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初めての女の子に恋をする

可愛い女の子ってほんと最強だ


仕草も声も全部


女の子って無敵だね

元気良く外で小鳥が鳴いている。今日もいい天気だね


そして今日も可愛いね


……どうしよう、可愛すぎてつらい。はぁ、ほんと天使

隣で歩いてるとき飛び跳ねながら歩くところ知ってるんだからね。


「この朝の通学路から幸せなんだよ……」

こっそりこっそりと小声で呟いてるのは……

157cm《百合百合マスター》平均より少し高い私宮坂ゆり、中学2年生だ


そしてそのとなりにいるマイエンジェルは

身長143cmの《見た目小学生》小柄な同級生は橘姫花


姫花のセーラー服姿めちゃくちゃ可愛い

まぁ、私達が行ってる中学校の制服がセーラー服で女子はみんなセーラー服なんだけどね


隣の彼女はスキップしながら鼻歌を歌っている。朝からご機嫌だ。


あぁ、今日も可愛い、可愛いよ姫花

しばらく姫花を見つめていたら

急に鼻歌とスキップを止めて


「……な、なんでそんなに見てるのー、ひめかの顔なんかついてる?」

自身の顔をペチペチし始めた……


あっ!?そんなにペチペチしたらかわいいかわいい姫花の顔傷ついちゃうよ


大汗ですごく汗だくで慌てて姫花の手を止めようとする


「ちが、ちがうよ、姫花 !大丈夫なんにもついてないから!姫花ご機嫌だなーって見てたんだよー」

突然だったけどなんとか誤魔化す。

仮についてたとしても私が拭いてあげるもん。


「ほ、ほんと?何もないよね?からかったらダメだからね!」

姫花は私に顔を近づけ人差し指を立て頬を膨らませながらそう言った。


「……あと今日の放課後、部活終わったら、ひめかの家来て…」


『ほんと、そーゆうところが可愛いんだよ姫花』


実は私、宮坂ゆりは 橘姫花に恋をしている

それは姫花も同じだ。私達は両想い。


そしてこれは普通にある日常の一部……


女の子同士っていけないコトなのかな?


普通の子じゃ考えないよね、でも好き、姫花が大好き……






私が姫花と出会ったのは中1の夏のことだった

中学1年生、当時私は美術部に所属していた。

運動は得意だが絵も好きで3年間続きそうな美術部を選んだ



──前置き


夏が近づく6月の真ん中

昼休みの日当たりがよく蒸し暑い教室の中

廊下側から2列目、1番前は私の席。前にあるのは扇風機。

机の上にプリント数枚を置いたのを忘れて私は席を離れる 。

その時扇風機は強、私の席に置いてあったプリントは扇風機の風に乗って飛ぶ。

パラパラと紙の音がして、自分の席を見た。

床に落ちる紙、廊下まで飛んだ紙、窓側まで飛んだ紙


……忘れてた。プリントが飛んでる 早く回収しなきゃ。


特にそのプリントに恥ずかしい落書きをしたわけではないけど授業で渡されたものでちゃんと名前が書いてある。それを飛ばすというのが何故か嫌なのだ。

まず近くに落ちたプリントを拾う。立ち上がって窓側まで飛んだプリントを拾う。そして立ち上がって廊下に飛んだプリントを拾いに行こうと立ち上がり見るとプリントがない。


「あれ?また飛んでったのかな うーんどこだろう」

諦めて次の授業の準備をしようかとも考えていた。


次の瞬間


「これ、宮坂さんのだよね?階段のところにあったよー」

一人の女の子が私のところに来た。


「うん、ありがとねー!」

その子の名前は 瑞奈玲歌ちゃん。私のクラスメイトだ


「ね!ね!宮坂さん!ちょっとお話いい?」

私に急接近する玲歌ちゃん。ちょっとびっくりしたけどまぁ、可愛いからいい!いいよ!玲歌ちゃん!


