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神様の幸せ家族計画  作者: 林 秀明
8/18

ひやり

誠は宝くじを買って、自宅へ戻る事にした。初めての経験で子供のように胸がドキドキした。

これが当たれば、好きな物が買える。頭の中では当たったイメージしか浮かばなく、時より人目を気にせず、にやりとした。でもまだ当たったわけではない。むしろ当たらない方が多いと、すぐに現実へ戻り、帰宅する事にした。



家に着くとすぐにさゆりが駆け寄り、聞いてきた。

「おかえり。どこか行って来たの?」

誠は靴を脱ぎながら言った。

「ちょっとその辺を散歩だよ。天気も良かったしさ」

「あらそう。珍しいね。普段は家にいるのが好きなのに……」

「俺もそろそろ健康を考えた方がいいと思ってな。すこしばかりの運動を始めようとおもって」

そう言って、リビングへ向かった。

誠は少しひやりとした。普段は目的がないと出る事はほとんどないので、言い逃れをする理由を忘れていた。ヘタに言葉を出すとすぐに嘘がばれる。女性はそういう所に非常に敏感だ。

 ソファーに腰を下ろすと、さゆりが冷たいお茶を入れてくれた。

「はい。暑かったでしょ」

「ありがとう」誠は一気にお茶を飲み干した。すごく美味しい。ナベの言っていた事が少しは分かる。

さゆりがにやにやしながら言って来た。

「昨日言わなかったんだけど、美香が学校のダンスコンテストで優勝しちゃってさ。すごく嬉しそうだったよ。でさ、美香も頑張ったんだから、何かプレゼントしようと思ってさ。

今月はちょっと厳しいけど、来月遊園地へ行かない? もちろん理奈も連れて4人で」

「それはスゴいな。確かに最近はどこも行っていないし。来月は久しぶりに行くとするか。美香には内緒で行こうよ。サプライズで面白そうだよ」

「そうね。今月は私もうんと頑張るから。来月楽しみにしようね」

さゆりは誠の肩をポンとたたいた。


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