表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

不思議な日常

屋上にて

作者: ソラヒト

屋上で、いろいろ悩んでました。


返ってきたテストを折って

紙ヒコーキを作った

飛ばそうとして

やっぱりやめた

拾われたら恥ずかしい


昼めしもって

座って食べた

柵にもたれうとうとした

寒くたって

暑くたって

懲りもせず風に吹かれた


晴れた日はいつも

空がきれいだった

ただそれだけで

泣けることもあった


 何かしたくて

 何もできなくて

 答えは誰も教えてくれない

 何があるのか

 何がないのか

 行ってみなけりゃ分かりはしない


ときどきサボって

ここに来ていた

保健室より

ずっと自由があった


好きな子を呼び出して告白

なんて

空想してはため息ついた


雨が降ってれば

傘をもってきた

足はぐっしょり

かまわなかった


 何がいいのか

 何が悪いのか

 どっちもどっちだと思った

 何を言われても

 何も言えずに

 自分のモノサシ

 できてなかった

 ヒトじゃなかった

 まだサルだった


雲を見ていた

形がくずれて

溶けて消えていた

そんなものかな

分からないまま


また一日が終わった

また一月ひとつき

また一年が


16/9/18 Sun. ~ 16/10/19 Wed.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