玲歌ちゃんとはあんまり話したことないけど女の子なら大丈夫


「単刀直入に言います。宮坂さん!水泳部に助っ人として

たまにでいいから来てくれないかな?」

突然の話だった 。本気で頼んでるっぽい玲歌ちゃんの顔

「それがね、水泳部の1年の女の子1人トレーニング中に怪我しちゃって練習できないし、入部はしたけど部活には来てない子とか辞めちゃった子とかいてさ1年がね今うちを含め2人しかいないの」

それは困った、こんなにも真剣に頼んできたから私も真剣に考えないと…


少し間を空ける

「…質問いいかな?」

こういうのは早くした方がいいと思う。

「うん、いいよ!」


手を顎に当てて確かめるように聞く

「私、今美術部にいるんだけど、もし仮に水泳部に行くとして 美術部との掛け持ちは出来るの?活動日は?夏以外の時期はどんな練習するの?ここのプール屋外だよね?雨の日の練習は?ってことで以上です」


待ってましたと言わんばかりに目をキラキラさせて

「んとねー!ここは掛け持ちオッケーだから校則は問題なし!だけど美術部の顧問と水泳部の顧問の許可がいるよ。

活動日はね夏6月から9月のはじめまでは月〜木までだよ。

夏以外の練習は更衣室の隣にある水泳部部室で腹筋背筋トレーニングと縄跳びと階段を往復10回ワンセットで走るトレーニングなどだよ、雨の日もこれやるよーってことでオッケーかな?」

私の質問に全て答えふぅ…っと息をつく玲歌ちゃん

まぁ、ここまで教えてもらったら大丈夫だよ


「うん、わかったよー。ありがとう!この返事は考えてから答えるね、今日の放課後HR終わったら言うからー」

なんとなく気持ちのいい笑顔の私

水泳かぁ…夏あっついしいいかも


「おー、りょーかいした!では!放課後まってるよー!またねー!」


あと2分で昼休みが終わる。机に教科書を出して また考える

『水泳、水泳、美術部にも行かなきゃだし顧問の許可もいる

玲歌ちゃんに入るって言ってダメってなったらどうしよう、あんなに一生懸命誘ってくれてたのに…… ん、ううん!悪く考えちゃダメだ!もともと掛け持ちがダメってわけじゃないんだから!前向きに!いこう』


そしてチャイムがなり授業が始まった……


『んー!水泳か!部員はどんな子達なんだろう、あははそんなこと今考えててもどうしようもないじゃん、??あ、水着持ってたっけ?うーん、今考えててもしょうがない!入れたら買えばいい!うん!そうだ!』




今は授業に集中しよう…






☆HR後の放課後教室にて


遂に放課後の時間、私がぶかつを掛け持ちするかを決める時が来た。うん、私そわそわしてます。


すぐに私のところに玲歌ちゃんが来て

「宮坂さん!どう?どう決めたの?」

とグイグイ聞いてくる。顔が近い。そんな玲歌ちゃん可愛い

私は深く息をつく…そして……

「あ、あのね!玲歌ちゃん!私…水泳部に行こうと思う」

はっきりと正確に抜けなく伝える

「ほんとに!?いいの!?入ってくれるの!?」

嬉しくてたまらない感じだ

「うん、考えたの、私水泳って楽しいなーっては思ってたけど遊びじゃない水泳も楽しそうって!誘われたしやってみるのもいいかなーって!」

ありのままに今の気持ちを伝えると玲歌ちゃんが抱きついてきた。

「そんな!すごく嬉しいよ!まだ入れるって決まったわけじゃないけど!宮坂さんの気持ち聞けて、ちょっと強引だったかもだけどーあははー まぁ!ホントのハグはこれからにして顧問の先生たちのとこ行こー!」ルンルン上機嫌な玲歌ちゃん。

そう、これからが本番だ、ドキドキとワクワク……

「さ!行こうよ!宮坂さん!」

「うん!」


玲歌ちゃんと私は教室を出た。


階段を降りてくとき、玲歌ちゃんが

「もし、もしね?ダメってなってもさうち、宮坂さんとは同じクラスメイトとして友達になりたいの、ダメかな?」

少し震え声の玲歌ちゃん、あれ?さっきとは大違い元気が半分くらいなくなってる。

慌ててフォローする。

「そ、そんな!嬉しいな!私も玲歌ちゃんと友達になりたいよ」

心からの本心、新しい友達ってことで難しいかもしれないが大丈夫、大丈夫だよ。

「あははー、ならね、良かった、少しだけほっとしたよ実はうち人見知りで…あの時…今日の昼休み宮坂さんに話しかけるのもドキドキしててさ、でもあれくらいしないと誘ってるくせに元気ないの変だって思われるかもって…だ、だいじょうぶ?だったかな?うち?」


