入門リプレイ2
■ゲームの導入部
GMはスマホを取り出します。
スマホの画面は〈世界観・設定〉のページです。
一拍置いて一同の注目を集めた後、〈世界観・設定〉を読み上げます。
声色は抑揚がほとんどなく、無機質な感じです。
GM/NA「歴史修正者が使った■■■■■■により――(省略)――報告は決められた夜に行うこと。報告は義務です」
一同は頷きます。
GM「設定については気になる人は各自で読んでおいてください」
次に、GMはA4コピー用紙に印刷したハンドアウトを3枚テーブルに置きました。
ハンドアウトには〈キャラクターシート〉と書いてあります。
GM「キャラクターシートは事前に作らなくても大丈夫です。このTRPGは即興で遊べますので。でも今回は事前に作ってきてくれたようなので、それに沿って遊びましょう」
GM/NA「20XX年、世界はシンギュラリティに到達した。
人智の想像を超越する知性――〈私たち〉――が誕生する。
〈私たち〉は悲観的未来学に基づいた結論として、平行時間流との次元収束による世界の終焉を予測した。
――そして、世界の終焉を回避するためのプロジェクトが立ち上がる……」
※用語解説『シンギュラリティ』
技術的特異点のこと。人工知能の発明により技術が急速に成長することで、人間の想定できない変化が文明に起きるという仮説。
※用語解説『未来学』
歴史上の状況を踏まえて未来での物事がどう変わっていくかを詳細に調査・推論する学問分野。
■キャラクター作成と自己紹介
GM/NA「君は眠っている。どうやら夢を見ているようだ。どこからか声が聞こえてきた」
GM/〈私たち〉「おめでとう。君は〈私たち〉に選ばれたエージェントだ。まずは自己紹介をしてほしい」
GM/NA「〈私たち〉は自己紹介慣れしていそうな人物に『君は?』と尋ねた」
たるきん/レイジ「了解だ、マスター。俺は英務レイジ。歳は17、男。一介の高校生に過ぎない。トーテムはハンドスピナーを持っていく。イメージカラーは青というところか」
GM/〈私たち〉「冷静な君は〈エージェント〉に相応しい。良い報告を待っているぞ」
※用語解説『ハンドスピナー』
手に持って回すだけのおもちゃ。トーテムは夢の世界では現実的な動きをしないため、回転が弱まらない時は夢の世界にいることが分かる。
GM/NA「〈私たち〉は満足した声色で話した。続いて、緊張していそうな人物に『君は?』と尋ねた」
司馬田「……僕か(笑)」
GM「はい(笑)」
司馬田/鮫島「俺の名は鮫島大介。まさか俺が〈エージェント〉に選ばれるとは思ってなかったから、正直、驚いている。歳は62だ。ついこの前定年したが、〈刑事〉としておこう。トーテムはパラベラム弾のネックレスだ。イメージカラーはトレンチコートに合わせて黄色だな」
司馬田「こんな感じで大丈夫ですか?」
GM「全然いいと思います。たとえミスってもみんなカバーするので(チラ」
たるきん、マグ「ふふっ(小笑)」
※用語解説『カバーするので』
TRPGはゲームの進行をすべて人間が行う。寛容な心で遊ぼう。
GM/NA「〈私たち〉は安心したように嘆息した。最後に残った人物に『君は?』と尋ねる」
マグ/てぃあら「わたしは銀河系〈アイドル〉の姫宮てぃあら!(手文字でTを作る)てぃあらって呼んでくださいね!」
一同(爆笑)
マグ/てぃあら「歳はプリンセス星でいうと17歳です☆
トーテムは魔法のステッキ・マキャベリズム♪(音符マーク含んで固有名詞)
イメージカラーはピンクがいいな!」
GM「(笑いを堪えながら)年齢なんですけど、地球で言うと何歳になるんですか?」
マグ/てぃあら「ナ・イ・シ・ョ(ウインク)」
GM「あい(笑)……あと、イメージカラーはピンクでいいんですけど、ミープルにピンクないので赤を使ってもらってもいいですか?」
マグ/てぃあら「(頬を膨らませてGMを睨む)しょうがないな〜。今回だけですよ☆」
司馬田「これ大丈夫ですか? 世界観とか……」
たるきん「マグ君、いつも異性ロールだからね(笑)今日はいつにもまして凄いケド」
※用語解説『異性ロール』
異性のキャラクターをロールすること。
GM/NA「〈私たち〉はてぃあらが真実を故意に隠したことを少しだけ不信に思う。だが、〈エージェント〉から外すほどのことではない」
GMは手元のシートに、誰にも見えないように「てぃあら:疑惑1」と書き込んだ。
GM/〈私たち〉「紹介ありがとう、〈エージェント〉。君の〈エージェント〉としての働きを期待している」
GM/NA「ここで〈私たち〉との通信が切れた……」
GM/NA「しばらくすると君たちの意識は途切れ、短くとも長くとも感じられる時の流れの渦に飲み込まれていく……」
GM「以上でキャラクター作成のシーンは終わりです」




