[9]初期位置の決定
GMはPCがどんな時代のどんな地域に遡行したか説明します。
以下の項目はできるだけ説明するようにしてください。
・時代
・国や地域
・季節
・時間
・天気
PLはミープルを7のカードの上に置き、PCが目を覚ました場所をロールしてください。場所を思いつかない場合は[【俊敏】:♣7]でチェックし、その距離で決めても良いです。
初期位置の対応表
0 農村
農村のようだ。棚田の間にあるあぜ道にいる。山の麓に民家が点在するが、住んでいる人は少ない様子だ。農民が訝しげにこっちを見ている。
1 漁村
潮の香りがするここは漁村だ。港には漁を終えて戻ってきた船がいくつも停泊している。流れ者が多いのか、漁師たちは君を無視して談笑していた。
2 洞窟
暗くて湿っぽい場所だ。遠くから光が差し込む。どうやら洞窟にいるらしい。動物のフンの臭いが鼻を突く。ひどい場所で目覚めてしまった。
3 神社
目覚めた場所は古い神社だ。半壊した社、苔のむす鳥居。君の後ろには古井戸があり、奥から女のうめき声のようなものが聞こえる。
4 竹林
気づいたら青い竹がいくつも生えた竹林にいた。周囲に人はおらず、林の外が見えないほど鬱蒼としている。その上、凍えるほど寒い。
5 城下町
喧騒に起こされる。人が行き交う広い道に君は横たわっていた。着物姿の女性が心配そうに声を掛ける。向こうに城が見えた。ここは城下町らしい。
6 城
どうやら城にいるようだ。天守閣から城下町が一望できる。階下には足軽の姿があり、見つかったら取り返しのつかないことになりそうだった。
複数人のPCが同じ場所で目覚めることも可能です。同じ場所で目覚める場合、他のPCのいるカードの上に自分のミープルを配置します。
目覚めた場所の名前は7のカードにカキコミします。
※用語解説『カキコミ』
カキコミとはトランプの入ったスリーブにホワイトボード用ペンで文字や絵を書き込むこと。ホワイトボード用ペンなので後から消せる。
キャラクターシートにも目覚めた場所をメモしておいてください。
誰もいない選ばれなかった初期位置のカードは裏向きにします。
順番は[【俊敏】:♣K]で判定し、距離が近い順です。
おそらくゲームで最初に登場するチェックなので、チェックの方法について軽く触れておきます。
チェックは[チェック名:目標値]と表示します。
チェック名は判定する時に参照する項目です。チェック名には[【全ステータス】][【指定のステータス】][場所][場所A≦現在地≦場所B][呪い][キーワード][ロール]などがあります。
順番を決める時のチェック名は[【指定のステータス】]です。
『ループ&デジャヴ』はダイスを使わないので判定方法が通常のTRPGより多く設定されています。
と言っても、大きく分けて3つです。
ステータスで判定する方法、現在地で判定する方法、言葉で判定する方法です。
目標値は判定の成否を参照する項目です。目標値は数字であったり、スートであったり、スートと数字を組み合わせたものであったり、単語であったりします。もちろんGMの審判によるものも含みます。
順番を決める時の目標値は[♣K]です。
目標値がある時、距離という概念を使います。
PCは2つの距離を常に持ちます。
ステータスと現在地です。
順番を決める時のチェック名は[【指定のステータス】]なので、ステータスの項目の【俊敏】を参照し、目標値の[♣K]までの距離を計算します。
例えば【俊敏】が9ならば、[♣K]までの距離は4です。
9からKに行くまで、10→J→Q→Kという道のりを辿りました。
カード1枚につき、距離1と計算します。
【俊敏】が9とJならば、距離が近い方(J)で計算します。距離が近い方で計算するのは絶対なので覚えておいてください。
セッション中、同じステータスを持つPCは存在しません。この時点で同じステータスを持つPCがいた場合、何らかの間違いをしている可能性があります。
間違いがあった場合、間違いが犯した可能性のあるPCのステータスをGMが任意に書き換え、その後、そのPCに疑惑を+1します。
ただし、オープンキャンペーンの場合はその限りではありません。