ん?意外!?そうだったんだ、見た感じわかんなかった。

「まあ、楽しそうって思えたから!大丈夫だよ!」

伝えないと分からないこともあるんだね…

そうぼーっと歩いてると下に降りていた。

近くには職員室、目的地はそこである。

深呼吸する、すぅー、すぅー、

「よし!話そう!顧問の先生に」

「うん!」


私達は職員室の扉をノックした


するとすぐ近くに美術部の顧問を見つけた。

「いた!美術部の加藤先生!」

特に何かしてる様子はないから今話しかけても大丈夫だろう

「いくぞー!宮坂さん!」

「そうだね!」

早足で歩いて加藤先生の近くまで行く

「あ、あの!加藤先生」

振り返る先生

「ん?どうかしましたか?」

優しく聞く先生、あぁ、この人が顧問でほんとに良かった

「先生、私部活を掛け持ちしたいです」

うぅー、でもなんかドキドキするな

「掛け持ちですか?えーっと?どこの部ですか?」

にっこり笑顔の加藤先生、すごく素敵。

「水泳部です!」

ひょこっと顔を出した玲歌ちゃん

「うちが誘って…お願いします。」

必死に両手を合わせてる。か、可愛い

『お願いします。お願いします。』

ってどう言われるかなーそわそわする


「えーっと、活動日は?いつですか?」

優しい口調で先生が問う

「月〜木です!それ以外は自主トレ勧めてます!」

右手をピーンとあげた玲歌ちゃん、グッジョブ

「そうですか〜、掛け持ちは認めます。

ただし条件があります。それは水泳部に入っても構わないけど美術部の課題、コンクールは全部出さなくていいけど2~3枚くらいは描いて欲しいということです。美術部を辞めるなとも言いません。それはあなたの自由だからです。後はあなたが決めることですよ。掛け持ちをして部活に励まないのは認めませんよ」


な、なるほど 掛け持ちはいいのかー

「えーっと、掛け持ちします!絵も好きなので描きたいです」

玲歌ちゃんと私すごいにっこり顔だ

「わかりました。どちらの部活も頑張ってくださいね」



「やったー!やったね!宮坂さん!あとはうちの顧問だね!もー少しだね!うれしい!」

ばんばんざいの玲歌ちゃん、そんなに嬉しそうなのこっちも気分がいいな

「うん!ほんと!もう少し!泳いでみたいよ!私!」


あ、あと顧問1人…大丈夫…だといいな


「あー!そうだ!今から水泳部見学してみる?多分顧問もいると思うし!」

そうだ!見学!行ってみなきゃ

「うん、見学したい!水泳部見てみたい」

「んじゃ、行こっか!」


いつの間にか風が涼しく吹いている。

気持ちいい風、いい天気だ。


少し歩いてプールの入り口に着いた

そこで私はプールサイドにいるとある美少女に目を奪われた。


「ふむふむ、顧問はプールサイドの水撒きしてる、発見!

行くよ!宮坂さん!」

ダッシュで行った玲歌ちゃん、すごい早いです。

「うん、行くか ふぅー」

深く息を吸って落ち着かせる、うん、顧問の先生女の人で良かった、ふぅー。


「え、えーっと、あのー?すみません、少しいいですか?」

私はプールサイドで準備運動をしていた美少女に話しかけた。

うわ、すっごい可愛い子だ、それとすごくちっちゃいなーんーなんか緊張する


「ん?どうしたのー?」


!?声もすごく可愛い!え!天使!天使だよ!ほんとにいたんだね!天使!


