特異点〉を発見できなかったため、〈ミッション〉に失敗し、〈ループ〉を1日目からやり直します。



★歴史改変のシーン

 GMはラストイベントをNAします。


NA「四国を残し日本を平定した織田信長は悲願であった乱世の終結を確信し、安土城に篭もる余生を過ごしていたが、伝説の茶入れ【楢柴肩衝】を手に入れるために本能寺で茶会を開催した。公家や高僧が帰ったその夜のことである。高松に進軍したはずの明智光秀が引き返し、『敵は本能寺にあり』と謀反。本能寺に火が付けられた。燃え盛る本能寺で信長は自分の状況を確かめる。信長を含めた小姓や護衛の数は100人程で、京都には1万の兵がいることが予測できた。逃げることはほぼ不可能だが、要塞じみた作りの本能寺ゆえに人一人くらいなら逃げ出すこともできるかもしれない。小姓に促されて寺の中庭に出てきた信長の前に君たちは現れる……」


 その後、史実で何が起きたかについて必要なところだけ説明します。歴史には諸説ありますから、その説はGMがある程度の脚色をしても構いません。PLが史実通りに歴史を改変できるようヒントを伝えるための説明です。


GM「史実において信長は燃え盛る本能寺の中で自害したそうです。自害した理由には説がいくつかあります。例えば、最も信頼し、乱世終結の志を共有した家臣の明智光秀が攻めてきたことによる無力感や潔い諦念による自害説、京都1万の兵に勝てる見込みがないと考えて逃げる途中で殺されて洛中に首を晒すことになるよりも炎上する中で遺体を残さない判断による自害説などです。今、君たちがいる本能寺は燃え始めたばかりで、信長は自害するための武器を一つも持っていません」


 なお、この場面に登場する小姓は〈私たち〉側の歴史修正者ですが、小姓について質問されるまで答えなくて大丈夫です。


 それまでに観測したカードや手に入れたアイテムを使ってロールをするようにPLに促します。PLはもちろんですが、PCは真の歴史を知っています。例で示したものなら、織田信長は本能寺で自害していなければなりません。


 PCはロールして、織田信長を本能寺で自害するように信長を演じるGMを説得してください。


 信長が自害しなかった:

 君たちは〈私たち〉からの通信を受ける。

NA「おめでとう。〈ミッション〉はコンプリートされた。君たちは時間流の反動によって平和な日常に戻ることになる。この〈ループ〉で得た道具や能力を持ち帰ることができる。また次回の〈ミッション〉に備えておくといい。――君はまるで夢を見ているかのような気分になる。きっと夢の中だ。ひどい頭痛と耳鳴りがして、君が目を覚ましたのは真っ白で無菌室な部屋。代わり映えしない〈私たち〉に支配された完全管理社会だった……」


 信長が自害した:

 君たちは〈私たち〉からの通信を受ける。

NA「重大なエラー、重大なエラー、重大なエラー。君は最悪の歴史修正者だ! 真の歴史が消えてしまう! 〈私たち〉が消えてしま――そこで〈私たち〉からの通信は途絶えた。同時に、君はまるで夢を見ているかのような気分になる。きっと夢の中だ。ひどい頭痛と耳鳴りがして、君が目を覚ましたのは――」

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