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会社にて
会社へ着いてすぐにノートパソコンを開いた。いつもパソコン画面に指紋がいっぱいついている。ふかなきゃなと思いながらも、いったい何年使っているのだろうかといつも感じながら仕事をした。誠は建築会社の事務職員として管理する立場ではあるが、残業時間が多く、給料に見合った労働時間ではないと不満に思っていた。部下の社員はせっせと働き、仕事が終わらなくても定時に帰る。自分は残った仕事と上司への報告書を書くために残業をする。管理ある役職がついているとはいえ、働く事に少し疑問を持っていた。いつも入れてくれるコーヒーも飲み忘れ、飲む頃には冷えていた。