「あ、あの、このプールサイド土足ダメですよね?」

少しプルプル震えてるね、ダメだ変な子だと思われちゃうよ

もしかしたら部活仲間になるかもしれないのに、落ち着け私よ

小首を傾げた美少女 前かがみの姿勢で

「土は払ってねー、あとは大丈夫だよ!」

にっこにり 本当に惚れそうです。

「あ、ありがとうございます!実は私水泳部に見学に来たんです。邪魔にならない程度に見学します。よろしくお願いします。」

何故かペコペコしちゃった、うん。


「あれー?同学年だよね?そんなにかしこまらなくてもいいんだよーえへへ」

朗らかに笑う美少女、心が洗われるようで気持ちいい…


「う、うん!ありがとう!」

「見学なんだって?大歓迎だよー!うちの部人たんなくてさ初心者経験者大歓迎だから!」

『うぅ、なんて心優しい子なのだろう…すごい…』

俯いてそう心の中で呟いていたら


「わ、わ、な、なんか涙目?ど、どうしたの?」

美少女が顔を覗いた。す、すごく近い、です

「全然、大丈夫、ただ嬉しくて!そう言ってくれて嬉しくてだよ」


「あー!いたいた!宮坂さんー!こっちこっち!」


あっ、顧問の先生!行かなきゃ!


「えっとじゃ!また見に来るね!」

私が行こうとすると…

「あ、ちょっと待って、あの、宮坂さん?だよね?下の名前教えてー」

!?振り返り彼女の顔を見る。ほ、ほんとうにか

「えっと、ゆり!宮坂ゆりだよ」

言ったこれは友達になるキッカケになるかも。

また、美少女は笑った

「ありがとう!私 橘姫花!1年2組!よろしくね!」

これ!軽い自己紹介じゃん!うわぁー、こんな可愛い子と知り合えるなんて思っても見なかったよ!うぅ、感動だよ

「こちらこそ!じゃまたね!」

手を振ったら振り返してくれた、なんていい子なんだろう


とりあえず、言わなきゃ


顧問の先生のところまでいって

「突然すみません、美術部との掛け持ちで水泳部に入部したいです」

ふぅー、なんて言われるだろう

隣にいる玲歌ちゃんが

「ねぇ、ねぇ、いいでしょ?さやちゃん?お願い!」

えぇー、先生にちゃんづけ、いいのかなぁーあはは


「美術部の顧問の先生の許可は?あと水泳の経験は?」

よし、想定内、まず聞いてくれるようだ

「許可はもらいました。掛け持ちということで両立しなさいとのことで、美術部の絵を描く事を条件にです、あと経験はプール50mぐらいは泳げます。スイミングクラブには行ってなかったですが毎年海とかプールとかで泳いでたので」

どうだろう まだプルプル震えてるよ

「ねぇ、ねぇ、お願い!」

また、手を合わせる玲歌ちゃん、おねだりみたい

「そうだねー、その様子じゃ大体の話は玲歌から聞いたみたいだね、うーん、じゃー、いいんじゃないかな?入っても

泳げるって言うし、何事にも全力で頑張る子は応援したくなるから、ってことであなたの入部を許可します。これからだぞ!」

おぉぉぉー!やったー!許可もらったー!

「やったー!これで一緒に泳げるね!宮坂さん!」

さっそくお預けしてた喜びのハグ

ぎゅーっと抱きつかれて とにかく水泳部 入れました!





☆翌日の放課後 水泳部部室

ドアを開けたら 可愛い女の子がいた


うん、美少女…姫花ちゃんだ


「あ、今日からなんだねー!よろしくね!」

長い髪をまとめた彼女、見返りながら言った

「うん、よろしくです」

うわぁ、すごいドキドキする。姫花ちゃん水着に着替えてるとこだったし、なんか鼻血でそう。


鼻を押さえていたら、姫花ちゃんが近づいてきた

「んー?どうしたの?ゆりちゃん?」

ひょこっと私の顔を見つめる姫花ちゃん

「…」

あれ?ほんとに鼻血出るかも。鼻から生ぬるいあれが

「わわっ、ゆりちゃん大丈夫?鼻血出てるよー」

私の顔の前で姫花ちゃんが手をブンブン振りながら話しかけてる…



あぁ、あっつい


バタリ


「ゆりちゃーん!?」


私は夏バテで倒れた





☆数時間後


「ん?あれ?私寝てたのかな、えっとここは水泳部部室…」

目をこしこし、半目でこする。まぶたが重い。


…誰もいない 今何時かな

時計を見るとPM5時3分

ちなみに下校時間は6時15分だ


とりあえず起き上がって水道のところに行こう 顔洗おう


起き上がった瞬間

誰かの足音が聞こえた

ん?誰だ?

「わわっ!気がついたんだねゆりちゃん!具合は大丈夫?」

慌てた様子で来たのは姫花ちゃん、肩を上下に動かし息も途切れ途切れ

「う、うん さっき起きたよもう大丈夫」

そう聞いて少しほっとした様子の姫花ちゃん


「ほかのみなさんは?あー、玲歌ちゃんは用事があるって先帰ったし、先生は会議あるって来てないよ」

水筒から出る水を注ぎながら言う姫花ちゃん

「そっか、今日はわたし達だけなんだね」

「うん」


あれ、私が倒れて、どうなったんだろう

水を2人分用意している姫花ちゃんを見つめていた

「ねぇ、姫花ちゃん、なんか入部初日から迷惑かけちゃってごめんね、泳げなかったよね、せっかく今日天気いいのに…」

足を擦り合わせながら言う。無意識に出る私の癖だ。

そうだ、その通りだ…

「な、何言ってるの!?」

水を注いでた姫花ちゃんが急に私の方を見て大声で言う

「えぇっーふぇぇ」

意味の無い声を出す私、顔を真っ赤にして頬を膨らませ眉間にしわを寄せてる姫花ちゃん、どうしよ、怒ってる?っぽい?

「そ、そんな迷惑なんかじゃないよ!ほんとに心配したんだよ!ゆりちゃんが倒れて、ひめかの他に誰もいなくて、先生も会議中で、玲歌ちゃんもいなくて、保健室にも行ってみたけど先生いないし…ほんとに心配したんだよ…」

今にでも泣き出しそうな姫花ちゃんの顔

!?うわ、やばい、こんな時も可愛い…

慌てて、謝る

「!?ごめん、あんなこと言っちゃって…心配かけてごめん。そしてありがとう」

姫花ちゃんを見るとドキドキする、おかしいな、おかしい

「う、うん、ひめかこそ怒ってごめんね、つい…」

ペコリと頭を下げる姫花ちゃん、そんな大丈夫だよ

「姫花ちゃん、顔あげてよ、姫花ちゃんの気持ち分かったから」

そうだ、この状況にはかなりの問題点がある。姫花ちゃん顔をあげてください。


「は、はい、あ、あのねゆりちゃん、少しお話しがあります。いいかな?」


あれ?さっきより姫花ちゃんの顔真っ赤、な気がする

震えてる?どうして?何か悩み事なのかな?よし、ちゃんと聞こう。


「ゆりちゃんに質問です」

「いいよー」

「Q.えっと、 ゆりちゃんは今付き合ってる人はいますか?」

「A.いないよー」

「Q.好きな人はいますか?」

「A.いないよー」

「Q.普通の恋と普通じゃない恋、どっちがいい?」

「A.普通じゃない恋」

「Q.可愛いのとかっこいいのどっちがいい?」

「A.もちろん可愛いの」

「Q.髪短いのと長いのどっちがいい?」

「A.えーっと、これは特にどっちでも似合ってればいいと思う」


「うん、これで質問は終わりだよ。ありがとね!ゆりちゃん」


…あれ?これって、なんか、恋バナ?みたい 恋バナとか可愛いなー姫花ちゃん


「あ、あの…またほかにお話があります」

ん?なんだろう?

「うん、いいよー」

軽い気持ちで答えた


そして姫花ちゃんを見ると…





荒い息使い…真っ赤な顔…震える体…


具合悪いのかな どうしよう、姫花ちゃんの様子がおかしい


「あ、あの、ゆりちゃん!ひめか…ゆりちゃんのことが…す、すきなんです。友達としてじゃなくて、こ、恋なんです。

変な子だって嫌がられるかもって黙ってたけど初めてあったあの時からゆりちゃんが好きでした。ひ、ひめかと付き合ってくれませんか?」




時が止まった気がしたの、予想外で、全く思ってもみなくて


まさか、姫花ちゃんからそう言われるとも思ってなくて、ただ軽い気持ちだった。私は彼女の気持ちに答えなきゃいけない。どんな答えでも答えなきゃいけない。こんなこと初めてだ。女の子に告白されるなんて、夢にも思ってなかった

初の経験だ。もちろん姫花ちゃんのことは好き、大好き、男なんて良く分からないし、女の子によく目が行く。レズ?なのかな?





「わ、私も、姫花ちゃんのことが好き、大好き、だよ。女の子同士って初めてだけど姫花ちゃんのことすごく好き…」


この時、1番緊張したのかも

お互いを見つめる。2人の顔は真っ赤だ


「!?ほんとに…ありがとう、こんなこと言ってどうなるかわからなくて落ち着かなくてでも伝えたくて…ほんとにありがとう」


ポロポロと涙を流す姫花ちゃん、そんな泣かないで。


「な、泣かなくて大丈夫だよー」

グスン、と我慢する姫花ちゃん

「うん、泣かない、ただ嬉しいの」

よ、良かった泣きやんでくれた


「でも私付き合うって何すればいいのか良く分からない。手をつないだり?一緒に帰ったり?なのかな?あ、あといろいろ?なのかな?」

「やりたいこと…いろいろ…」

小声で話す姫花ちゃん…可愛すぎ


「うぅー、姫花ちゃん可愛すぎ!やばいよー」

我慢できず抱きつく私、ぎゅーっと返す姫花ちゃん

「ちょっとびっくりだよぉ、抱きつかれて、でも嬉しいゆりちゃんに抱きつかれてねー」

照れてるところも可愛い

「あ、あのね…やってみたいことあるの…キスしてみない?」

耳元でそう囁かれたとき。どうにかなりそう

もっと真っ赤になる姫花ちゃんの顔

「キ、キス…初めてだけど、いいよ」

「じゃしよっか」


2人は




長椅子に座る私、そして座っている私に向かい合って跨り、首にてを回して密着する姫花ちゃん

「え、えーっと、キスするってなったのはいいけどどっちからする?」

どうしよう、ある意味重要なことだ

「えーっと、私でもいいんだよ」

恥ずかしいこと言ってるのに全然そうじゃない 気持ちいいかも

「そ、それじゃゆりちゃんからで」

「う、うん」


お互いにドキドキしてる

「じゃ、やるよ」

「うん」


ゆりが姫花の唇にキスをする。

「んっ んっ」

言葉にならない声を漏らす

腕を絡ませてるから余計に気持ちいい…無意識?


5秒…10秒…15秒…刻々と時は過ぎてゆく


すると

『!?姫花ちゃん!?』

「んっ…んっ…んっ…」


なんと姫花ちゃんが舌を入れてきた。予想外、だ



…そろそろ息が、


そしたら

「っふはー…」

唇を離す姫花ちゃん私と姫花ちゃんの唇の間に銀と糸

すごくエッチな気分だ…


「初めてキスしたよ、ごめんね急に舌入れちゃって、ついつい…でもひめかがっつく性格じゃなくてねどっちかって言うともじもじ…かな えへへー」


「大丈夫だよ、もじもじって可愛い」

頭をわしゃわしゃする姫花ちゃん

「あとねー、ひめかって呼び捨てでいいよ気楽でいいし」

「うん、私のこともゆりでいいよ」

「ラジャー!」


動きがいちいち可愛いの

今まで会った女の子の中で一番


こんなの初めて…でも気持ちいい…


私は普通じゃないのかも知れない…






初めてガールズラブを書いてみました。颯音ソラネと申します。新しい挑戦として同性の恋愛感情に触れること。力試しと経験を積んで新しいものを求めるいいきっかけになりました。言葉遣いにおいてまだまだ不慣れな部分もあると思いますが、ひらめきを求めて書き起こしていきたいと思います。

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